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    2024年10月31日 22時43分

    メタ、決算受け下落 好決算も通期の支出見通しに懸念も=米国株個別

    (NY時間09:40)(日本時間22:40)
    メタ<META> 585.07(-6.73 -1.14%)

     メタ・プラットフォームズ<META>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。広告収入が好調だったほか、ファミリー・オブ・アプリも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第4四半期の売上高見通しは予想範囲内となった。

     同社はAI投資が広告事業に寄与していると説明。ザッカーバーグCEOもAI投資が売り上げを押し上げていると述べている。同社の主なAI製品には、チャットボットに使用される複数の大規模言語モデル、様々なソーシャルアプリに組み込まれたAIアシスタント、AI搭載のスマートグラスなどがある。

     長期的なAI投資の多くが有意な収益に貢献するのはまだ数年先と思われるが、それにもかかわらず、同社は広告ターゲティングやコンテンツ推薦の改善にAIの進歩を利用しており、それらは業績に対してより直接的な影響を及ぼしている。

     ただ、株価は冴えない反応。アナリストからは「好調な決算ではあったものの、通期の資本支出が若干上方修正されていたことが影を落としている」との指摘が出ていた。通期の資本支出は380億-400億ドルを見込み、従来の370億-400億ドルから若干引き上げている。

    (7-9月・第3四半期)
    ・1株利益:6.03ドル(予想:5.25ドル)
    ・売上高:405.9億ドル 19%増(予想:402.5億ドル)
      ・広告:398.9億ドル(予想:397.1億ドル)
      ・ファミリー・オブ・アプリ:403.2億ドル(予想:399.2億ドル)
      ・リアリティ・ラボ:2.70億ドル(予想:3.13億ドル)
      ・その他:4.34億ドル(予想:3.95億ドル)
    ・営業利益:173.5億ドル(予想:162.4億ドル)
    ・広告インプレッション数:7%増(予想:10.8%増)
    ・平均広告単価:11%増(予想:6.8%増)
    ・1日平均ファミリーサービス利用者数:32.9億人(予想:32.5億人)

    (10-12月・第4四半期見通し)
    ・売上高:450~480億ドル(予想:461億ドル)

    (通期見通し)
    ・総経費:960~980億ドル(従来:970~990億ドル)(予想:978.7億ドル)
    ・資本支出:380~400億ドル(従来:370~400億ドル)(予想:380.6億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース