（NY時間10:14）（日本時間23:14）
ＧＭ<GM>　42.81（-0.19　-0.43%）

　ＧＭ<GM>が中国で人員削減を進めており、中国事業のより大規模な構造改革に向け現地パートナーの上海汽車（ＳＡＩＣモーター）と近く会合を開く予定だと伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。これは中国での販売が２０１７年のピーク水準に戻る可能性は低いと同社が見ていることを示唆しているという。

　ＧＭは研究開発を含む中国市場関連部門の人員削減を進めている。今後数週間のうちに、ＧＭとＳＡＩＣは中国で販売されるＧＭ車に関する戦略転換の一環として、生産能力削減の可能性について協議する計画。

　中国で多額の売り上げを得ていた同社にとって、大きな戦略転換を意味する。中国は世界最大の自動車市場だが、いまや大規模な過剰生産能力に直面。多くの外国ブランドが中国の国内勢との競争激化に苦戦している。

　今回の戦略転換には電気自動車（ＥＶ）生産へのシフトやより高級モデル重視、高級車の輸入などが含まれるほか、工場の生産能力削減と追加人員削減が検討されているという。

　株価には特に影響はなく、小幅安で推移している。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース