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    2024年8月18日 17時21分

    株価指数先物 【週間展望】 ―ジャクソンホール会議で様子見も、ショートは避けたい

     今週の日経225先物は、引き続き米国市場の影響を受けやすいと考えられる。16日の米国市場は主要な株価指数が上昇し、NYダウは4日続伸し8月初旬の急落前の水準を回復した。8月の米ミシガン大学消費者態度指数が67.8と、前回(66.4)から上昇。1年先の期待インフレは2.9%と前回と同じ、5年先の期待インフレが3.0%と横ばいだった。インフレが落ち着きをみせるなか、家計への楽観的な見通しが増えた形である。

     市場関係者の関心が米国の経済指標に集まるなか、先週は7月の卸売物価指数(PPI)、米消費者物価指数(CPI)ともに市場の予想を下回ったことで、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が高まった。さらに、7月の小売売上高が予想を上回ったほか、米小売り大手ウォルマート<WMT>が通期計画を上方修正したことで、個人消費の減速懸念が後退し、ソフトランディング(軟着陸)への期待が高まった。

     先週の日経225先物は、米国市場の強いリバウンド基調が支援材料となり、週間の上げ幅は3040円に達した。16日には心理的な抵抗線として意識されていた200日移動平均線を上放れ、3万7900円処に位置していた25日線を突破。一時3万8140円まで買われ、2日、5日のチャート上の大陰線を完全に埋めた。

     ボリンジャーバンドの-1σから中心値(25日)までのリバウンドにより、いったんは達成感が意識されやすい。16日取引終了後のナイトセッションでは日中終値比450円安の3万7640円で終えており、一時3万7290円まで下げる場面もみられた。このため、週初は利益確定に伴うロングの解消が先行しそうだ。下向きで推移する25日線は、ナイトセッションでは3万7710円辺りに下がってきており、同水準が支持線として機能するかを見極めたいところであろう。

     米国では22日~24日にワイオミング州ジャクソンホールで年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催される。23日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演を行う予定であり、その内容を見極めたいとするムードが強まる可能性がある。日米ともに急ピッチの上昇によって過熱が警戒されることから、ジャクソンホール会議を前に持ち高調整の動きも入りやすいと考えられる。

     ただし、いったん調整をみせたとしても、ショートポジションの積み上げは避けておきたい。日経平均ボラティリティ・インデックスは、15~20辺りでの推移から、8月5日には85.38まで急伸したが、先週末には26.54に低下している。米VIX指数も65.73をピークに、16日には14.80まで低下している。VIX指数は不安心理が高まるとされる20.00を明確に下回ってきた。現時点ではジャクソンホール会議に対する過度な警戒感の高まりはみられない。

     そのため、調整が入る局面では、押し目狙いのロング対応に向かいそうだ。足もとではレバレッジ型ETFの調整に伴う買いも観測されており、25日線水準から75日線(3万8640円)が射程に入ってくると、ショートカバーのほか、ヘッジ対応のロングが強まることも考えられる。また、週足ではボリンジャーバンドの-1σ(3万6830円)と13週線(3万8510円)でのレンジが意識されやすい。

     そのため、オプション権利行使価格の3万6875円から3万8875円のレンジを想定する。75日線を捉えてくる局面では、+1σ水準の4万円処へのバイアスが強まる可能性がある。

     なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.19倍に上昇した。25日、75日線が位置する14.09倍を上回って始まり、14.19倍辺りで推移している200日線を捉える場面もみられた。引き続き、14.00倍~14.20倍の直近のレンジ内での推移である。明確なトレンドは出ていない状況だが、日経225先物が3万8000円水準から一段高をみせてくるようだと、相対的に日経平均型優位の展開となりそうだ。翌週の8月28日にはエヌビディア<NVDA>の決算発表が予定されている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引し200日線を上放れてくると、7月半ばに付けた14.47倍が意識されてこよう。

     8月第1週(8月5日-9日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週連続の売り越しであり、売り越し額は7823億円(7月第5週は1兆0669億円の売り越し)だった。なお、現物は4953億円の買い越し(同5524億円の売り越し)と4週ぶりの買い越しであり、先物は1兆2777億円の売り越し(同5144億円の売り越し)と4週連続の売り越し。個人は現物と先物の合算で1850億円の売り越しで、5週ぶりの売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で4216億円の買い越しとなり、2週ぶりの買い越しだった。

     経済スケジュールでは、19日に6月機械受注、米国7月コンファレンス・ボード景気先行指数、20日に中国8月最優遇貸出金利、21日に7月貿易収支、7月訪日外客数、FOMC(7月30日~7月31日開催分)議事要旨、22日に「ジャクソンホール会議」開催(~24日)、米国8月製造業PMI、米国8月サービス業PMI、米国7月中古住宅販売件数、23日に7月全国消費者物価指数、植田日銀総裁が衆議院財務金融委員会に出席、米国7月新築住宅販売件数、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演などが予定されている。

    ――プレイバック・マーケット――

    ●SQ値
    09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93
    10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75
    11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99
    12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77
    01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46
    02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93
    03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15
    04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89
    05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75
    06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56
    07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54
    08月限 日経225 35661.68  TOPIX  2510.68

    ◆日経225先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 08月16日  36690  38140  36530  38090  +1440
    24/09 08月15日  36370  36880  35830  36650  +270
    24/09 08月14日  36260  36670  35850  36380  +160
    24/09 08月13日  35100  36220  34800  36220  +1170

    ◇TOPIX先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 08月16日  2601.5  2683.0  2594.0  2683.0  +83.5
    24/09 08月15日  2579.5  2618.0  2551.0  2599.5  +19.0
    24/09 08月14日  2556.0  2599.0  2534.5  2580.5  +26.5
    24/09 08月13日  2483.0  2556.5  2456.0  2554.0  +78.0

    ●シカゴ日経平均 円建て
              清算値  前日大阪比
    08月16日(09月限) 37650  -440
    08月15日(09月限) 37625  +975
    08月14日(09月限) 36275  -105
    08月13日(09月限) 36415  +195
    08月12日(09月限) 35545  +495
    ※前日比は大阪取引所終値比

    □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
            売り   前週末比   買い    前週末比
    08月09日    6142億円  +504億円 1兆3441億円  -7664億円
    08月02日    5638億円  +74億円 2兆1105億円  -2029億円
    07月26日    5564億円  +13億円 2兆3134億円  -3289億円
    07月19日    5550億円  +24億円 2兆6424億円  -393億円
    07月12日    5525億円  +490億円 2兆6817億円  +1688億円

    □裁定取引に係る現物ポジション(株数)
            売り      前日比  買い       前日比
    08月14日  1億9420万株   +207万株  4億9617万株   -552万株
    08月13日  1億9213万株   -815万株  5億0170万株   +1968万株
    08月09日  2億0028万株   -367万株  4億8202万株   -6203万株
    08月08日  2億0395万株   +189万株  5億4405万株   -7351万株
    08月07日  2億0206万株   -1459万株  6億1757万株   -3977万株
    08月06日  2億1666万株   +213万株  6億5734万株   -7438万株
    08月05日  2億1453万株   +2781万株  7億3172万株   -4297万株
    08月02日  1億8672万株   +2123万株  7億7469万株   -3799万株
    08月01日  1億6548万株   +225万株  8億1269万株   -4810万株
    07月31日  1億6323万株   -408万株  8億6079万株   +5389万株
    07月30日  1億6732万株   +370万株  8億0689万株   +186万株
    07月29日  1億6361万株   -580万株  8億0503万株   +422万株
    07月26日  1億6942万株   +361万株  8億0081万株   -2794万株
    07月25日  1億6580万株   +1098万株  8億2875万株   -3140万株
    07月24日  1億5482万株    +73万株  8億6016万株   -963万株
    07月23日  1億5409万株   +102万株  8億6979万株   -975万株
    07月22日  1億5307万株    +65万株  8億7955万株   -62万株

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