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    2024年7月21日 17時00分

    株価指数先物 【週間展望】 ―決算・トランプトレードで方向感はつかみづらい

     今週の日経225先物は、本格化する日米決算に市場の関心が集まり、企業業績の影響を受けやすくなるとみられる。また、米国では9月にも利下げが期待されるなか、出遅れ感のある銘柄が買われる一方で、これまで相場を牽引してきたハイテク株に持ち高調整の売りが出るといったローテーションの動きが観測された。

     19日の米国市場では、マイクロソフト<MSFT>の基本ソフト(OS)で発生したシステム障害を受けて、リスク資産を圧縮する動きがみられた。クラウドストライク・ホールディングス<CRWD>のセキュリティ・ソフトウェアの更新で不具合があったためと原因が特定され、障害は収束に向かうとみられるが、影響を見極めるまでポジションの積み増しは手控えられそうだ。

     また、4-6月期の売上高が予想に届かなかったトラベラーズ<TRV>が7%を超える急落となりNYダウを押し下げたほか、アメックス<AXP>も決算が嫌気されていた。今週は22日にベライゾンコミュニケーションズ<VZ>、23日にアルファベット<GOOGL>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>、テスラ<TSLA>、24日にIBM<IBM>、25日にアッヴィ<ABBV>、26日にスリーエム<MMM>などの決算発表が予定されている。

     国内でも18日に4-6月期決算を発表したディスコ <6146> [東証P]が、19日に5%近く下落していた。今週は23日のニデック <6594> [東証P]や25日の日産自動車 <7201> [東証P]、26日の信越化学工業 <4063> [東証P]、日東電工 <6988> [東証P]などの決算が注目され、模様眺めムードが高まりやすいだろう。

     日経225先物は7月12日に1200円安となり、祝日明け16日に小幅に反発したものの、その後は連日の調整で19日に節目の4万円を割り込んだ。4万円近辺に位置する25日移動平均線まで下げてきたことで、いったんは調整一巡によるリバウンドが意識されやすいところではある。だが、19日取引終了後のナイトセッションでは一時3万9570円まで売られている。マイクロソフトのシステム障害の影響があったと考えられ、リバウンド狙いの買いは期待されるものの、25日線が心理的な抵抗線として機能する可能性がある一方で、下へのバイアスが強まると75日線が位置する3万9000円近辺を試す展開もありそうだ。

     そのため、オプション権利行使価格の3万9000円から4万円のレンジを想定する。ハイテク株の動向を見極めつつ、ボトムを探る流れになりそうだ。強いリバウンドは期待しづらく、戻り待ち狙いのショートが優勢になりそうだ。

     直近の大幅な下げによって過熱感は後退し、値幅としては調整一巡感が意識されやすい。ただし、ローテーションの動きが強まったことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げ止まりを見極める必要があろう。東京エレクトロン <8035> [東証P]は直近高値の7月11日3万8930円から18日安値の2万9755円まで下げ、節目の3万円を割り込んでいた。200日線までの調整を経て反転をみせてくるかが注目される。

     そのほか、11月の米大統領選に向け、トランプ前大統領の再選機運が高まっている。先週はドル高是正発言を受けて円高に振れる場面が見られており、今後マーケットはトランプ氏の発言に振り回される状況が増えそうだ。また、19日にはウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行ったと発表。次期大統領として侵攻を終結させることに意欲を示したと報じられている。今後は政策の影響を先取りする形でトランプトレードが本格化する可能性もある。

     トランプトレードとなると、再生可能エネルギー促進からの政策転換で、石油などの資源株物色が意識されやすく、相対的にTOPIX型優位の展開が見込まれる。先週末のNT倍率は先物中心限月で14.00倍と横ばいだった。18日に7月2日に付けた直近安値の13.94倍を下回っていたこともあり、NTショートでのスプレッド狙いも一巡感が意識されやすいタイミングだった。ただ、トランプ氏の言動の予測不確実性もあって方向性は見極めにくくなりそうだ。

     18日のVIX指数は16.52(前日は15.93)に上昇した。株式市場でローテーションが強まるなか、トランプ前大統領の発言に振られる状況を受けて、リスク回避の動きがみられた。また、19日には一時10.62まで急低下した後に切り返すなど荒い値動きだった。方向感は見極めづらいものの、4月15日の戻り高値19.23辺りが目先意識されそうだ。

