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    2024年9月30日 15時17分

    話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、東エレク、雨風太陽

    ■日経レバ <1570>  25,730円  -2,565 円 (-9.1%)  本日終値
     NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は急落。前週末27日の自民党総裁選で石破茂元幹事長が勝利したことを受け、これが嫌気される形で急速に売り込まれる展開となった。東京市場は高市早苗経済安全保障担当相の勝利を半ば織り込む形で、高市関連とされる銘柄群をはじめ広範囲に買いが流入していた反動もあって、日経平均株価の下げもことのほか厳しくなっている。そうしたなか、日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから投資資金の関心が向かいやすい。足もとのボラティリティが高まったマーケットで個人投資家などの短期資金による売り買いが活発化している。

    ■東京エレクトロン <8035>  25,290円  -2,185 円 (-8.0%)  本日終値
     東京エレクトロン<8035>が急落し2万6000円台を割り込んだほか、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>など半導体製造装置関連大手が軒並み大幅安となった。全体相場は自民党総裁選での石破茂元幹事長が勝利したことを受け、リスクオフの売り圧力が高まっており、日経平均は先物主導で大きく下値を探る展開を強いられている。値がさの半導体主力株は日経平均寄与度の高い銘柄が多いこともあり、インデックス売りの影響も反映されやすい。また、前週末の米国株市場ではNYダウが最高値更新基調を維持したものの、エヌビディア<NVDA>など半導体関連は軟調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日ぶりに反落したことも、買い手控え感を助長した。

    ■トヨタ自動車 <7203>  2,542.5円  -209 円 (-7.6%)  本日終値
     トヨタ自動車<7203>など自動車株への売り圧力が目立つ。前週末27日の自民党総裁選で石破元幹事長が決選投票で逆転勝利を収めたことで、為替市場ではリスクオフの円高が進行、一時1ドル=142円台前半まで円が買われる展開となったことを受け、東京株式市場でも輸出セクターを中心にネガティブ材料として強く意識されている。特に為替感応度の高いトヨタを筆頭とする自動車株には、輸入採算の悪化を警戒する売りがかさむ形となった。トヨタは前週末まで3日続伸し、この間に130円あまり水準を切り上げたが、きょうはそれをすべて吐き出す格好となっている。

    ■SBIホールディングス <8473>  3,295円  -63 円 (-1.9%)  本日終値
     SBIホールディングス<8473>は安い。前週末27日の取引終了後、台湾の半導体ファウンドリー大手、力晶積成電子製造(PSMC)との半導体製造に関する共同事業を解消すると発表した。PSMCから、日本国内での半導体製造事業について対応をしていくことが困難になり見送りたいとの通知を受けたため。半導体ファウンドリーだけでなく半導体後工程工場の展開、生成AIデータセンターの立ち上げなどについて、複数の事業パートナー候補と引き続き協議・検討を行っているという。この発表が売り材料視されたようだ。

    ■三菱倉庫 <9301>  5,222円  -53 円 (-1.0%)  本日終値
     三菱倉庫<9301>が反落。前週末27日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したが、全般相場の下落にツレ安する格好となった。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家が投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。

    ■双日 <2768>  3,365円  -15 円 (-0.4%)  本日終値
     双日<2768>は全般安のなか底堅い動きをみせ一時プラスに浮上する場面もあった。前週末27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を650万株(発行済み株数の3.00%)、または250億円としており、取得期間は10月1日から25年3月31日まで。中期経営計画2026におけるキャッシュアロケーション方針のもと、現在の株価水準を踏まえ機動的な自己株式の取得を行うとしている。

    ■ナガセ <9733>  1,761円  -6 円 (-0.3%)  本日終値
     ナガセ<9733>は底堅い動き。前週末27日の取引終了後、住友ゴム工業<5110>100%子会社でフィットネスジムを運営するダンロップスポーツウェルネスの全株式を12月上旬をメドに取得し子会社化すると発表しており、これを好材料視する買いが下値に入ったようだ。ナガセグループでは、塾・予備校事業に加えて小学生・幼児向けのスイミングスクールやスポーツクラブを運営しているが、フィットネス事業を主な事業とし幅広い年齢層を対象とするダンロップスポーツウェルネスとは会員の重なりが少なく、また拠点の重複もないことから、今回の買収により日本を代表する総合型スポーツジム、スイミングスクールとなることが期待できるという。取得価額は4億1000万円。なお、25年3月期業績への影響は精査中としている。

    ■雨風太陽 <5616>  1,349円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値
     雨風太陽<5616>が急騰。自民党の新総裁に石破茂氏が就任した。石破総裁は過去に地方創生相を務めている。地方経済の活性化に向けた取り組みを加速するとの期待があるなかで、全国の農家や漁師から、旬な食材を直接購入できるアプリ「ポケットマルシェ」を展開する同社は地方創生関連株と位置付けられており、短期志向の資金が流入したようだ。地方創生関連の事業を展開するチェンジホールディングス<3962>やバルニバービ<3418>にも買い注文が集まっている。

    ■FLネット <9241>  1,922円  +400 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
     フューチャーリンクネットワーク<9241>がストップ高。同社は今月2日に人工知能(AI)×地域活性化をテーマとした新会社「地域活性AIテクノロジーズ」を設立しており、地方創生を掲げる石破茂新総裁の誕生で同社株への関心が高まっているようだ。また、27日に熊本県玉名市とuyet(東京都渋谷区)が実施する「まちスパチャプロジェクト」によるVチューバーとともに玉名市の魅力を全国に発信するシティプロモーション企画に参画すると発表したことも株価を刺激しているもよう。このプロジェクトはVチューバーとともに地域の魅力を漫画コンテンツなどで発信することで、Vチューバーと地域の双方に新たな露出機会を創出するものだという。

    株探ニュース