2024年10月15日 11時38分
話題株ピックアップ【昼刊】:JINSHD、ビックカメラ、QPS研究所
■ジンズホールディングス <3046> 6,160円 +1,000 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ジンズホールディングス<3046>がストップ高の6160円に買われている。11日の取引終了後に発表した25年8月期連結業績予想で、売上高901億円(前期比8.6%増)、営業利益85億円(同8.5%増)、純利益52億3000万円(同11.9%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比6円増の67円としたことが好感されている。国内では引き続き有料オプションレンズの拡販などで一式単価を高め、既存店売上高前期比4.5%増(前期12.6%増)を計画するほか、前期の純増22店舗を上回る31店舗の純増を予定。海外では台湾における出店加速や米国での出店再開、中国・香港での収益性改善などを進め成長加速を狙う。一方で、今期はIT投資やマーケティング費用などの戦略投資を積み増すが、売り上げ増により吸収する見通しだ。なお、24年8月期決算は、売上高829億9900万円(前の期比13.3%増)、営業利益78億3600万円(同61.7%増)、純利益46億7100万円(同2.7倍)だった。国内アイウェア事業が計画を上回り、純利益は従来予想の35億円を大きく上回って着地。期末配当予想も25円から41円(年61円)に増額された。
■広済堂ホールディングス <7868> 575円 +80 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
広済堂ホールディングス<7868>はストップ高。前週末11日取引終了後、発表を延期していた4~6月期連結決算を開示。売上高は前年同期比14.6%増の87億5700万円、営業利益は同2.7倍の20億2100万円だった。火葬事業や斎場運営、葬儀サービスが伸び、全体を牽引した。これを手掛かりに買いを呼び込んでいる。
■TSIホールディングス <3608> 1,069円 +133 円 (+14.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
TSIホールディングス<3608>が急伸し、2008年以来の高値圏に浮上した。前週末11日の取引終了後、取得総数340万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.68%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを材料視した買いが入り、ショートカバーを誘ったようだ。取得期間は10月15日から2025年3月31日までで、取得した株式は同年4月30日に全数を消却する予定。同時に25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算も発表した。売上高は前年同期比2.7%増の752億3000万円、経常損益は1億6700万円の赤字(前年同期は16億800万円の黒字)、最終損益は7億9100万円の赤字(同14億7200万円の黒字)となった。海外子会社での追加費用の計上を背景に経常損益の赤字額は想定よりも膨らんだものの、繰延税金資産の取り崩しが見直された結果、最終損益の赤字額は計画に対し縮小した。加えて、TSIHDは米国のアパレルメーカーで軍用ジャケットなどを手掛けるアルファ・インダストリーズと、日本における独占販売代理店契約を締結したとも発表している。
■ビックカメラ <3048> 1,721円 +191 円 (+12.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
ビックカメラ<3048>が急反発している。11日の取引終了後に発表した25年8月期連結業績予想で、売上高9520億円(前期比3.2%増)、営業利益265億円(同8.7%増)、純利益152億円(同9.3%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の36円としたことが好感されている。引き続きインバウンドマーケットの拡大を見込むほか、インターネット通販のてこ入れが奏功する見通し。賃上げに伴う人件費増を見込むものの、売り上げ増により吸収する見通しだ。なお、24年8月期決算は、売上高9225億7200万円(前の期比13.1%増)、営業利益243億8800万円(同71.6%増)、純利益139億800万円(同4.7倍)だった。
■QPS研究所 <5595> 1,670円 +115 円 (+7.4%) 11:30現在
QPS研究所<5595>は急反発。前週末11日取引終了後に発表した6~8月期単独決算は売上高が3億5000万円(前年同期比99.7%増)、最終損益が19億300万円の赤字(前年同期8600万円の赤字)だった。衛星の不具合に伴う特別損失の影響で損益面は落ち込んだものの、売上高は大幅増で引き続き成長路線を維持したことから、これを手掛かりに買われている。
■富士ソフト <9749> 9,650円 +650 円 (+7.2%) 11:30現在
富士ソフト<9749>が急伸している。前週末11日、米投資ファンドのベインキャピタルが富士ソフトに対し、非公開化を目的とした法的拘束力を持つ買収提案を実施したと発表した。富士ソフトからの賛同を得ることなどを前提とし、株式公開買い付け(TOB)を10月下旬をめどに始めることを想定。TOB価格は1株9450円に設定した。富士ソフトに対しては米KKR<KKR>が1株8800円でTOBを開始しているが、これを上回るTOB価格を提示した。ファンド勢による買収合戦に伴い、TOB価格が引き上げられるとの思惑から、買い注文が集まったようだ。ベインキャピタルが開始を予定するTOBでは買付予定株式数の下限と上限を設定しない方針。富士ソフトは15日、ベインキャピタル側の発表についてコメントを発表。提案について検討を行ったうえで、決定事項があれば速やかに開示するとした。
■ソフトバンクグループ <9984> 9,567円 +613 円 (+6.9%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>の上げ足の強さが際立っている。株価は500円超の上昇で9000円台半ばに歩を進めている。売買代金はレーザーテック<6920>を凌ぎ全上場銘柄の中で1位となっている。米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が根強い買いを集めるなか、AI用半導体や人工知能(AI)ソフトウェアを展開するAI周辺株に買いが誘導されている。AI関連への投資に積極的な同社株は海外投資家とみられる資金の流入が観測される状況だ。また、米国株市場では傘下企業である英半導体設計アーム・ホールディングス<ARM>が直近9連騰と異彩高を演じ、前日は6.8%高に買われるなど上昇ピッチも加速している。これもソフトバンクGの株価を強く刺激する材料となっているもようだ。
■サムティHD <187A> 3,290円 +210 円 (+6.8%) 11:30現在
サムティホールディングス<187A>が大幅に3日続伸し新高値をつけた。オルタナティブ資産運用を手掛ける投資ファンドのヒルハウス・インベスト・マネジメントが前週末11日の取引終了後、サムティHDに対し1株3300円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。サムティHDの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。買付予定数の下限は1512万7400株で、上限は設定していない。買い付け期間は10月15日から11月26日まで。TOB成立後、所定の手続きを経てサムティHDは上場廃止となる見通し。不動産資産の開発・運営・管理を手掛けるサムティHDはTOBに対し賛同の意見を表明した。ヒルハウスを戦略的パートナーとして選定し成長を図る方針。東京証券取引所は11日、サムティHDを監理銘柄(確認中)に指定した。今回のTOBの発表に先立ち、東洋経済オンラインは11日の取引時間中、「東証プライム上場の不動産会社『サムティホールディングス(HD)』を、シンガポール系の投資ファンド『ヒルハウス』がTOB(株式公開買い付け)によって買収する方針を固めたことが東洋経済の取材でわかった」と報じた。これを受け、東証はサムティHD株式の売買を同日午後2時20分から終日停止する措置をとった。
■コスモス薬品 <3349> 7,729円 +409 円 (+5.6%) 11:30現在
コスモス薬品<3349>は大幅高。九州を地盤にドラッグストアを全国展開しているが足もとの業績は好調を極めている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比29%増の115億8000万円と大幅な伸びを確保した。出店攻勢を続けるなかで仕入れ原価を抑制し、プライベートブランド(PB)商品などの比率の高まりも利益率を向上させている。また、同社はドラッグストアの中でも食品売上高比率が高いが、物価高の折に相対的に割安感のある同社店舗への客足が強まった。これを背景に上値を見込んだ買いを引き寄せている。第1四半期営業利益の通期予想に対する進捗率は37%に達し、業績上方修正への思惑も募る。
■セガサミー <6460> 3,031円 +52.5 円 (+1.8%) 11:30現在
セガサミーホールディングス<6460>が4日ぶりに反発している。11日の取引終了後、傘下のアトラスが同日付で全世界同時発売したゲーム「メタファー:リファンタジオ」の全世界累計販売本数(パッケージ版出荷数及びダウンロード版販売数)が、発売初日時点で100万本を突破したと発表しており、好材料視されている。「メタファー:リファンタジオ」は、「ペルソナ3」「ペルソナ4」「ペルソナ5」を手掛けたクリエイターによる完全新作ファンタジーRPG。魔法が存在し、異形の怪物「ニンゲン」の脅威にさらされた世界を舞台に、幼なじみの王子にかけられた死の呪いを解く使命を受けた主人公が、王国の次期王を決める選挙に参加し、仲間と共に広大な世界に旅立つストーリーで、アクションとターン性コマンドバトルが融合した「ファスト&スクワッド」システムによる戦闘が楽しめることなどが特徴としている。
■IGポート <3791> 1,730円 -158 円 (-8.4%) 11:30現在
IGポート<3791>は大幅安で3日続落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。純利益が前年同期比31.4%減の2億3100万円で着地しており、これが売り材料視されている。売上高は同79.6%増の44億7900万円、営業利益は同34.9%増の4億4400万円だった。版権事業で一部作品のライセンス収入の一括計上があり、これが全体を牽引した。純利益については前年同期に営業外収益として投資事業組合運用益を計上した反動や税費用の増加が響いた。
■大阪有機化学工業 <4187> 3,075円 -200 円 (-6.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
11日に決算を発表。「12-8月期(3Q累計)経常が7%減益で着地・6-8月期も12%減益」が嫌気された。
大阪有機化学工業 <4187> [東証P] が10月11日大引け後(15:10)に決算を発表。24年11月期第3四半期累計(23年12月-24年8月)の連結経常利益は前年同期比7.0%減の30.6億円に減り、通期計画の44億円に対する進捗率は69.7%にとどまり、5年平均の76.2%も下回った。
⇒⇒大阪有機化学工業の詳しい業績推移表を見る
■Sansan <4443> 2,139円 -86 円 (-3.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
Sansan<4443>は反落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。売上高は95億8400万円(前年同期比27.7%増)となったものの、最終損益は3億7200万円の赤字(前年同期3100万円の黒字)に転落して着地しており、これが売り材料視されている。主力の名刺管理サービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」の契約件数が引き続き好調だったほか、名刺アプリ「Eight」も伸びた。一方、損益面では株式報酬関連費用の増加が響き最終赤字となった。
■免疫生物研究所 <4570> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
免疫生物研究所<4570>がストップ高の505円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許を取得したと発表しており、好材料視されている。同特許技術は、同社及び熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)、CURED(熊本市中央区)が出願。中国・香港・台湾で既に特許査定となっており、欧米でも順調に審査が進んでいるという。なお、同件による25年3月期業績への影響は、公表すべき事項が生じた場合に速やかに開示するとしている。
■オルツ <260A> 685円 +100 円 (+17.1%) ストップ高 11:30現在
オルツ<260A>はストップ高。前週末11日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日は公開価格を5.6%上回る570円で初値を形成し、同日の高値も590円止まりと比較的地味なデビューとなったが、上場2日目となるきょうは改めて大口の資金が流入し株価を押し上げる格好となっている。人工知能(AI)開発を手掛け、カスタマイズされた生成AI技術を反映したデジタルクローン技術などに注目が集まっている。「前週末に都内で開催された上場会見を経て、パーソナルAI分野でのリーディングカンパニーとしての位置づけで改めて評価された」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されている。米国ではエヌビディア<NVDA>関連としてAIソフトウェアを手掛ける銘柄に物色の矛先が向き始めていることも、同社株に追い風となっているようだ。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 10,620円 +1,500 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジーデップ・アドバンス<5885>はストップ高の1万620円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高12億4900万円(前年同期比73.8%増)、営業利益1億7600万円(同57.7%増)、純利益1億1300万円(同68.5%増)と大幅増益となったことが好感されている。生成AI関連の設備投資需要の増加を背景に、AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供などを行うDXサービスが好調に推移。案件規模の大型化に伴い粗利率は低下しているものの、売上高の増加で吸収した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高57億7000万円(前期比30.5%増)、営業利益6億7500万円(同1.9%増)、純利益4億4300万円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。
■ケイブ <3760> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
ケイブ<3760>が5日ぶりに大きく切り返す展開。ソーシャルゲーム(スマートフォンなどモバイル端末向けゲーム)の開発・運営を主力にライブ配信なども手掛ける。業績はヒット商品の輩出によって24年5月期を境に様変わりしている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比92%増の1億2900万円と倍増近い伸びを示した。同社は通期業績予想未開示ながら、足もとの業績高変化を手掛かり材料に短期筋の攻勢が顕著となっている。株価はここ1カ月以上にわたり調整色の強い展開だったが、きょうはマドを開けて25日移動平均線の上に頭を出しており、大勢トレンド転換を示唆している。
●ストップ高銘柄
テモナ <3985> 246円 +50 円 (+25.5%) ストップ高 11:30現在
ニチダイ <6467> 495円 +80 円 (+19.3%) ストップ高 11:30現在
メタプラネット <3350> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
マックハウス <7603> 254円 -80 円 (-24.0%) ストップ安 11:30現在
MX中国株投 <2530> 24,040円 -7,000 円 (-22.6%) ストップ安売り気配 11:30現在
iFE科創板 <2628> 2,000円 -500 円 (-20.0%) ストップ安 11:30現在
iFEGBA <2629> 3,310円 -700 円 (-17.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、4銘柄
株探ニュース
ジンズホールディングス<3046>がストップ高の6160円に買われている。11日の取引終了後に発表した25年8月期連結業績予想で、売上高901億円(前期比8.6%増)、営業利益85億円(同8.5%増)、純利益52億3000万円(同11.9%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比6円増の67円としたことが好感されている。国内では引き続き有料オプションレンズの拡販などで一式単価を高め、既存店売上高前期比4.5%増(前期12.6%増)を計画するほか、前期の純増22店舗を上回る31店舗の純増を予定。海外では台湾における出店加速や米国での出店再開、中国・香港での収益性改善などを進め成長加速を狙う。一方で、今期はIT投資やマーケティング費用などの戦略投資を積み増すが、売り上げ増により吸収する見通しだ。なお、24年8月期決算は、売上高829億9900万円(前の期比13.3%増)、営業利益78億3600万円(同61.7%増)、純利益46億7100万円(同2.7倍)だった。国内アイウェア事業が計画を上回り、純利益は従来予想の35億円を大きく上回って着地。期末配当予想も25円から41円(年61円)に増額された。
■広済堂ホールディングス <7868> 575円 +80 円 (+16.2%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
広済堂ホールディングス<7868>はストップ高。前週末11日取引終了後、発表を延期していた4~6月期連結決算を開示。売上高は前年同期比14.6%増の87億5700万円、営業利益は同2.7倍の20億2100万円だった。火葬事業や斎場運営、葬儀サービスが伸び、全体を牽引した。これを手掛かりに買いを呼び込んでいる。
■TSIホールディングス <3608> 1,069円 +133 円 (+14.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
TSIホールディングス<3608>が急伸し、2008年以来の高値圏に浮上した。前週末11日の取引終了後、取得総数340万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.68%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを材料視した買いが入り、ショートカバーを誘ったようだ。取得期間は10月15日から2025年3月31日までで、取得した株式は同年4月30日に全数を消却する予定。同時に25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算も発表した。売上高は前年同期比2.7%増の752億3000万円、経常損益は1億6700万円の赤字(前年同期は16億800万円の黒字)、最終損益は7億9100万円の赤字(同14億7200万円の黒字)となった。海外子会社での追加費用の計上を背景に経常損益の赤字額は想定よりも膨らんだものの、繰延税金資産の取り崩しが見直された結果、最終損益の赤字額は計画に対し縮小した。加えて、TSIHDは米国のアパレルメーカーで軍用ジャケットなどを手掛けるアルファ・インダストリーズと、日本における独占販売代理店契約を締結したとも発表している。
■ビックカメラ <3048> 1,721円 +191 円 (+12.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
ビックカメラ<3048>が急反発している。11日の取引終了後に発表した25年8月期連結業績予想で、売上高9520億円(前期比3.2%増)、営業利益265億円(同8.7%増)、純利益152億円(同9.3%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の36円としたことが好感されている。引き続きインバウンドマーケットの拡大を見込むほか、インターネット通販のてこ入れが奏功する見通し。賃上げに伴う人件費増を見込むものの、売り上げ増により吸収する見通しだ。なお、24年8月期決算は、売上高9225億7200万円(前の期比13.1%増)、営業利益243億8800万円(同71.6%増)、純利益139億800万円(同4.7倍)だった。
■QPS研究所 <5595> 1,670円 +115 円 (+7.4%) 11:30現在
QPS研究所<5595>は急反発。前週末11日取引終了後に発表した6~8月期単独決算は売上高が3億5000万円(前年同期比99.7%増)、最終損益が19億300万円の赤字(前年同期8600万円の赤字)だった。衛星の不具合に伴う特別損失の影響で損益面は落ち込んだものの、売上高は大幅増で引き続き成長路線を維持したことから、これを手掛かりに買われている。
■富士ソフト <9749> 9,650円 +650 円 (+7.2%) 11:30現在
富士ソフト<9749>が急伸している。前週末11日、米投資ファンドのベインキャピタルが富士ソフトに対し、非公開化を目的とした法的拘束力を持つ買収提案を実施したと発表した。富士ソフトからの賛同を得ることなどを前提とし、株式公開買い付け(TOB)を10月下旬をめどに始めることを想定。TOB価格は1株9450円に設定した。富士ソフトに対しては米KKR<KKR>が1株8800円でTOBを開始しているが、これを上回るTOB価格を提示した。ファンド勢による買収合戦に伴い、TOB価格が引き上げられるとの思惑から、買い注文が集まったようだ。ベインキャピタルが開始を予定するTOBでは買付予定株式数の下限と上限を設定しない方針。富士ソフトは15日、ベインキャピタル側の発表についてコメントを発表。提案について検討を行ったうえで、決定事項があれば速やかに開示するとした。
■ソフトバンクグループ <9984> 9,567円 +613 円 (+6.9%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>の上げ足の強さが際立っている。株価は500円超の上昇で9000円台半ばに歩を進めている。売買代金はレーザーテック<6920>を凌ぎ全上場銘柄の中で1位となっている。米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が根強い買いを集めるなか、AI用半導体や人工知能(AI)ソフトウェアを展開するAI周辺株に買いが誘導されている。AI関連への投資に積極的な同社株は海外投資家とみられる資金の流入が観測される状況だ。また、米国株市場では傘下企業である英半導体設計アーム・ホールディングス<ARM>が直近9連騰と異彩高を演じ、前日は6.8%高に買われるなど上昇ピッチも加速している。これもソフトバンクGの株価を強く刺激する材料となっているもようだ。
■サムティHD <187A> 3,290円 +210 円 (+6.8%) 11:30現在
サムティホールディングス<187A>が大幅に3日続伸し新高値をつけた。オルタナティブ資産運用を手掛ける投資ファンドのヒルハウス・インベスト・マネジメントが前週末11日の取引終了後、サムティHDに対し1株3300円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。サムティHDの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。買付予定数の下限は1512万7400株で、上限は設定していない。買い付け期間は10月15日から11月26日まで。TOB成立後、所定の手続きを経てサムティHDは上場廃止となる見通し。不動産資産の開発・運営・管理を手掛けるサムティHDはTOBに対し賛同の意見を表明した。ヒルハウスを戦略的パートナーとして選定し成長を図る方針。東京証券取引所は11日、サムティHDを監理銘柄(確認中)に指定した。今回のTOBの発表に先立ち、東洋経済オンラインは11日の取引時間中、「東証プライム上場の不動産会社『サムティホールディングス(HD)』を、シンガポール系の投資ファンド『ヒルハウス』がTOB(株式公開買い付け)によって買収する方針を固めたことが東洋経済の取材でわかった」と報じた。これを受け、東証はサムティHD株式の売買を同日午後2時20分から終日停止する措置をとった。
■コスモス薬品 <3349> 7,729円 +409 円 (+5.6%) 11:30現在
コスモス薬品<3349>は大幅高。九州を地盤にドラッグストアを全国展開しているが足もとの業績は好調を極めている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比29%増の115億8000万円と大幅な伸びを確保した。出店攻勢を続けるなかで仕入れ原価を抑制し、プライベートブランド(PB)商品などの比率の高まりも利益率を向上させている。また、同社はドラッグストアの中でも食品売上高比率が高いが、物価高の折に相対的に割安感のある同社店舗への客足が強まった。これを背景に上値を見込んだ買いを引き寄せている。第1四半期営業利益の通期予想に対する進捗率は37%に達し、業績上方修正への思惑も募る。
■セガサミー <6460> 3,031円 +52.5 円 (+1.8%) 11:30現在
セガサミーホールディングス<6460>が4日ぶりに反発している。11日の取引終了後、傘下のアトラスが同日付で全世界同時発売したゲーム「メタファー:リファンタジオ」の全世界累計販売本数(パッケージ版出荷数及びダウンロード版販売数)が、発売初日時点で100万本を突破したと発表しており、好材料視されている。「メタファー:リファンタジオ」は、「ペルソナ3」「ペルソナ4」「ペルソナ5」を手掛けたクリエイターによる完全新作ファンタジーRPG。魔法が存在し、異形の怪物「ニンゲン」の脅威にさらされた世界を舞台に、幼なじみの王子にかけられた死の呪いを解く使命を受けた主人公が、王国の次期王を決める選挙に参加し、仲間と共に広大な世界に旅立つストーリーで、アクションとターン性コマンドバトルが融合した「ファスト&スクワッド」システムによる戦闘が楽しめることなどが特徴としている。
■IGポート <3791> 1,730円 -158 円 (-8.4%) 11:30現在
IGポート<3791>は大幅安で3日続落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。純利益が前年同期比31.4%減の2億3100万円で着地しており、これが売り材料視されている。売上高は同79.6%増の44億7900万円、営業利益は同34.9%増の4億4400万円だった。版権事業で一部作品のライセンス収入の一括計上があり、これが全体を牽引した。純利益については前年同期に営業外収益として投資事業組合運用益を計上した反動や税費用の増加が響いた。
■大阪有機化学工業 <4187> 3,075円 -200 円 (-6.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
11日に決算を発表。「12-8月期(3Q累計)経常が7%減益で着地・6-8月期も12%減益」が嫌気された。
大阪有機化学工業 <4187> [東証P] が10月11日大引け後(15:10)に決算を発表。24年11月期第3四半期累計(23年12月-24年8月)の連結経常利益は前年同期比7.0%減の30.6億円に減り、通期計画の44億円に対する進捗率は69.7%にとどまり、5年平均の76.2%も下回った。
⇒⇒大阪有機化学工業の詳しい業績推移表を見る
■Sansan <4443> 2,139円 -86 円 (-3.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
Sansan<4443>は反落。前週末11日取引終了後に6~8月期連結決算を発表。売上高は95億8400万円(前年同期比27.7%増)となったものの、最終損益は3億7200万円の赤字(前年同期3100万円の黒字)に転落して着地しており、これが売り材料視されている。主力の名刺管理サービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」の契約件数が引き続き好調だったほか、名刺アプリ「Eight」も伸びた。一方、損益面では株式報酬関連費用の増加が響き最終赤字となった。
■免疫生物研究所 <4570> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
免疫生物研究所<4570>がストップ高の505円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許を取得したと発表しており、好材料視されている。同特許技術は、同社及び熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)、CURED(熊本市中央区)が出願。中国・香港・台湾で既に特許査定となっており、欧米でも順調に審査が進んでいるという。なお、同件による25年3月期業績への影響は、公表すべき事項が生じた場合に速やかに開示するとしている。
■オルツ <260A> 685円 +100 円 (+17.1%) ストップ高 11:30現在
オルツ<260A>はストップ高。前週末11日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、上場初日は公開価格を5.6%上回る570円で初値を形成し、同日の高値も590円止まりと比較的地味なデビューとなったが、上場2日目となるきょうは改めて大口の資金が流入し株価を押し上げる格好となっている。人工知能(AI)開発を手掛け、カスタマイズされた生成AI技術を反映したデジタルクローン技術などに注目が集まっている。「前週末に都内で開催された上場会見を経て、パーソナルAI分野でのリーディングカンパニーとしての位置づけで改めて評価された」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されている。米国ではエヌビディア<NVDA>関連としてAIソフトウェアを手掛ける銘柄に物色の矛先が向き始めていることも、同社株に追い風となっているようだ。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 10,620円 +1,500 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジーデップ・アドバンス<5885>はストップ高の1万620円水準でカイ気配となっている。11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高12億4900万円(前年同期比73.8%増)、営業利益1億7600万円(同57.7%増)、純利益1億1300万円(同68.5%増)と大幅増益となったことが好感されている。生成AI関連の設備投資需要の増加を背景に、AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供などを行うDXサービスが好調に推移。案件規模の大型化に伴い粗利率は低下しているものの、売上高の増加で吸収した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高57億7000万円(前期比30.5%増)、営業利益6億7500万円(同1.9%増)、純利益4億4300万円(同2.6%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、11月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。
■ケイブ <3760> 1,098円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
ケイブ<3760>が5日ぶりに大きく切り返す展開。ソーシャルゲーム(スマートフォンなどモバイル端末向けゲーム)の開発・運営を主力にライブ配信なども手掛ける。業績はヒット商品の輩出によって24年5月期を境に様変わりしている。前週末11日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は営業利益が前年同期比92%増の1億2900万円と倍増近い伸びを示した。同社は通期業績予想未開示ながら、足もとの業績高変化を手掛かり材料に短期筋の攻勢が顕著となっている。株価はここ1カ月以上にわたり調整色の強い展開だったが、きょうはマドを開けて25日移動平均線の上に頭を出しており、大勢トレンド転換を示唆している。
●ストップ高銘柄
テモナ <3985> 246円 +50 円 (+25.5%) ストップ高 11:30現在
ニチダイ <6467> 495円 +80 円 (+19.3%) ストップ高 11:30現在
メタプラネット <3350> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
マックハウス <7603> 254円 -80 円 (-24.0%) ストップ安 11:30現在
MX中国株投 <2530> 24,040円 -7,000 円 (-22.6%) ストップ安売り気配 11:30現在
iFE科創板 <2628> 2,000円 -500 円 (-20.0%) ストップ安 11:30現在
iFEGBA <2629> 3,310円 -700 円 (-17.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、4銘柄
株探ニュース