     7月第2週(7月8日-12日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週連続の買い越しであり、買い越し額は9786億円(7月第1週は8765億円の買い越し)だった。なお、現物は1288億円の買い越し(同1836億円の買い越し)と3週連続の買い越しであり、先物は8497億円の買い越し(同6928億円の買い越し)と3週連続で買い越した。個人は現物と先物の合算で1438億円の買い越しで、3週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で9975億円の売り越しとなり、8週連続の売り越しだった。

     経済スケジュールでは、22日に中国7月中国最優遇貸出金利、23日に米国6月中古住宅販売件数、米国7月リッチモンド連銀製造業指数、24日に米国7月製造業PMI、米国7月サービス業PMI、米国6月新築住宅販売件数、25日にG20財務相・中央銀行総裁会議(~26日)、6月企業向けサービス価格指数、米国4-6月期GDP、米国6月耐久財受注、26日に7月東京都区部消費者物価指数、5月景気動向指数改定値、米国6月個人所得、米国6月個人支出、パリオリンピック開幕(~8月11日)などが予定されている。

    ――プレイバック・マーケット――

    ●SQ値
    08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68
    09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93
    10月限 日経225 32360.91  TOPIX  2326.75
    11月限 日経225 32454.88  TOPIX  2318.99
    12月限 日経225 32639.57  TOPIX  2343.77
    01月限 日経225 36025.97  TOPIX  2513.46
    02月限 日経225 37018.07  TOPIX  2563.93
    03月限 日経225 39863.92  TOPIX  2716.15
    04月限 日経225 39820.59  TOPIX  2766.89
    05月限 日経225 38509.47  TOPIX  2728.75
    06月限 日経225 38535.35  TOPIX  2714.56
    07月限 日経225 41531.26  TOPIX  2893.54

    ◆日経225先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 07月19日  40160  40360  39820  40040  -200
    24/09 07月18日  40900  40910  40060  40240  -840
    24/09 07月17日  41230  41590  41060  41080  -160
    24/09 07月16日  41260  41530  41020  41240  +70

    ◇TOPIX先物(日足)
             始値   高値   安値   清算値  前日比
    24/09 07月19日  2869.0  2882.5  2844.5  2860.0  -13.0
    24/09 07月18日  2908.0  2909.0  2865.0  2873.0  -43.0
    24/09 07月17日  2904.5  2930.0  2901.0  2916.0  +11.0
    24/09 07月16日  2899.0  2923.0  2884.0  2905.0  +8.5

    ●シカゴ日経平均 円建て
              清算値  前日大阪比
    07月19日(09月限) 39660  -380
    07月18日(09月限) 40055  -185
    07月17日(09月限) 40240  -840
    07月16日(09月限) 41545  +305
    07月15日(09月限) 41090  -80
    ※前日比は大阪取引所終値比

    □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
            売り   前週末比   買い    前週末比
    07月12日    5525億円  +490億円 2兆6817億円  +1688億円
    07月05日    5035億円  +237億円 2兆5129億円  +1441億円
    06月28日    4797億円  +385億円 2兆3687億円  +2569億円
    06月21日    4412億円  +145億円 2兆1118億円  +734億円
    06月14日    4267億円  +758億円 2兆0384億円  -4321億円

    □裁定取引に係る現物ポジション(株数)
            売り      前日比  買い       前日比
    07月17日  1億5064万株   +254万株  9億0852万株   +1119万株
    07月16日  1億4810万株   +157万株  8億9733万株   +31万株
    07月12日  1億4652万株   -104万株  8億9701万株   +2000万株
    07月11日  1億4757万株   +882万株  8億7700万株   +295万株
    07月10日  1億3874万株   +1307万株  8億7405万株   -119万株
    07月09日  1億2567万株   +765万株  8億7525万株   +910万株
    07月08日  1億1802万株   -293万株  8億6614万株   -560万株
    07月05日  1億2095万株   -785万株  8億7175万株   +314万株
    07月04日  1億2881万株   +104万株  8億6860万株   +2515万株
    07月03日  1億2777万株   +1008万株  8億4345万株   +576万株
    07月02日  1億1768万株   -173万株  8億3769万株   +1365万株
    07月01日  1億1941万株   +788万株  8億2404万株   -614万株
    06月28日  1億1153万株    -86万株  8億3018万株   +447万株
    06月27日  1億1240万株   +824万株  8億2571万株   +1638万株
    06月26日  1億0415万株   +162万株  8億0932万株   +3871万株
    06月25日  1億0252万株   -248万株  7億7061万株   +1165万株
    06月24日  1億0501万株    -43万株  7億5895万株   +2458万株

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