2024年10月15日 15時19分
話題株ピックアップ【夕刊】(3):ローツェ、Sansan、免疫生物研
■ローツェ <6323> 1,927円 -59 円 (-3.0%) 本日終値
ローツェ<6323>が反落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高602億2900万円(前年同期比46.9%増)、営業利益171億4600万円(同72.3%増)、純利益158億5000万円(同61.2%増)と大幅増収増益となったが、材料出尽くし感から売られたようだ。生成AI関連の先端半導体を中心に半導体需要が回復していることに加えて、中国で自国のサプライチェーン強化を目的に半導体製造拠点の増強が活発化しており、中国向けを中心に半導体関連装置の売り上げが増加したという。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高1207億8400万円(前期比29.5%増)、営業利益316億1700万円(同31.0%増)、純利益229億1600万円(同17.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■Sansan <4443> 2,166円 -59 円 (-2.7%) 本日終値
Sansan<4443>は反落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。売上高は95億8400万円(前年同期比27.7%増)となったものの、最終損益は3億7200万円の赤字(前年同期3100万円の黒字)に転落して着地しており、これが売り材料視された。主力の名刺管理サービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」の契約件数が引き続き好調だったほか、名刺アプリ「Eight」も伸びた。一方、損益面では株式報酬関連費用の増加が響き最終赤字となった。
■免疫生物研究所 <4570> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
免疫生物研究所<4570>がストップ高。11日の取引終了後、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許を取得したと発表しており、好材料視された。同特許技術は、同社及び熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)、CURED(熊本市中央区)が出願。中国・香港・台湾で既に特許査定となっており、欧米でも順調に審査が進んでいるという。なお、同件による25年3月期業績への影響は、公表すべき事項が生じた場合に速やかに開示するとしている。
■オルツ <260A> 685円 +100 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
オルツ<260A>が急速人気化。前週末11日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日は公開価格を5.6%上回る570円で初値を形成し、同日の高値も590円止まりと比較的地味なデビューとなったが、上場2日目となるきょうは改めて大口の資金が流入し株価を押し上げる格好となった。人工知能(AI)開発を手掛け、カスタマイズされた生成AI技術を反映したデジタルクローン技術などに注目が集まっている。「前週末に都内で開催された上場会見を経て、パーソナルAI分野でのリーディングカンパニーとしての位置づけで改めて評価された」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されている。米国ではエヌビディア<NVDA>関連としてAIソフトウェアを手掛ける銘柄に物色の矛先が向き始めていることも、同社株に追い風となっているようだ。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 10,620円 +1,500 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
ジーデップ・アドバンス<5885>はストップ高。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高12億4900万円(前年同期比73.8%増)、営業利益1億7600万円(同57.7%増)、純利益1億1300万円(同68.5%増)と大幅増益となったことが好感された。生成AI関連の設備投資需要の増加を背景に、AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供などを行うDXサービスが好調に推移。案件規模の大型化に伴い粗利率は低下しているものの、売上高の増加で吸収した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高57億7000万円(前期比30.5%増)、営業利益6億7500万円(同1.9%増)、純利益4億4300万円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。
■ケイブ <3760> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
ケイブ<3760>が5日ぶりに大きく切り返す展開。ソーシャルゲーム(スマートフォンなどモバイル端末向けゲーム)の開発・運営を主力にライブ配信なども手掛ける。業績はヒット商品の輩出によって24年5月期を境に様変わりしている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比92%増の1億2900万円と倍増近い伸びを示した。同社は通期業績予想未開示ながら、足もとの業績高変化を手掛かり材料に短期筋の攻勢が顕著となっている。株価はここ1カ月以上にわたり調整色の強い展開だったが、きょうはマドを開けて25日移動平均線の上に頭を出しており、大勢トレンド転換を示唆している。
■マルマエ <6264> 1,689円 +201 円 (+13.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
マルマエ<6264>が急動意。同社は半導体製造装置などで使われる真空チャンバーや電極などの精密部品加工を手掛けるが、足もとの業績は急回復途上にある。前週末11日取引終了後に発表した25年8月期の業績予想では営業利益が前期比10.3倍の16億円を見込んでいる。半導体製造装置の在庫調整が進展しているほか、アジアの半導体設備投資需要が拡大傾向にあり、収益を押し上げる見通し。前期、前々期と続いていた業績不振が様変わりとなることで、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込む格好となった。
■FIXER <5129> 994円 +96 円 (+10.7%) 本日終値
FIXER<5129>が3日ぶりに急反発した。前週末11日の取引終了後に24年8月期の単体決算発表にあわせ、25年8月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.2%増の66億1100万円、最終利益予想は同60.9%増の2億5100万円とした。3期ぶりに増益となる見通しが示されたことを評価した買いが株価を押し上げたようだ。24年8月期の売上高は前の期比41.5%減の64億6800万円、最終利益は同88.7%減の1億5600万円だった。プロジェクト型サービスにおいて大型案件の規模が縮小した影響で大幅な減収減益となったが、計画に対しては上振れして着地した。25年8月期は政府や行政関連での新規開発案件の増加に取り組む方針。生成AIプラットフォームサービス「GaiXer」の販売増加を図る。
■AVILEN <5591> 1,040円 +97 円 (+10.3%) 本日終値
AVILEN<5591>が7日ぶりに反発。11日の取引終了後、生成AI関連システムの受託開発を手掛けるLangCore(東京都江東区)の全株式を11月30日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。アヴィレンの生成AI技術力の更なる向上と開発案件の拡大、生成AISaaSの新規開発、アヴィレンの780社を超える顧客基盤を活用することによるLangCoreの更なる成長といったシナジーが期待されている。取得価額は4億500万円。なお、業績への影響は精査中としている。
■識学 <7049> 664円 +49 円 (+8.0%) 本日終値
識学<7049>が急伸。前週末11日の取引終了後、25年2月期の業績予想を上方修正したと発表し、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想を5500万円増額して53億円(前期比9.7%増)、営業損益の黒字額の予想を1億3900万円増額して3億700万円(前期は1億1300万円の赤字)、最終損益の黒字額の予想を3億5600万円増額して3億9300万円(同9700万円の赤字)にそれぞれ見直した。最終利益は過去最高益を更新する見通し。上期(3~8月)において、コンサルタント稼働の効率化施策が奏功したほか、下期はマーケティング活動の抜本的な見直し施策を実施する予定。投資有価証券売却益の計上もあって業績が予想に対し上振れして着地する見込みとなった。8月中間期の売上高は前年同期比14.4%増の26億2800万円、営業損益は1億7900万円の黒字(前年同期は1億9400万円の赤字)、最終損益は2億9100万円の黒字(同1億3700万円の赤字)となった。
●ストップ高銘柄
Jエスコム <3779> 189円 +50 円 (+36.0%) ストップ高 本日終値
ニチダイ <6467> 495円 +80 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
メタプラネット <3350> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
マックハウス <7603> 254円 -80 円 (-24.0%) ストップ安 本日終値
MX中国株投 <2530> 24,040円 -7,000 円 (-22.6%) ストップ安 本日終値
iFE科創板 <2628> 2,000円 -500 円 (-20.0%) ストップ安 本日終値
One中国5 <2553> 3,063円 -702 円 (-18.7%) ストップ安 本日終値
iFEGBA <2629> 3,310円 -700 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
以上、5銘柄
株探ニュース
ローツェ<6323>が反落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高602億2900万円(前年同期比46.9%増)、営業利益171億4600万円(同72.3%増)、純利益158億5000万円(同61.2%増)と大幅増収増益となったが、材料出尽くし感から売られたようだ。生成AI関連の先端半導体を中心に半導体需要が回復していることに加えて、中国で自国のサプライチェーン強化を目的に半導体製造拠点の増強が活発化しており、中国向けを中心に半導体関連装置の売り上げが増加したという。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高1207億8400万円(前期比29.5%増)、営業利益316億1700万円(同31.0%増)、純利益229億1600万円(同17.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■Sansan <4443> 2,166円 -59 円 (-2.7%) 本日終値
Sansan<4443>は反落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。売上高は95億8400万円(前年同期比27.7%増)となったものの、最終損益は3億7200万円の赤字(前年同期3100万円の黒字)に転落して着地しており、これが売り材料視された。主力の名刺管理サービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」の契約件数が引き続き好調だったほか、名刺アプリ「Eight」も伸びた。一方、損益面では株式報酬関連費用の増加が響き最終赤字となった。
■免疫生物研究所 <4570> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
免疫生物研究所<4570>がストップ高。11日の取引終了後、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許を取得したと発表しており、好材料視された。同特許技術は、同社及び熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)、CURED(熊本市中央区)が出願。中国・香港・台湾で既に特許査定となっており、欧米でも順調に審査が進んでいるという。なお、同件による25年3月期業績への影響は、公表すべき事項が生じた場合に速やかに開示するとしている。
■オルツ <260A> 685円 +100 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
オルツ<260A>が急速人気化。前週末11日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日は公開価格を5.6%上回る570円で初値を形成し、同日の高値も590円止まりと比較的地味なデビューとなったが、上場2日目となるきょうは改めて大口の資金が流入し株価を押し上げる格好となった。人工知能(AI)開発を手掛け、カスタマイズされた生成AI技術を反映したデジタルクローン技術などに注目が集まっている。「前週末に都内で開催された上場会見を経て、パーソナルAI分野でのリーディングカンパニーとしての位置づけで改めて評価された」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されている。米国ではエヌビディア<NVDA>関連としてAIソフトウェアを手掛ける銘柄に物色の矛先が向き始めていることも、同社株に追い風となっているようだ。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 10,620円 +1,500 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
ジーデップ・アドバンス<5885>はストップ高。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高12億4900万円(前年同期比73.8%増)、営業利益1億7600万円(同57.7%増)、純利益1億1300万円(同68.5%増)と大幅増益となったことが好感された。生成AI関連の設備投資需要の増加を背景に、AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供などを行うDXサービスが好調に推移。案件規模の大型化に伴い粗利率は低下しているものの、売上高の増加で吸収した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高57億7000万円(前期比30.5%増)、営業利益6億7500万円(同1.9%増)、純利益4億4300万円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。
■ケイブ <3760> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
ケイブ<3760>が5日ぶりに大きく切り返す展開。ソーシャルゲーム(スマートフォンなどモバイル端末向けゲーム)の開発・運営を主力にライブ配信なども手掛ける。業績はヒット商品の輩出によって24年5月期を境に様変わりしている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比92%増の1億2900万円と倍増近い伸びを示した。同社は通期業績予想未開示ながら、足もとの業績高変化を手掛かり材料に短期筋の攻勢が顕著となっている。株価はここ1カ月以上にわたり調整色の強い展開だったが、きょうはマドを開けて25日移動平均線の上に頭を出しており、大勢トレンド転換を示唆している。
■マルマエ <6264> 1,689円 +201 円 (+13.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
マルマエ<6264>が急動意。同社は半導体製造装置などで使われる真空チャンバーや電極などの精密部品加工を手掛けるが、足もとの業績は急回復途上にある。前週末11日取引終了後に発表した25年8月期の業績予想では営業利益が前期比10.3倍の16億円を見込んでいる。半導体製造装置の在庫調整が進展しているほか、アジアの半導体設備投資需要が拡大傾向にあり、収益を押し上げる見通し。前期、前々期と続いていた業績不振が様変わりとなることで、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込む格好となった。
■FIXER <5129> 994円 +96 円 (+10.7%) 本日終値
FIXER<5129>が3日ぶりに急反発した。前週末11日の取引終了後に24年8月期の単体決算発表にあわせ、25年8月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.2%増の66億1100万円、最終利益予想は同60.9%増の2億5100万円とした。3期ぶりに増益となる見通しが示されたことを評価した買いが株価を押し上げたようだ。24年8月期の売上高は前の期比41.5%減の64億6800万円、最終利益は同88.7%減の1億5600万円だった。プロジェクト型サービスにおいて大型案件の規模が縮小した影響で大幅な減収減益となったが、計画に対しては上振れして着地した。25年8月期は政府や行政関連での新規開発案件の増加に取り組む方針。生成AIプラットフォームサービス「GaiXer」の販売増加を図る。
■AVILEN <5591> 1,040円 +97 円 (+10.3%) 本日終値
AVILEN<5591>が7日ぶりに反発。11日の取引終了後、生成AI関連システムの受託開発を手掛けるLangCore(東京都江東区)の全株式を11月30日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。アヴィレンの生成AI技術力の更なる向上と開発案件の拡大、生成AISaaSの新規開発、アヴィレンの780社を超える顧客基盤を活用することによるLangCoreの更なる成長といったシナジーが期待されている。取得価額は4億500万円。なお、業績への影響は精査中としている。
■識学 <7049> 664円 +49 円 (+8.0%) 本日終値
識学<7049>が急伸。前週末11日の取引終了後、25年2月期の業績予想を上方修正したと発表し、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想を5500万円増額して53億円(前期比9.7%増)、営業損益の黒字額の予想を1億3900万円増額して3億700万円(前期は1億1300万円の赤字)、最終損益の黒字額の予想を3億5600万円増額して3億9300万円(同9700万円の赤字)にそれぞれ見直した。最終利益は過去最高益を更新する見通し。上期(3~8月)において、コンサルタント稼働の効率化施策が奏功したほか、下期はマーケティング活動の抜本的な見直し施策を実施する予定。投資有価証券売却益の計上もあって業績が予想に対し上振れして着地する見込みとなった。8月中間期の売上高は前年同期比14.4%増の26億2800万円、営業損益は1億7900万円の黒字(前年同期は1億9400万円の赤字)、最終損益は2億9100万円の黒字(同1億3700万円の赤字)となった。
●ストップ高銘柄
Jエスコム <3779> 189円 +50 円 (+36.0%) ストップ高 本日終値
ニチダイ <6467> 495円 +80 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
メタプラネット <3350> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
マックハウス <7603> 254円 -80 円 (-24.0%) ストップ安 本日終値
MX中国株投 <2530> 24,040円 -7,000 円 (-22.6%) ストップ安 本日終値
iFE科創板 <2628> 2,000円 -500 円 (-20.0%) ストップ安 本日終値
One中国5 <2553> 3,063円 -702 円 (-18.7%) ストップ安 本日終値
iFEGBA <2629> 3,310円 -700 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
以上、5銘柄
株探ニュース