サイバーセキュリティのルーブリック<RBRK>が下落。前日引け後に５－７月期決算（第２四半期）を発表し、１株損益の赤字が予想ほど膨らまなかったほか、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。好決算ではあったものの、株価は冴えない反応を示している。

　アナリストからは下半期の成長に対して疑問が残る可能性があるとの指摘が出ている。今回の決算は小規模な競合他社からのシェア獲得、顧客のエンタープライズクラウド導入による利益、そして着実な実行は安心感に繋がるとの評価の一方、通期のサブスクの年ベース経常収益（ＡＲＲ）の見通し上方修正の多くは、すでに第２四半期の業績に織り込み済みであり、下半期の成長に関する疑問は依然として残る可能性があると述べている。

（５－７月・第２四半期）
・１株損益（調整後）：-0.40ドル（予想：-0.49ドル）
・売上高：2.05億ドル（予想：1.96億ドル）
　　・サブスク：1.91億ドル（予想：1.84億ドル）
　　・保守：502万ドル（予想：464万ドル）
・サブスク年ベース経常収益（ARR）：9.19億ドル（予想：8.87億ドル）
・FCF：-0.32億ドル（予想：-0.74億ドル）

（８－１０月・第３四半期見通し）
・１株損益（調整後）：-0.39～-0.41ドル（予想：-0.43ドル）
・売上高：2.16～2.18億ドル（予想：2.15億ドル）

（通期見通し）
・売上高：8.30～8.38億ドル（従来：8.10～8.24億ドル）（予想：8.18億ドル）
・１株損益（調整後）：-2.06～-2.12ドル（従来：-2.25～-2.35ドル）（予想：-2.30ドル）
・サブスク年ベース経常収益（ARR）：10.3億ドル（従来：9.83～9.97億ドル）（予想：9.90億ドル）
・FCF：-0.57～-0.67億ドル（従来：-0.95～-1.15億ドル）（予想：-1.05億ドル）

【企業概要】
　幅広い業界や地域にわたり、エンタープライズ・クラウド・SaaSアプリケーション全体でデータを保護するクラウド型SaaSプラットフォームを提供する。データセキュリティリスクと不正なユーザーアクティビティを検出・分析・修復し、顧客がサイバー攻撃を防ぐだけでなく、攻撃からの回復を実現する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース