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    2024年7月26日 1時47分

    RTXが決算受け上昇 旺盛な航空需要が民間航空宇宙部門を押し上げ=米国株個別

    (NY時間12:47)(日本時間01:47)
    RTX<RTX> 114.89(+10.06 +9.60%)

     航空・防衛のRTX<RTX>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、1株利益の見通しを上方修正したほか、売上高も予想を上回る見通しを示した。一方、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しは下方修正された。旺盛な航空需要が民間航空宇宙部門を押し上げた。

     ミッチルCFOは「FCFの予想を引き下げたのは、訴訟問題の解決と海外顧客との固定価格での開発契約が見込まれるためだ」と述べた。同社は、プラット&ホイットニー部門のギアード・ターボファン・ジェット・エンジン約3000基の大規模なリコールに直面している。このエンジンは、エアバス社の売れ筋であるA320neoファミリーに搭載されている2基のタービンのうちの1基。

     この修理により、エアバスのA320neo型機は今後数年間で数百機が欠航することになり、スピリット航空やヨーロッパのウィズ・エアを含む航空会社は混乱することになる。

     アナリストは分析プロバイダーシリウムのデータを引用し「修理のための運行停止は約540機で安定している。この集計は、同社が当初予想した最大650機を下回り、第1四半期中に運行停止がピークに達するという予想と一致している」と述べた。

     同社また負債圧縮のために積極的にポートフォリオを見直している。今月初めにコリンズ・エアロスペース部門の一部門をアークライン・インベストメント・マネジメントが支援するシグニア・エアロスペース社に売却することで合意した。

    (4-6月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):1.41ドル(予想:1.30ドル)
    ・売上高:197.9億ドル(予想:193.0億ドル)
      コリンズ・エアロスペース:70億ドル(予想:68.3億ドル)
      プラット&ホイットニー:68億ドル
      レイセオン:65.1億ドル
    ・FCF:22億ドル(予想:6.47億ドル)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):5.35~5.45ドル(従来:5.25~5.40ドル)(予想:5.38ドル)
    ・売上高:787.5~795.0億ドル(予想:789.5億ドル)
    ・FCF:約47億ドル(従来:約57億ドル)(予想:56.5億ドル)

    【企業概要】
     世界の民間・軍・政府の顧客に航空機エンジンや高度なシステムとサービスを提供する。統合された宇宙・通信・センサーシステムとサイバーセキュリティプログラムやソフトウェアを開発・提供し、高性能中距離空対空ミサイルや空対空・空対地兵器等の持続的広域防衛・宇宙監視用の地上センサーも扱う。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース