2024年10月1日 18時30分
株価指数先物【引け後】 海外投資家による日本株買いへの期待が高まる
大阪12月限
日経225先物 38770 +840 (+2.21%)
TOPIX先物 2700.0 +54.5 (+2.06%)
日経225先物(12月限)は前日比840円高の3万8770円で取引を終了。寄り付きは3万8270円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8115円)を上回り、買い先行で始まった。開始直後に付けた3万8180円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて3万8650円まで買われた。
前場終盤にかけて3万8400円まで上げ幅を縮めたものの、ランチタイムでは3万8500円台で底堅い値動きとなり、現物の後場の取引開始直後には前場の高値水準を突破し、3万8740円まで買われた。買い一巡後は3万8620円~3万8720円辺りの高値圏での保ち合いが続き、現物の大引け後には一時3万8800円まで上げ幅を広げた。
日経225先物はナイトセッションで付けた高値(3万8260円)を上回って始まった。朝方発表された9月の日銀短観では、大企業・製造業・非製造業DIとも予想の範囲だったとして市場の反応は限定的だった。一方で、日銀が発表した9月の金融政策決定会合における主な意見を受けて早期利上げ観測が後退し、円相場が円安に振れて推移するなか、ロングが強まったようだ。
また、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が円建て社債の発行を計画していると伝わったことも材料視された。日本への投資を強化するとの観測が強まり、伊藤忠商事 <8001> [東証P]や三井物産 <8031> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、住友商事 <8053> [東証P]など大手商社の強さが目立ち、海外投資家の日本株買いが復活するとの期待が高まった。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万8510円)を上回ってきた。+1σ水準で底堅さがみられるようだと、+2σ(3万9710円)とのレンジに移行する。先週末の高値を意識して一気に+2σ水準を捉える展開には手掛かり材料に欠けるが、バークシャーの円債発行計画によって、まずは+1σ水準での押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
+1σ水準で強弱感が対立する可能性から、オプション権利行使価格の3万8000円から3万9000円のレンジを想定。+1σを下回ったとしても、レンジ下限でのロングになろう。米国では重要な経済指標の発表が相次ぐため、結果を受けた利下げ見通しの変化によって金利や為替に影響を及ぼす可能性がある。スキャルピングが中心になりやすい状況ではあるが、ロングからのエントリーは意識しておきたいところだ。
NT倍率は先物中心限月で14.35倍とほぼ横ばいであり、前日の価格帯での推移が続いた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引する形だったが、商社に加えてトヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連株の強さも目立っており、TOPIX型の買いが入っていた。明確なトレンドは出ていないため、足もとのレンジの14.30~14.40倍を放れてくるまでは、スプレッド狙いのトレードは手掛けづらい。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8100枚、ソシエテジェネラル証券が1万0064枚、サスケハナ・ホンコンが3881枚、JPモルガン証券が3520枚、バークレイズ証券が2843枚、野村証券が1846枚、モルガンMUFG証券が1815枚、SBI証券が1674枚、ドイツ証券が1285枚、auカブコム証券が1058枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3451枚、ソシエテジェネラル証券が1万5155枚、モルガンMUFG証券が5770枚、バークレイズ証券が4628枚、サスケハナ・ホンコンが4166枚、ゴールドマン証券が4122枚、JPモルガン証券が3009枚、ビーオブエー証券が1934枚、BNPパリバ証券が808枚、大和証券が801枚だった。
株探ニュース
日経225先物 38770 +840 (+2.21%)
TOPIX先物 2700.0 +54.5 (+2.06%)
日経225先物(12月限)は前日比840円高の3万8770円で取引を終了。寄り付きは3万8270円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8115円)を上回り、買い先行で始まった。開始直後に付けた3万8180円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて3万8650円まで買われた。
前場終盤にかけて3万8400円まで上げ幅を縮めたものの、ランチタイムでは3万8500円台で底堅い値動きとなり、現物の後場の取引開始直後には前場の高値水準を突破し、3万8740円まで買われた。買い一巡後は3万8620円~3万8720円辺りの高値圏での保ち合いが続き、現物の大引け後には一時3万8800円まで上げ幅を広げた。
日経225先物はナイトセッションで付けた高値(3万8260円)を上回って始まった。朝方発表された9月の日銀短観では、大企業・製造業・非製造業DIとも予想の範囲だったとして市場の反応は限定的だった。一方で、日銀が発表した9月の金融政策決定会合における主な意見を受けて早期利上げ観測が後退し、円相場が円安に振れて推移するなか、ロングが強まったようだ。
また、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が円建て社債の発行を計画していると伝わったことも材料視された。日本への投資を強化するとの観測が強まり、伊藤忠商事 <8001> [東証P]や三井物産 <8031> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、住友商事 <8053> [東証P]など大手商社の強さが目立ち、海外投資家の日本株買いが復活するとの期待が高まった。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万8510円)を上回ってきた。+1σ水準で底堅さがみられるようだと、+2σ(3万9710円)とのレンジに移行する。先週末の高値を意識して一気に+2σ水準を捉える展開には手掛かり材料に欠けるが、バークシャーの円債発行計画によって、まずは+1σ水準での押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
+1σ水準で強弱感が対立する可能性から、オプション権利行使価格の3万8000円から3万9000円のレンジを想定。+1σを下回ったとしても、レンジ下限でのロングになろう。米国では重要な経済指標の発表が相次ぐため、結果を受けた利下げ見通しの変化によって金利や為替に影響を及ぼす可能性がある。スキャルピングが中心になりやすい状況ではあるが、ロングからのエントリーは意識しておきたいところだ。
NT倍率は先物中心限月で14.35倍とほぼ横ばいであり、前日の価格帯での推移が続いた。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引する形だったが、商社に加えてトヨタ自動車 <7203> [東証P]など輸出関連株の強さも目立っており、TOPIX型の買いが入っていた。明確なトレンドは出ていないため、足もとのレンジの14.30~14.40倍を放れてくるまでは、スプレッド狙いのトレードは手掛けづらい。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8100枚、ソシエテジェネラル証券が1万0064枚、サスケハナ・ホンコンが3881枚、JPモルガン証券が3520枚、バークレイズ証券が2843枚、野村証券が1846枚、モルガンMUFG証券が1815枚、SBI証券が1674枚、ドイツ証券が1285枚、auカブコム証券が1058枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3451枚、ソシエテジェネラル証券が1万5155枚、モルガンMUFG証券が5770枚、バークレイズ証券が4628枚、サスケハナ・ホンコンが4166枚、ゴールドマン証券が4122枚、JPモルガン証券が3009枚、ビーオブエー証券が1934枚、BNPパリバ証券が808枚、大和証券が801枚だった。
株探ニュース