2024年11月6日 8時11分
株価指数先物【寄り前】 米大統領選後を睨んだ押し目狙いのロング対応
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 38980 +320 (+0.82%)
TOPIX先物 2696.0 +22.5 (+0.84%)
シカゴ日経平均先物 38970 +310
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
5日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米大統領・議会選挙は接戦が予想され、結果を見極めたいとするムードは強かったが、結果判明後は政策期待が高まりやすいとして買い優勢の相場展開になった。また、10月の米ISM非製造業総合景況指数は56.0と市場予想(53.8程度)に反して前月(54.9)から上昇し、2022年7月以来の高水準だった。個別指数では雇用が53と活動の拡大と縮小の境目となる50を上回る水準に改善したことがポジティブ視された。
前日に下げが目立ったインテル<INTC>やゴールドマン・サックス<GS>が買われ、NYダウを牽引する形となった。また、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、ブロードコム<AVGO>など半導体株が買われた。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇しており、自動車・同部品、半導体・同製造装置、資本財、小売、運輸の強さが目立った。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比310円高の3万8970円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比20円安の3万8640円で始まった。その後は3万8540円を安値に3万8540円~3万8660円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後からロング優勢の動きをみせ、中盤にかけて一時3万9100円まで買われる場面もみられた。中盤以降は3万8920円~3万9050円で保ち合い、3万8980円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ただし、米大統領の開票結果を睨みながらの展開になるため、グローベックスの米株先物や金利、為替市場の動きに過度な反応をみせる可能性はある。とはいえ、大統領選通過後は先高期待が高まりやすいとみられ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせることになるだろう。
日経225先物はナイトセッションで3万9100円まで買われ、直近で抵抗線として意識されていた25日移動平均線(3万8840円)を上回ってきた。買い一巡後に膠着感が強まる場面がみられたとしても、同線水準での底堅さが意識される可能性はありそうだ。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9370円)のほか、10月31日の戻り高値3万9720円が射程に入ってくることで、ショートカバーを誘う展開になろう。
大統領選を通過したとしても、6~7日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、積極的な売買が手控えられる可能性はある。ただし、0.25%の利下げがコンセンサスであり、前週末の米雇用統計の結果から据え置きの可能性は低いだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8875円を中心とした上下の権利行使価格3万8375円から3万9375円と広めのレンジを想定する。ボラティリティの高い展開のなかでスキャルピング中心のトレードになりやすい面はあるが、押し目待ち狙いのロング対応となる。
5日の米VIX指数は20.49(前日は21.98)に低下した。不安心理の高まりを示す20.00を上回っての推移が続いているが、支持線として意識されている25日線(20.16)に接近してきた。米大統領選の結果判明後にリバウンドを強める場面がありそうだが、反対に支持線を割り込むようだと、一気にリスク選好に傾く可能性がある。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.46倍に上昇した。一時14.48倍を付けており、先週末に割り込んだ25日線(14.46倍)を上回る場面もみられた。リバランスが中心となるなか、同線を上回ってNTロングが強まる展開にはなりにくい状況だった。本日は米国市場でエヌビディアなど半導体株の強さが目立っていることもあり、25日線突破からのNTロングに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 38980 +320 (+0.82%)
TOPIX先物 2696.0 +22.5 (+0.84%)
シカゴ日経平均先物 38970 +310
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
5日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米大統領・議会選挙は接戦が予想され、結果を見極めたいとするムードは強かったが、結果判明後は政策期待が高まりやすいとして買い優勢の相場展開になった。また、10月の米ISM非製造業総合景況指数は56.0と市場予想(53.8程度)に反して前月(54.9)から上昇し、2022年7月以来の高水準だった。個別指数では雇用が53と活動の拡大と縮小の境目となる50を上回る水準に改善したことがポジティブ視された。
前日に下げが目立ったインテル<INTC>やゴールドマン・サックス<GS>が買われ、NYダウを牽引する形となった。また、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、ブロードコム<AVGO>など半導体株が買われた。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇しており、自動車・同部品、半導体・同製造装置、資本財、小売、運輸の強さが目立った。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比310円高の3万8970円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比20円安の3万8640円で始まった。その後は3万8540円を安値に3万8540円~3万8660円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後からロング優勢の動きをみせ、中盤にかけて一時3万9100円まで買われる場面もみられた。中盤以降は3万8920円~3万9050円で保ち合い、3万8980円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ただし、米大統領の開票結果を睨みながらの展開になるため、グローベックスの米株先物や金利、為替市場の動きに過度な反応をみせる可能性はある。とはいえ、大統領選通過後は先高期待が高まりやすいとみられ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせることになるだろう。
日経225先物はナイトセッションで3万9100円まで買われ、直近で抵抗線として意識されていた25日移動平均線(3万8840円)を上回ってきた。買い一巡後に膠着感が強まる場面がみられたとしても、同線水準での底堅さが意識される可能性はありそうだ。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9370円)のほか、10月31日の戻り高値3万9720円が射程に入ってくることで、ショートカバーを誘う展開になろう。
大統領選を通過したとしても、6~7日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、積極的な売買が手控えられる可能性はある。ただし、0.25%の利下げがコンセンサスであり、前週末の米雇用統計の結果から据え置きの可能性は低いだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8875円を中心とした上下の権利行使価格3万8375円から3万9375円と広めのレンジを想定する。ボラティリティの高い展開のなかでスキャルピング中心のトレードになりやすい面はあるが、押し目待ち狙いのロング対応となる。
5日の米VIX指数は20.49(前日は21.98)に低下した。不安心理の高まりを示す20.00を上回っての推移が続いているが、支持線として意識されている25日線(20.16)に接近してきた。米大統領選の結果判明後にリバウンドを強める場面がありそうだが、反対に支持線を割り込むようだと、一気にリスク選好に傾く可能性がある。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.46倍に上昇した。一時14.48倍を付けており、先週末に割り込んだ25日線(14.46倍)を上回る場面もみられた。リバランスが中心となるなか、同線を上回ってNTロングが強まる展開にはなりにくい状況だった。本日は米国市場でエヌビディアなど半導体株の強さが目立っていることもあり、25日線突破からのNTロングに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース