2024年12月16日 8時24分
株価指数先物【寄り前】 金融イベント通過後のアク抜けを狙ったロング対応
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 39600 +130 (+0.32%)
TOPIX先物 2753.5 +6.0 (+0.21%)
シカゴ日経平均先物 39570 +100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。17~18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げを決めるとの観測が根強いが、FOMCの結果を前に持ち高調整の動きが優勢になった。米長期金利が一時4.40%を付けたことも重荷となり、NYダウは7日続落。半面、ナスダックは最高値を更新した。決算が予想を上回ったことが材料視されたブロードコム<AVGO>が24.4%超上昇し、半導体株の一角に買いが広がった。
NYダウ構成銘柄ではエヌビディア<NVDA>、アムジェン<AMGN>、ゴールドマン・サックス<GS>、セールスフォース<CRM>、シャーウィンウィリアムズ<SHW>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、キャタピラー<CAT>が軟調。一方で、ボーイング<BA>、メルク<MRK>、アップル<AAPL>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が上昇した。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比100円高の3万9570円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円高の3万9500円で始まり、ロング優勢のなかで3万9740円まで上げ幅を広げた。米国市場の取引開始後は軟化し、一時3万9450円と下落に転じる場面もみられたが、終盤にかけて切り返し、3万9600円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることが見込まれる。ブロードコムの上昇については時間外取引で買われていたことで前週末の時点で織り込み済みの面はあるが、日中取引で24.4%超の急伸となったことで、改めて評価されやすいだろう。 半導体SOX指数は3%を超える上昇で直近の戻り高値を突破しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで一時3万9450円と下落に転じる場面もみられたが、日経平均株価は12月のSQ値(3万9434.85円)水準での底堅さが意識されやすい。今週はFOMCおよび日銀が18~19日に開く金融政策決定会合に投資家の関心が集まり、様子見姿勢が強まりやすいとみられる。ただし、米国では足もとでリバランスの動きが観測されるほか、東京市場でも積極的にロングを積み上げている動きはなく、金融イベント通過後のアク抜けを狙ったスタンスに向かわせそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9360円)と+2σ(3万9880円)によるレンジ内で推移しているが、FOMCの結果判明後にレンジ上限を捉えてくる可能性はあるとみておきたい。FOMCで利下げ見送りとなれば嫌気される可能性はあるが、NYダウをみてもリバランスの動きが続いていたことで、売り一巡後はリバウンド基調が強まる展開を想定しておきたい。
そのため、+1σと+2σのレンジ内での推移が続くなか、レンジ下限に接近する局面では押し目狙いのロングでの対応となろう。一方で、レンジ上限ではショートが入りやすいものの、短期的なトレードにとどめておきたい。金融イベント通過後は米次期政権に対する期待感から年末高が意識されやすく、+2σを明確に上放れてくると、11月7日の4万0170円、10月15日の4万0300円を目先のターゲットにしたトレンドをみせてくる可能性はあるだろう。
13日の米VIX指数は13.81に低下した。6日に12.70と13.00を割り込んだ後はリバウンドをみせたが、下向きで推移している25日移動平均線に上値を抑えられる形状だった。FOMCならびにパウエルFRB議長の会見を受けて上昇する可能性もあるが、200日線(15.86)を上回ってくるまでは過度なリスク後退には向かわないとみておきたい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.36倍に低下した。一時14.43倍まで上昇した後に、14.34倍に低下する場面もみられたが、下値は75日線(14.32倍)が支持線として意識されている。米国ではエヌビディアの不安定な値動きが重荷となるものの、半導体SOX指数の上昇を受けて、相対的に日経平均型優位となる展開を想定しておきたい。10月7日の14.70倍から11月21日の14.12倍までの低下に対するリバウンドが意識されよう。
株探ニュース
日経225先物 39600 +130 (+0.32%)
TOPIX先物 2753.5 +6.0 (+0.21%)
シカゴ日経平均先物 39570 +100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。17~18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げを決めるとの観測が根強いが、FOMCの結果を前に持ち高調整の動きが優勢になった。米長期金利が一時4.40%を付けたことも重荷となり、NYダウは7日続落。半面、ナスダックは最高値を更新した。決算が予想を上回ったことが材料視されたブロードコム<AVGO>が24.4%超上昇し、半導体株の一角に買いが広がった。
NYダウ構成銘柄ではエヌビディア<NVDA>、アムジェン<AMGN>、ゴールドマン・サックス<GS>、セールスフォース<CRM>、シャーウィンウィリアムズ<SHW>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、キャタピラー<CAT>が軟調。一方で、ボーイング<BA>、メルク<MRK>、アップル<AAPL>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が上昇した。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比100円高の3万9570円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比30円高の3万9500円で始まり、ロング優勢のなかで3万9740円まで上げ幅を広げた。米国市場の取引開始後は軟化し、一時3万9450円と下落に転じる場面もみられたが、終盤にかけて切り返し、3万9600円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることが見込まれる。ブロードコムの上昇については時間外取引で買われていたことで前週末の時点で織り込み済みの面はあるが、日中取引で24.4%超の急伸となったことで、改めて評価されやすいだろう。 半導体SOX指数は3%を超える上昇で直近の戻り高値を突破しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで一時3万9450円と下落に転じる場面もみられたが、日経平均株価は12月のSQ値(3万9434.85円)水準での底堅さが意識されやすい。今週はFOMCおよび日銀が18~19日に開く金融政策決定会合に投資家の関心が集まり、様子見姿勢が強まりやすいとみられる。ただし、米国では足もとでリバランスの動きが観測されるほか、東京市場でも積極的にロングを積み上げている動きはなく、金融イベント通過後のアク抜けを狙ったスタンスに向かわせそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9360円)と+2σ(3万9880円)によるレンジ内で推移しているが、FOMCの結果判明後にレンジ上限を捉えてくる可能性はあるとみておきたい。FOMCで利下げ見送りとなれば嫌気される可能性はあるが、NYダウをみてもリバランスの動きが続いていたことで、売り一巡後はリバウンド基調が強まる展開を想定しておきたい。
そのため、+1σと+2σのレンジ内での推移が続くなか、レンジ下限に接近する局面では押し目狙いのロングでの対応となろう。一方で、レンジ上限ではショートが入りやすいものの、短期的なトレードにとどめておきたい。金融イベント通過後は米次期政権に対する期待感から年末高が意識されやすく、+2σを明確に上放れてくると、11月7日の4万0170円、10月15日の4万0300円を目先のターゲットにしたトレンドをみせてくる可能性はあるだろう。
13日の米VIX指数は13.81に低下した。6日に12.70と13.00を割り込んだ後はリバウンドをみせたが、下向きで推移している25日移動平均線に上値を抑えられる形状だった。FOMCならびにパウエルFRB議長の会見を受けて上昇する可能性もあるが、200日線(15.86)を上回ってくるまでは過度なリスク後退には向かわないとみておきたい。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.36倍に低下した。一時14.43倍まで上昇した後に、14.34倍に低下する場面もみられたが、下値は75日線(14.32倍)が支持線として意識されている。米国ではエヌビディアの不安定な値動きが重荷となるものの、半導体SOX指数の上昇を受けて、相対的に日経平均型優位となる展開を想定しておきたい。10月7日の14.70倍から11月21日の14.12倍までの低下に対するリバウンドが意識されよう。
株探ニュース