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    2024年7月28日 17時00分

    株価指数先物 【週間展望】 ―日米金融政策と米ハイテク決算に注目

     今週の日経225先物は、日米金融政策の行方と米主要ハイテク企業の決算内容を見極める展開になりそうだ。足もとの日経225先物は1200円安となった7月12日以降、株安に歯止めがかからず、25日には1390円安と大きく売られた。支持線として期待された75日移動平均線を割り込み、週末には一時3万7330円と5月末以来の水準まで下落した。ボリンジャーバンドの-2σを下回る水準まで調整し、売られ過ぎ感が台頭する一方で、-3σと200日線が位置する3万6000円処が意識されやすい。

     26日の米国市場では、主要な株価指数が上昇した。米当局がインフレ指標として注目する6月の米個人消費支出(PCE)コア価格指数は前月比0.2%上昇と小幅な伸びで、予想に一致した。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置くとの見方が大勢だか、9月にも利下げを開始するとの観測が強まった。

     26日取引終了後の日経225先物ナイトセッションは、日中比510円高の3万8200円で終え、-2σを上回っている。週足の-1σを上回ってきており、3万8000円処での底堅さを見極める流れとなり、レンジとしては週足の-2σが位置する3万7000円から75日線、13週線水準の3万9000円によるレンジが意識されやすい。26日の米国市場が上昇したことで、まずは3万9000円辺りの戻りを試す展開になりそうだ。

     先週は政治家による円安是正発言が相次ぐなか、日銀金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの観測が高まり、一時1ドル=152円台と円高が進行した。日米金利差の縮小に伴う持ち高調整が勢いを増し、下へのバイアスが強まる形となった。日銀会合では足もとの株安を受けて政策金利を据え置くと考えられる。日米ともに政策金利は据え置くとみられ、リバランスの動きが期待されやすい。

     ただし、急ピッチの下落によって、センチメントは悪化している。これまで相場を牽引していたハイテク株の底入れを見極める必要もあり、積極的なリバウンド狙いのロングは手控えられよう。そのため、3万9000円接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいほか、同水準を捉えられないと自律反発の域は脱せないだろう。

     日米金融イベント前には買い戻しが入りやすいことに加え、月末のリバランス期待もあり、押し目狙いのロング対応としつつも、3万9000円に接近する局面ではニュートラルになりそうだ。また、週足では先週の下げによって4月半ばの急落局面以降、支持線として機能していた-1σを割り込んだ。ナイトセッションで同水準を回復しているものの、3万8000円を下回ってくると、持ち高調整が強まる可能性も意識しておきたい。

     今週は米国で、アップル<AAPL>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、インテル<INTC>、ラムリサーチ<LRCX>、クアルコム<QCOM>などハイテク企業の決算発表が予定されている。日米金融イベント待ちで積極的に動きにくいところだが、米ハイテク企業の決算が評価されるようだと、東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株を見直す動きが強まる可能性もある。その場合はややロングが強まることになろう。

     先週末のNT倍率は先物中心限月で13.95倍に低下した。11日の14.47倍を直近高値に、ハイテク株の売りに対してバリュー株買いのローテーションが強まるなか、18日に14.00倍を下回った。その後は日米金利差縮小に伴う持ち高調整が強まり、TOPIX型のインデックス売りも断続的に入ったため、足もとでは13.90倍~14.00倍辺りでの推移となった。今週も同水準での推移が続くとみられるが、米ハイテク企業の決算次第ではトレンドが出てくる展開も意識しておきたい。

     26日のVIX指数は16.39(前日は18.46)に低下した。米大型テック株の決算が嫌気されるなか、足もとで上へのトレンドを強めており、25日には一時19.36まで上昇する場面もみられた。FOMCを受けて低下をみせてくる可能性はあるが、方向性としては4月19日に付けた高値21.36辺りが意識されやすい。20.00を上回ってくる局面があるようだと、慎重姿勢に向かいやすいだろう。

     7月第3週(7月16日-19日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では4週ぶりの売り越しであり、売り越し額は8110億円(7月第2週は9786億円の買い越し)だった。なお、現物は2459億円の売り越し(同1288億円の買い越し)と4週ぶりの売り越しであり、先物は5650億円の売り越し(同8497億円の買い越し)と4週ぶりに売り越した。個人は現物と先物の合算で3864億円の買い越しで、2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で410億円の買い越しとなり、9週ぶりの買い越しだった。

     経済スケジュールでは、30日に6月完全失業率、米国5月S&Pケースシラー住宅価格、米国7月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国6月JOLTS求人件数、31日に6月鉱工業生産、日銀金融政策決定会合(終了後に政策金利を発表)、植田日銀総裁記者会見、中国7月製造業PMI、米国7月ADP雇用統計、FOMC(終了後に政策金利を発表)、8月1日に中国7月財新製造業PMI、イングランド銀行(BOE)政策金利、米国7月ISM製造業景気指数、2日に米国7月雇用統計、米国6月製造業新規受注などが予定されている。

    ――プレイバック・マーケット――

    ●SQ値
    08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68
    09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93
    10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75
    11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99
    12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77
    01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46
    02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93
    03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15
    04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89
    05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75
    06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56
    07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54

    ◆日経225先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 07月26日  37680  38310  37330  37690  -40
    24/09 07月25日  39050  39110  37700  37730  -1390
    24/09 07月24日  39520  39670  39090  39120  -420
    24/09 07月23日  39510  39970  39510  39540  +60
    24/09 07月22日  39770  40030  39470  39480  -560

    ◇TOPIX先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 07月26日  2698.0  2728.0  2674.0  2700.5  -2.0
    24/09 07月25日  2788.5  2792.0  2699.5  2702.5  -90.5
    24/09 07月24日  2828.5  2837.5  2789.5  2793.0  -36.0
    24/09 07月23日  2825.5  2853.0  2825.5  2829.0  +4.5
    24/09 07月22日  2842.5  2861.5  2821.0  2824.5  -35.5

    ●シカゴ日経平均 円建て
              清算値  前日大阪比
    07月26日(09月限) 38235  +545
    07月25日(09月限) 37770  +40
    07月24日(09月限) 38115  -1005
    07月23日(09月限) 39500  -40
    07月22日(09月限) 39950  +470
    ※前日比は大阪取引所終値比

    □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
            売り   前週末比   買い    前週末比
    07月19日    5550億円  +24億円 2兆6424億円  -393億円
    07月12日    5525億円  +490億円 2兆6817億円  +1688億円
    07月05日    5035億円  +237億円 2兆5129億円  +1441億円
    06月28日    4797億円  +385億円 2兆3687億円  +2569億円
    06月21日    4412億円  +145億円 2兆1118億円  +734億円

    □裁定取引に係る現物ポジション(株数)
            売り      前日比  買い       前日比
    07月24日  1億5482万株    +73万株  8億6016万株   -963万株
    07月23日  1億5409万株   +102万株  8億6979万株   -975万株
    07月22日  1億5307万株    +65万株  8億7955万株   -62万株
    07月19日  1億5241万株   +177万株  8億8017万株   -1128万株
    07月18日  1億5064万株   -0.5万株  8億9146万株   -1706万株
    07月17日  1億5064万株   +254万株  9億0852万株   +1119万株
    07月16日  1億4810万株   +157万株  8億9733万株   +31万株
    07月12日  1億4652万株   -104万株  8億9701万株   +2000万株
    07月11日  1億4757万株   +882万株  8億7700万株   +295万株
    07月10日  1億3874万株   +1307万株  8億7405万株   -119万株
    07月09日  1億2567万株   +765万株  8億7525万株   +910万株
    07月08日  1億1802万株   -293万株  8億6614万株   -560万株
    07月05日  1億2095万株   -785万株  8億7175万株   +314万株
    07月04日  1億2881万株   +104万株  8億6860万株   +2515万株
    07月03日  1億2777万株   +1008万株  8億4345万株   +576万株
    07月02日  1億1768万株   -173万株  8億3769万株   +1365万株
    07月01日  1億1941万株   +788万株  8億2404万株   -614万株

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