2024年10月7日 11時41分
話題株ピックアップ【昼刊】:WNIウェザ、三菱UFJ、JINSHD
■ウェザーニューズ <4825> 6,190円 +650 円 (+11.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
ウェザーニューズ<4825>が急反発し、年初来高値を更新している。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が4億5500万円(前年同期比9.6%増)となったことが好感されている。航海気象、陸上気象が好調に推移したことに加えて、開発体制の内製化で開発外注費が減少したことが寄与した。売上高は58億4300万円(同4.7%増)だった。航海気象事業において、海運市場で世界経済の回復に伴い荷動きが堅調に推移したことや、欧州で一部大型顧客の単価増を伴う契約更新や為替のプラス影響があった。また、陸上気象事業で高速道路市場の顧客数が増加したことや、エネルギー市場や小売市場でSaaS型プロダクトの拡販が進んだことも寄与し、第1四半期として過去最高となった。ただ、為替差損を計上したことや前期第1四半期に発生した定年退職制度導入に伴う税効果の認識の影響で最終利益は2億7900万円(同34.7%減)と減益を余儀なくされた。25年5月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比5.7%増)、営業利益38億円(同16.2%増)、純利益27億円(同10.8%増)を見込む。引き続き航海気象、陸上気象の伸長を見込むほか、モバイル・インターネット気象の成長を見込む。同時に、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、より投資しやすい環境を整えることで投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■サンエー <2659> 2,837円 +216 円 (+8.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
サンエー<2659>が続急伸し年初来高値を更新している。前週末4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高1206億5500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益91億7000万円(同8.6%増)、純利益59億3400万円(同5.8%増)と増収増益だったことが好感されている。個人消費や観光客数の増加が業績を牽引した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2361億2000万円(前期比3.8%増)、営業利益166億7000万円(同1.3%増)、純利益111億8500万円(同4.7%増)の従来予想を据え置いている。
■サンマルク <3395> 2,308円 +144 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
サンマルクホールディングス<3395>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、子会社を通じて牛カツ定食業態やカフェ業態など飲食店の経営・企画などを手掛けるジーホールディングス(GHD、東京都中央区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。取得価額は112億円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は11月中旬を予定。GHDの子会社化により、自社グループのインバウンド観光客の取り込みや海外進出の強化を見込むとともに、グループが保有する商業施設などの物件情報や出店ノウハウの活用、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援及び物流網の共有によってコストダウンを実現させるとしている。
■三菱UFJ <8306> 1,541円 +61 円 (+4.1%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクをはじめ、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>など地銀株も全面高商状となっている。銀行株は業種別騰落で33業種中値上がり率トップに買われている。前週末4日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回る強い内容で、これを受けて米10年債利回りが4%近くまで急上昇しており、これが銀行セクターにとって運用環境の改善につながるとの思惑で買いを引き寄せた。つれて国内長期債利回りも上昇傾向にあり、ポジティブ視されている。また、同様の背景で第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など大手生保株にも買いが目立つ。
■ジンズホールディングス <3046> 5,180円 +200 円 (+4.0%) 11:30現在
ジンズホールディングス<3046>が大幅反発している。前週末4日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と20カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月12日にリニューアルした「Airframe」が好評を博したほか、前月に引き続き、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」などの高単価のオプションレンズやUVダブルカットレンズなどの季節性商品が好調に推移し、オプションレンズの装着率が上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同24.9%増だった。
■アドバンテスト <6857> 7,205円 +231 円 (+3.3%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が大きく買いが先行。前週末の米国株市場ではNYダウが最高値を更新するなど主要株価指数が総じて上昇したが、半導体関連全般も強い動きでアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>が5%近い上昇をみせたのをはじめ総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸と戻り足を強めている。これを受けて東京市場でも半導体主力株への買い意欲が旺盛だ。外国為替市場で1ドル=149円近辺の推移と急速な円安が進んでいることも追い風となっている。また、ディスコ<6146>については前週末4日に24年4~9月期の個別売上高(速報値)を発表し、前年同期比46%増の1518億円と好調で事前コンセンサスも上回ったが、好業績を株価が過剰に織り込んでいた面もあり、目先利益確定の売りが優勢となった。
■任天堂 <7974> 7,978円 +235 円 (+3.0%) 11:30現在
任天堂<7974>が高い。共同通信社は5日、「サウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』グループが、大株主となっている任天堂など日本のゲーム会社株式の買い増しを検討していることが5日、分かった」と報じた。この報道を受け、任天堂をはじめコーエーテクモホールディングス<3635>、ネクソン<3659>といった一連のゲーム株に思惑的な買いが向かっている。
■ファーストリテイリング <9983> 50,600円 +1,390 円 (+2.8%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が大幅高で連日の上場来高値、一時1730円高の5万940円と分割後修正値で初の5万円大台に乗せた。きょうは先物主導によるインデックス買いの影響で日経平均株価寄与度の高い銘柄には浮揚力が働いているが、そのなか日経平均構成比で不動の首位にある同社株への資金流入が目立つ。また、足もとの業績も好調で9月の「ユニクロ」の国内既存店売上高が前年同月比22%増と6カ月連続の増加でなおかつ2カ月連続で伸び率が20%を超えたことが評価されている。今週10日に決算発表を予定しており、好決算を先取りする買いも観測される。
■トヨタ自動車 <7203> 2,634.5円 +48.5 円 (+1.9%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は寄り付きから大口の買い注文が入り急速に切り返す展開。前週末4日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回る強い内容で、これを受けて米長期金利が急上昇。外国為替市場では1ドル=149円台をつけるなど急速に円安方向に振れている。円安メリット株に再び視線が向かうなか、為替感応度の高い自動車セクターへの買いを誘導している。特に、対ドル1円の変動で営業利益が約500億円左右されると試算されるトヨタは輸出採算改善効果を期待した買いを呼び込んでいる。同社の25年3月期通期の想定為替レートは1ドル=145円に設定されており、実勢はそれより4円前後も円安に振れている。
■東邦ホールディングス <8129> 4,857円 +83 円 (+1.7%) 11:30現在
東邦ホールディングス<8129>が3日続伸している。4日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合が16.40%から17.44%に上昇したことが判明しており、買い増しの動きに対する需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は9月27日となっている。
■サカタのタネ <1377> 3,685円 +45 円 (+1.2%) 11:30現在
サカタのタネ<1377>が上値指向を強め5日続伸している。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が27億2900万円(前年同期比16.8%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。売上高209億8800万円(同9.5%増)だった。トマト、カボチャ、キャベツ、カリフラワーなどの野菜種子や、トルコギキョウ、ヒマワリなどの花種子が好調に推移。また、海外連結子会社の財務諸表項目を反映させる6月末の為替レートが大幅な円安だったことも寄与し営業利益は増益となった。ただ、7月以降急激に円高が進行したことで為替差損益が悪化したほか、ブラジル子会社の洪水被害による損失を計上したことから、純利益は11億2700万円(同42.5%減)と大幅減益を余儀なくされた。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高935億円(前期比5.4%増)、営業利益110億円(同4.8%増)、純利益80億円(同50.5%減)の従来見通しを据え置いている。
■フジテック <6406> 5,169円 +23 円 (+0.5%) 11:30現在
フジテック<6406>は続伸歩調で年初来高値を更新。米投資ファンドのファラロン・キャピタル・マネジメントが4日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、フジテック株の保有割合が6.59%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」としている。報告義務発生日は9月27日。
■INPEX <1605> 2,173円 +7 円 (+0.3%) 11:30現在
INPEX<1605>が5日続伸。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.67ドル高の1バレル=74.38ドルに上昇。一時、75.57ドルと8月下旬以来の水準をつけた。イスラエルは、イランによる大規模なミサイル攻撃への報復を示唆しており、同国の石油施設や核施設などを狙うとの見方も出ている。米国はイスラエルと、イランに対する反撃に関して協議する姿勢を示しており、中東情勢を巡る緊迫度は増している。
■マクドナルド <2702> 6,860円 +10 円 (+0.2%) 11:30現在
日本マクドナルドホールディングス<2702>は小動き。先週末4日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比2.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。期間限定の秋の風物詩「月見ファミリー」全10商品などが好評だったとしている。なお、全店売上高は同4.5%増だった。
■住石ホールディングス <1514> 896円 -56 円 (-5.9%) 11:30現在
住石ホールディングス<1514>は大幅続落している。前週末4日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を178億円から171億円(前期比24.3%減)へ、営業利益を55億円から34億円(同57.5%減)へ、純利益を54億円から33億円(同56.2%減)へ下方修正し、あわせて期末一括配当予想を42円から25円(前期60円)へ引き下げたことが嫌気された。主力の石炭販売取引において、エネルギー需給の緩みにより石炭市況の軟化がみられたものの、石炭取引量が堅調に推移しており、9月中間期業績は計画上振れで着地したもよう。下期も引き続き石炭販売取引は堅調な推移が見込まれるものの、豪州ワンボ社からの受取配当金などの影響で通期売上高・利益は下方修正した。
■テモナ <3985> 222円 +50 円 (+29.1%) ストップ高 11:30現在
テモナ<3985>がストップ高まで買われた。同社は4日、企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。これは、定価10万円以上1億円以下の機器を何でも、月額サブスクで導入可能なサブスクの決済スキーム。審査基準は法人または個人事業主であることのみで、新品・中古を問わずどのようなものでも取り扱いが可能だという。
■バイク王&カンパニー <3377> 508円 +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
バイク王&カンパニー<3377>がストップ高カイ気配。同社は中古バイクの買い取り最大手でリテール販売も手掛ける。足もとの業績は好調な推移をみせており、前週末4日取引終了後に発表された24年11月期第3四半期(23年12月~24年8月)決算は営業損益が2億8000万円の黒字に浮上、同時に通期計画の1億2000万円を超過した。これを材料視する買いを呼び込む格好となった。株価は前週末まで6連騰と気を吐いていたが、大勢トレンドは依然として大底圏で上値余地が意識されやすい。きょうは上げ足を一気に加速させる格好で日足一目均衡表の雲抜けを果たし、テクニカル的にも上昇転換を示唆する動きとなっている。
●ストップ高銘柄
セーラー広告 <2156> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
ウェザーニューズ<4825>が急反発し、年初来高値を更新している。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が4億5500万円(前年同期比9.6%増)となったことが好感されている。航海気象、陸上気象が好調に推移したことに加えて、開発体制の内製化で開発外注費が減少したことが寄与した。売上高は58億4300万円(同4.7%増)だった。航海気象事業において、海運市場で世界経済の回復に伴い荷動きが堅調に推移したことや、欧州で一部大型顧客の単価増を伴う契約更新や為替のプラス影響があった。また、陸上気象事業で高速道路市場の顧客数が増加したことや、エネルギー市場や小売市場でSaaS型プロダクトの拡販が進んだことも寄与し、第1四半期として過去最高となった。ただ、為替差損を計上したことや前期第1四半期に発生した定年退職制度導入に伴う税効果の認識の影響で最終利益は2億7900万円(同34.7%減)と減益を余儀なくされた。25年5月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比5.7%増)、営業利益38億円(同16.2%増)、純利益27億円(同10.8%増)を見込む。引き続き航海気象、陸上気象の伸長を見込むほか、モバイル・インターネット気象の成長を見込む。同時に、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されているようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、より投資しやすい環境を整えることで投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■サンエー <2659> 2,837円 +216 円 (+8.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
サンエー<2659>が続急伸し年初来高値を更新している。前週末4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高1206億5500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益91億7000万円(同8.6%増)、純利益59億3400万円(同5.8%増)と増収増益だったことが好感されている。個人消費や観光客数の増加が業績を牽引した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2361億2000万円(前期比3.8%増)、営業利益166億7000万円(同1.3%増)、純利益111億8500万円(同4.7%増)の従来予想を据え置いている。
■サンマルク <3395> 2,308円 +144 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
サンマルクホールディングス<3395>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、子会社を通じて牛カツ定食業態やカフェ業態など飲食店の経営・企画などを手掛けるジーホールディングス(GHD、東京都中央区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。取得価額は112億円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は11月中旬を予定。GHDの子会社化により、自社グループのインバウンド観光客の取り込みや海外進出の強化を見込むとともに、グループが保有する商業施設などの物件情報や出店ノウハウの活用、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援及び物流網の共有によってコストダウンを実現させるとしている。
■三菱UFJ <8306> 1,541円 +61 円 (+4.1%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクをはじめ、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>など地銀株も全面高商状となっている。銀行株は業種別騰落で33業種中値上がり率トップに買われている。前週末4日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回る強い内容で、これを受けて米10年債利回りが4%近くまで急上昇しており、これが銀行セクターにとって運用環境の改善につながるとの思惑で買いを引き寄せた。つれて国内長期債利回りも上昇傾向にあり、ポジティブ視されている。また、同様の背景で第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など大手生保株にも買いが目立つ。
■ジンズホールディングス <3046> 5,180円 +200 円 (+4.0%) 11:30現在
ジンズホールディングス<3046>が大幅反発している。前週末4日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と20カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月12日にリニューアルした「Airframe」が好評を博したほか、前月に引き続き、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」などの高単価のオプションレンズやUVダブルカットレンズなどの季節性商品が好調に推移し、オプションレンズの装着率が上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同24.9%増だった。
■アドバンテスト <6857> 7,205円 +231 円 (+3.3%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が大きく買いが先行。前週末の米国株市場ではNYダウが最高値を更新するなど主要株価指数が総じて上昇したが、半導体関連全般も強い動きでアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>が5%近い上昇をみせたのをはじめ総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸と戻り足を強めている。これを受けて東京市場でも半導体主力株への買い意欲が旺盛だ。外国為替市場で1ドル=149円近辺の推移と急速な円安が進んでいることも追い風となっている。また、ディスコ<6146>については前週末4日に24年4~9月期の個別売上高(速報値)を発表し、前年同期比46%増の1518億円と好調で事前コンセンサスも上回ったが、好業績を株価が過剰に織り込んでいた面もあり、目先利益確定の売りが優勢となった。
■任天堂 <7974> 7,978円 +235 円 (+3.0%) 11:30現在
任天堂<7974>が高い。共同通信社は5日、「サウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』グループが、大株主となっている任天堂など日本のゲーム会社株式の買い増しを検討していることが5日、分かった」と報じた。この報道を受け、任天堂をはじめコーエーテクモホールディングス<3635>、ネクソン<3659>といった一連のゲーム株に思惑的な買いが向かっている。
■ファーストリテイリング <9983> 50,600円 +1,390 円 (+2.8%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が大幅高で連日の上場来高値、一時1730円高の5万940円と分割後修正値で初の5万円大台に乗せた。きょうは先物主導によるインデックス買いの影響で日経平均株価寄与度の高い銘柄には浮揚力が働いているが、そのなか日経平均構成比で不動の首位にある同社株への資金流入が目立つ。また、足もとの業績も好調で9月の「ユニクロ」の国内既存店売上高が前年同月比22%増と6カ月連続の増加でなおかつ2カ月連続で伸び率が20%を超えたことが評価されている。今週10日に決算発表を予定しており、好決算を先取りする買いも観測される。
■トヨタ自動車 <7203> 2,634.5円 +48.5 円 (+1.9%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は寄り付きから大口の買い注文が入り急速に切り返す展開。前週末4日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回る強い内容で、これを受けて米長期金利が急上昇。外国為替市場では1ドル=149円台をつけるなど急速に円安方向に振れている。円安メリット株に再び視線が向かうなか、為替感応度の高い自動車セクターへの買いを誘導している。特に、対ドル1円の変動で営業利益が約500億円左右されると試算されるトヨタは輸出採算改善効果を期待した買いを呼び込んでいる。同社の25年3月期通期の想定為替レートは1ドル=145円に設定されており、実勢はそれより4円前後も円安に振れている。
■東邦ホールディングス <8129> 4,857円 +83 円 (+1.7%) 11:30現在
東邦ホールディングス<8129>が3日続伸している。4日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合が16.40%から17.44%に上昇したことが判明しており、買い増しの動きに対する需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は9月27日となっている。
■サカタのタネ <1377> 3,685円 +45 円 (+1.2%) 11:30現在
サカタのタネ<1377>が上値指向を強め5日続伸している。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が27億2900万円(前年同期比16.8%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。売上高209億8800万円(同9.5%増)だった。トマト、カボチャ、キャベツ、カリフラワーなどの野菜種子や、トルコギキョウ、ヒマワリなどの花種子が好調に推移。また、海外連結子会社の財務諸表項目を反映させる6月末の為替レートが大幅な円安だったことも寄与し営業利益は増益となった。ただ、7月以降急激に円高が進行したことで為替差損益が悪化したほか、ブラジル子会社の洪水被害による損失を計上したことから、純利益は11億2700万円(同42.5%減)と大幅減益を余儀なくされた。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高935億円(前期比5.4%増)、営業利益110億円(同4.8%増)、純利益80億円(同50.5%減)の従来見通しを据え置いている。
■フジテック <6406> 5,169円 +23 円 (+0.5%) 11:30現在
フジテック<6406>は続伸歩調で年初来高値を更新。米投資ファンドのファラロン・キャピタル・マネジメントが4日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、フジテック株の保有割合が6.59%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資及び建設的な対話(エンゲージメント)を通じた中長期的な企業価値向上(状況に応じて重要提案行為等を行うことを含む)」としている。報告義務発生日は9月27日。
■INPEX <1605> 2,173円 +7 円 (+0.3%) 11:30現在
INPEX<1605>が5日続伸。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比0.67ドル高の1バレル=74.38ドルに上昇。一時、75.57ドルと8月下旬以来の水準をつけた。イスラエルは、イランによる大規模なミサイル攻撃への報復を示唆しており、同国の石油施設や核施設などを狙うとの見方も出ている。米国はイスラエルと、イランに対する反撃に関して協議する姿勢を示しており、中東情勢を巡る緊迫度は増している。
■マクドナルド <2702> 6,860円 +10 円 (+0.2%) 11:30現在
日本マクドナルドホールディングス<2702>は小動き。先週末4日の取引終了後に発表した9月度売上高で、既存店売上高が前年同月比2.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。期間限定の秋の風物詩「月見ファミリー」全10商品などが好評だったとしている。なお、全店売上高は同4.5%増だった。
■住石ホールディングス <1514> 896円 -56 円 (-5.9%) 11:30現在
住石ホールディングス<1514>は大幅続落している。前週末4日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を178億円から171億円(前期比24.3%減)へ、営業利益を55億円から34億円(同57.5%減)へ、純利益を54億円から33億円(同56.2%減)へ下方修正し、あわせて期末一括配当予想を42円から25円(前期60円)へ引き下げたことが嫌気された。主力の石炭販売取引において、エネルギー需給の緩みにより石炭市況の軟化がみられたものの、石炭取引量が堅調に推移しており、9月中間期業績は計画上振れで着地したもよう。下期も引き続き石炭販売取引は堅調な推移が見込まれるものの、豪州ワンボ社からの受取配当金などの影響で通期売上高・利益は下方修正した。
■テモナ <3985> 222円 +50 円 (+29.1%) ストップ高 11:30現在
テモナ<3985>がストップ高まで買われた。同社は4日、企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。これは、定価10万円以上1億円以下の機器を何でも、月額サブスクで導入可能なサブスクの決済スキーム。審査基準は法人または個人事業主であることのみで、新品・中古を問わずどのようなものでも取り扱いが可能だという。
■バイク王&カンパニー <3377> 508円 +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
バイク王&カンパニー<3377>がストップ高カイ気配。同社は中古バイクの買い取り最大手でリテール販売も手掛ける。足もとの業績は好調な推移をみせており、前週末4日取引終了後に発表された24年11月期第3四半期(23年12月~24年8月)決算は営業損益が2億8000万円の黒字に浮上、同時に通期計画の1億2000万円を超過した。これを材料視する買いを呼び込む格好となった。株価は前週末まで6連騰と気を吐いていたが、大勢トレンドは依然として大底圏で上値余地が意識されやすい。きょうは上げ足を一気に加速させる格好で日足一目均衡表の雲抜けを果たし、テクニカル的にも上昇転換を示唆する動きとなっている。
●ストップ高銘柄
セーラー広告 <2156> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース