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    2024年9月17日 11時39分

    話題株ピックアップ【昼刊】:レーサム、エターナルG、オハラ

    ■レーサム <8890>  3,745円  +700 円 (+23.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
     レーサム<8890>に朝方から買いが殺到し、ストップ高の3745円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、ヒューリック<3003>が同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格5913円にサヤ寄せする格好となっている。ヒューリックでは中期経営計画で開発・建替事業及びバリューアッド事業の強靭化やパイプラインの増強に注力しており、その一環としてレーサムをグループ化することでグループの更なる成長と持続的な企業価値向上を実現するのが狙い。買付予定数は1038万2556株(下限80万300株、上限設定なし)で、買付期間は9月17日から10月30日までを予定している。また、TOB成立後、レーサム株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

    ■エターナルG <3193>  3,640円  +550 円 (+17.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
     エターナルホスピタリティグループ<3193>は急伸。前週末13日の取引終了後、25年7月期連結業績予想について売上高を前期比14.1%増の478億2200万円、営業利益を同23.2%増の40億300万円と発表した。前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まっている。配当予想も前期比17円増の46円とした。同時に発表した24年7月期決算は売上高が前の期比25.3%増の419億1400万円、営業利益が同2.3倍の32億4800万円だった。関東・東海・関西以外の新たなエリアへの「鳥貴族」の出店を継続して行った。あわせて配当方針の変更を明らかにし、「連結配当性向20%以上を目安」とする新たな目標を掲げ、持続的な利益成長により安定的・持続的な増配を原則とする「累進配当」を実施していくとした。

    ■オハラ <5218>  1,385円  +87 円 (+6.7%)  11:30現在
     13日に決算を発表。「5-7月期(3Q)経常は27%増益」が好感された。
     オハラ <5218> [東証S] が9月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年10月期第3四半期累計(23年11月-24年7月)の連結経常利益は前年同期比14.1%減の19.7億円に減り、通期計画の24億円に対する進捗率は5年平均の87.5%を下回る82.3%にとどまった。
      ⇒⇒オハラの詳しい業績推移表を見る

    ■新光商事 <8141>  960円  +18 円 (+1.9%)  11:30現在
     新光商事<8141>が3日続伸している。前週末13日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.04%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月6日としている。

    ■エイチ・アイ・エス <9603>  1,619円  -153 円 (-8.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
     13日に決算を発表。「5-7月期(3Q)経常は赤字拡大」が嫌気された。
     エイチ・アイ・エス <9603> [東証P] が9月13日大引け後(15:00)に決算を発表。24年10月期第3四半期累計(23年11月-24年7月)の連結経常損益は55.2億円の黒字(前年同期は39.5億円の赤字)に浮上し、通期計画の110億円に対する進捗率は50.3%となった。
      ⇒⇒エイチ・アイ・エスの詳しい業績推移表を見る

    ■第一生命HD <8750>  3,403円  -186 円 (-5.2%)  11:30現在
     第一生命ホールディングス<8750>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など金融株が軟調に推移している。米連邦準備制度理事会(FRB)は17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く予定だが、ここに来て金融市場では0.50%幅の大幅な利下げ観測が台頭している。16日には米10債利回り(長期金利)は3.61%まで低下したほか、米2年債利回りは一時2年ぶりの低水準をつけた。内外金利の低下圧力の高まりを受け、金利高メリットセクターの金融株の持ち高を圧縮する目的の売りが膨らんでいるようだ。

    ■ディスコ <6146>  33,490円  -1,810 円 (-5.1%)  11:30現在
     ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は総じて売り物に押される展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウは約2週間ぶりに史上最高値を更新したが、半導体セクターは相対的に弱く、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>などが売られフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。加えて、今週行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るとの見方が広がるなか、日米金利差縮小思惑を背景に外国為替市場では一時1ドル=139円台をつけるなど円高方向に振れたこともあり、これが東京市場で半導体関連の買い手控え要因となっている。一方、株価水準的には売られ過ぎで値ごろ感も意識され、リバウンドを期待した押し目買いも観測、目先強弱観を対立させている。

    ■丸千代山岡家 <3399>  3,460円  -35 円 (-1.0%)  11:30現在
     丸千代山岡家<3399>は続落。前週末13日取引終了後に25年1月期通期単独業績予想について、売上高を300億円から330億円(前期比24.6%増)へ、営業利益を22億7900万円から30億5000万円(同47.8%増)へ、最終利益を15億7200万円から21億円(同46.6%増)へ上方修正しており、朝方はこれを受けた買いが先行したものの、全体軟調相場にツレ安する展開となっている。同社は北海道、北関東を中心にラーメンチェーンを全国展開。人流の活発化やインバウンド需要の増加を追い風に情報発信及び販売促進、期間限定商品の継続的販売など新規顧客・リピーター獲得に注力した結果、来店客数・既存店売上高が計画を大きく上回った。また、7月に値上げを実施したことも奏功し、上期として売上高・各利益ともに過去最高となったことを業績予想に反映させた。同時に発表した上期決算は、売上高156億3300万円(前年同期比34.6%増)、営業利益15億2900万円(同3.2倍)、最終利益10億8600万円(同3.5倍)だった。なお、今期の経常利益予想(31億円)が6月に発表した中期経営計画(25年1月期~27年1月期)の最終年度の同利益目標(30億7000万円)を上回る見込みとなったことから、中計の更新を行うとしている。

    ■モルフォ <3653>  2,002円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在
     モルフォ<3653>がストップ高の2002円に買われている。前週末13日の取引終了後、ソニーグループ<6758>傘下で半導体デバイス事業を行うソニーセミコンダクタソリューションズ(神奈川県厚木市、以下SSS)と資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが流入している。今回の提携は、財務基盤の強化を図るとともに、SSSが有するイメージセンサー関連の知見やノウハウと、モルフォの画像処理やAIに関する技術力や事業開発力を掛け合わせることで、企業価値の向上を図るのが狙い。9月30日を払込期日とする第三者割当増資により9万4500株の新株を発行する予定で、調達資金1億4727万円は車載カメラやスマートフォンなどへの応用を目的に、AIを用いた新たな画像認識技術や画質改善技術に関する研究開発投資などに充てる方針だ。またモルフォは、24年10月期の連結業績予想について、売上高を29億円から33億円(前期比38.5%増)へ、営業利益を2億円から2億8000万円(前期2億4400万円の赤字)へ上方修正しており、これも好材料視されている。中国のスマートフォンメーカーからの売り上げが大幅に増加したことや、車載/モビリティ領域で国内を中心に受託開発収入が増加したこと、更にDX領域で新規顧客開拓を強化したことなどが寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年11月~24年7月)決算は、売上高23億5300万円(前年同期比55.1%増)、営業利益1億3600万円(前年同期3億5900万円の赤字)だった。

    ■MSOL <7033>  1,530円  +300 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
     マネジメントソリューションズ<7033>は急騰。大手企業を顧客対象にプロジェクト管理業務などを手掛けるが、足もとの業績は好調に推移している。前週末13日取引終了後、23年11~24年7月期決算を発表、営業利益段階で前年同期比16%増の15億9500万円と2ケタ増益を達成した。また、同日に自社株買いも発表、発行済み株式数(自社株を除く)の2.4%相当の40万5000株、金額ベースで5億円を上限にきょうから11月末までの日程で自社株を購入する計画で、これが株価を強く刺激する格好となった。株価は6月中旬にマドを開けて急落した後、8月初旬には更に一段安に売り込まれる場面もあったが、その後は下げ渋りもみ合いに移行していた。きょうは好決算と自社株買い発表を好感し、満を持して急浮上に転じトレンド転換を示唆している。

    ■INTLOOP <9556>  4,080円  +700 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
     INTLOOP<9556>がカイ気配。前週末13日の取引終了後、24年7月期の連結決算発表にあわせ、25年7月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比27.6%増の345億5000万円、最終利益は同34.3%増の12億1100万円を計画する。前期に続き過去最高益を見込む。30年7月期までの中期経営計画も公表。収益を一段と拡大させる姿勢を示しており、これらを評価した買いが集まったようだ。同社はフリーランスを活用したコンサルティング・サービスを展開する。国内でのコンサルティングやDX(デジタル・トランスフォーメーション)、ITサービスの各市場は今後も継続的に成長すると想定。同社が手掛ける「プロフェッショナル人材ソリューション&コンサルティング事業」の引き合いや発注も継続して増加すると見込む。中期経営計画では30年7月期までに売上高1000億円、営業利益150億円(25年7月期予想は19億6900万円)に伸ばす目標を掲げた。

    ■ファーストロジック <6037>  712円  +92 円 (+14.8%) 一時ストップ高   11:30現在
     ファーストロジック<6037>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、25年7月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを前期比32.0%増の14億円としていることや、年間配当計画を前期比1円増配の9円としていることが好感されているようだ。売上高は同22.6%増の29億円となる見通し。楽待プレミアムサービス・楽待アプリ利用の促進、「楽待新聞」メールマガジン及び楽待チャンネルを通じて有益なコンテンツの提供を一層充実させ、「楽待」の利用価値向上を図るとしている。また、50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.31%)、5億円を上限とする自社株取得枠を設定したこともあわせて発表。取得期間は9月17日から12月16日までで、今後も必要と判断した場合には自己株式の取得を実施する予定だとしている。

    ■プロレド・パートナーズ <7034>  586円  +70 円 (+13.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
     プロレド・パートナーズ<7034>が反発し、一時ストップ高まで買われた。同社は13日取引終了後、24年10月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の9億1700万円の赤字から1億2000万円の赤字(前期は3億7200万円の赤字)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想は25億4600万円から31億円(前期比14.2%増)に上方修正。固定報酬型コンサルティングでストラテジー&ハンズオン事業の売り上げが好調なことや、グループ会社が手掛ける事業会社向けコンサルティングの売り上げが想定を上回って推移していることなどが主な要因だとしている。

    ■アシロ <7378>  972円  +102 円 (+11.7%) 一時ストップ高   11:30現在
     13日に決算を発表。「今期最終を65%上方修正」が好感された。
     アシロ <7378> [東証G] が9月13日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年10月期第3四半期累計(23年11月-24年7月)の連結最終損益は2300万円の赤字(前年同期は7700万円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の2600万円の黒字→4300万円の黒字(前期は1200万円の赤字)に65.4%上方修正した。
      ⇒⇒アシロの詳しい業績推移表を見る

    ■Liberaware <218A>  463円  +43 円 (+10.2%)  11:30現在
     Liberaware<218A>が大幅高で3連騰。前週末13日の取引終了後、24年7月期の単体決算発表にあわせ、25年7月期の業績予想を開示した。今期の最終損益は500万円の黒字(前期は4億3700万円の赤字)に転換する見通しを示し、買いを誘ったようだ。売上高は前期比53.3%増の12億5000万円、営業損益は18億4400万円の赤字(前期は4億4000万円の赤字)を見込む。ドローン市場の成長を背景に、機体販売の増加を想定。研究開発投資の継続により営業赤字の計画となるが、補助金収入の効果があって経常・最終損益は黒字を予想する。同時に同社は韓国において、狭小空間点検ドローン「IBIS2」や3次元データを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)のソリューション提供を目的に、子会社を設立するとも公表している。

    ●ストップ高銘柄
     大和重工 <5610>  1,638円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在
     テノ.ホールディングス <7037>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
     など、6銘柄

    ●ストップ安銘柄
     笑美面 <9237>  2,077円  -500 円 (-19.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
     デリバリコン <9240>  554円  -100 円 (-15.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
     以上、2銘柄

    株探ニュース