2024年8月1日 22時51分
英アームが決算受け下落 通期売上高見通しの据え置きに失望感=米国株個別
(NY時間09:48)(日本時間22:48)
英アーム<ARM> 130.41(-13.76 -9.54%)
半導体設計の英アーム<ARM>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応を示している。ガイダンスも公表し、第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことや、通期の売上高見通しを据え置いたことが嫌気されている。市場は通期の見通しは上方修正されると期待していたことから、今回の据え置きは失望感に繋がっている模様。
ハースCEOは特定の市場での低迷に言及し、通期の見通しを据え置いた。同社はIT企業がAIに費やしている巨額の経費をより多く獲得するために、データセンター機器という有利な市場にも範囲を広げようとしている。同CEOは「われわれの技術が販売されている他の市場の低迷が、データセンターと高価格帯のスマートフォンの好調を相殺した」と語った。
アナリストは「ライセンス供与の上振れをロイヤルティの低下が相殺し、通期の見通しは据え置かれた」と述べる一方、ライセンシングについては「データセンター、エッジ、そしてエンドポイントにおける高速化されたコンピュートとAIワークロードの増加が、デバイスあたりのコンピュート能力と電力効率を大幅に向上させている」と語った。
(4-6月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.40ドル(予想:0.34ドル)
・売上高:9.39億ドル(予想:9.05億ドル)
ライセンスおよびその他:4.72億ドル(予想:4.21億ドル)
ロイヤルティ:4.67億ドル(予想:4.83億ドル)
・営業利益(調整後):4.48億ドル(予想:3.96億ドル)
(7-9月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.23~0.27ドル(予想:0.27ドル)
・売上高:7.80~8.30億ドル(予想:8.06億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.45~1.65ドルに据え置き(予想:1.56ドル)
・売上高:38~41億ドルに据え置き(予想:40億ドル)
【企業概要】
世界の大手半導体企業やOEM向けに、高性能・低コスト・エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を設計・開発し、ライセンスを供与する。Arm CPUは、スマートフォンやタブレット、データセンター・ネットワーキング機器・車両用オペレーティングシステムとアプリケーションを含む多様なソフトウェアを実行する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
英アーム<ARM> 130.41(-13.76 -9.54%)
半導体設計の英アーム<ARM>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価はネガティブな反応を示している。ガイダンスも公表し、第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことや、通期の売上高見通しを据え置いたことが嫌気されている。市場は通期の見通しは上方修正されると期待していたことから、今回の据え置きは失望感に繋がっている模様。
ハースCEOは特定の市場での低迷に言及し、通期の見通しを据え置いた。同社はIT企業がAIに費やしている巨額の経費をより多く獲得するために、データセンター機器という有利な市場にも範囲を広げようとしている。同CEOは「われわれの技術が販売されている他の市場の低迷が、データセンターと高価格帯のスマートフォンの好調を相殺した」と語った。
アナリストは「ライセンス供与の上振れをロイヤルティの低下が相殺し、通期の見通しは据え置かれた」と述べる一方、ライセンシングについては「データセンター、エッジ、そしてエンドポイントにおける高速化されたコンピュートとAIワークロードの増加が、デバイスあたりのコンピュート能力と電力効率を大幅に向上させている」と語った。
(4-6月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.40ドル(予想:0.34ドル)
・売上高:9.39億ドル(予想:9.05億ドル)
ライセンスおよびその他:4.72億ドル(予想:4.21億ドル)
ロイヤルティ:4.67億ドル(予想:4.83億ドル)
・営業利益(調整後):4.48億ドル(予想:3.96億ドル)
(7-9月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.23~0.27ドル(予想:0.27ドル)
・売上高:7.80~8.30億ドル(予想:8.06億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.45~1.65ドルに据え置き(予想:1.56ドル)
・売上高:38~41億ドルに据え置き(予想:40億ドル)
【企業概要】
世界の大手半導体企業やOEM向けに、高性能・低コスト・エネルギー効率の高いCPU製品と関連技術を設計・開発し、ライセンスを供与する。Arm CPUは、スマートフォンやタブレット、データセンター・ネットワーキング機器・車両用オペレーティングシステムとアプリケーションを含む多様なソフトウェアを実行する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース