2024年6月29日 6時40分
今週の【早わかり株式市況】大幅反発、バリュー株買われTOPIXが34年ぶり高値圏
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり大幅反発、4万円台が視野
2.エヌビディア急落、ナスダック指数は3日続落
3.国内半導体株に売り、バリュー株には資金流入
4.TOPIXは一時年初来高値、34年ぶり高値圏浮上
5.1ドル=161円突破、輸出セクター中心に追い風
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比986円(2.6%)高の3万9583円と、2週ぶりに上昇した。
今週は比較的強い地合いだった。米ハイテク株安を受けて半導体株に逆風が吹く場面もあったが、バリュー株に買いが入り全体相場は上昇基調を維持。その後半導体株が回復し、株高に弾みがついた。日経平均は4万円の大台が視野に入った。
週明け24日(月)の東京株式市場は前週末から反発。朝方は前週末の欧米株市場を引き継ぐ形で日経平均は軟調にスタートしたが、下値は固かった。為替市場で進む円安を追い風に輸出セクターを中心に買い戻しの動きが徐々に強まり、プラス圏に切り返した。25日(火)も上昇。日経平均は終値で3万9000円台を回復した。前日の米国株市場では米エヌビディア<NVDA>が急落するなど半導体関連株の下げがきつく、ナスダック総合株価指数は3日続落した。これを受けて東京市場もリスク回避ムードが高まるかに思われたが、日本株は強い動きに。半導体セクターは売られたが、銀行や自動車、エネルギー関連といったバリュー株に投資資金が流入し全体相場を押し上げた。26日(水)も上昇が続いた。エヌビディアを含む米ハイテク株がひとまず反発したことで投資家心理が改善。ディスコ <6146> [東証P]など値がさ半導体株が上昇に転じ、日経平均は3万9000円台後半まで上値を伸ばした。一転して27日(木)は下落。前日までの上昇の反動で利益確定売りが広がったが、下値では押し目買いの動きもみられた。28日(金)は再び上昇。半導体や金融など幅広いセクターに買いが入った。TOPIXは一時年初来高値を上回り、約34年ぶりの高値圏に浮上する場面があった。為替市場では円安が一段と進み、ドル円相場は1ドル=161円を突破した。
■来週のポイント
来週はTOPIXの最高値更新が達成されるかに注目したい。内需・バリュー株比率の高いTOPIXは国内の金利や為替動向の影響が大きく、その意味で7月1日に発表される日銀短観は一つのポイントとなりそうだ。
重要イベントとしては、国内では前述した日銀短観のほか、5日に発表される5月景気動向指数、7日に投開票が行われる東京都知事選が注目される。海外では1日に発表される中国6月財新製造業PMI、米国6月ISM製造業景気指数、3日に発表される中国6月財新サービス業PMI、米国6月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数、5日に発表される米国6月雇用統計に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月24日~6月28日)
【↑】 6月24日(月)―― 反発、円安進行で輸出株を中心に買い優勢
日経平均 38804.65( +208.18) 売買高13億8644万株 売買代金 3兆4666億円
【↑】 6月25日(火)―― 続伸、バリュー株中心に買われ3万9000円台回復
日経平均 39173.15( +368.50) 売買高15億4831万株 売買代金 3兆9594億円
【↑】 6月26日(水)―― 3日続伸、米ハイテク株高を受け買い優勢
日経平均 39667.07( +493.92) 売買高15億7703万株 売買代金 4兆2538億円
【↓】 6月27日(木)―― 4日ぶり反落、半導体株中心に利益確定売りが優勢
日経平均 39341.54( -325.53) 売買高16億2759万株 売買代金 3兆9859億円
【↑】 6月28日(金)―― 反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢
日経平均 39583.08( +241.54) 売買高17億1853万株 売買代金 4兆2833億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が値上がり
(2)東京海上 <8766> など保険が上昇率断トツ、次いで三菱UFJ <8306> など銀行と金融株が大きく買われた
(3)トヨタ <7203> など自動車、ソニーG <6758> など電機、オリンパス <7733> など精密機器といった輸出株も高い
(4)NTT <9432> など 情報・通信、JR東日本 <9020> など陸運、三井不 <8801> など不動産といった内需株も上昇
(5)伊藤忠 <8001> など卸売、ENEOS <5020> など石油、K&Oエナジ <1663> など鉱業といった資源株も堅調
(6)唯一の値下がりはブリヂストン <5108> などゴム製品
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) データセンター
2(3) 半導体
3(5) 人工知能
4(33) グローバルニッチ ── 不安定相場でも抜群の戦略商品を持つ企業は強い
5(2) ペロブスカイト太陽電池
※カッコは前週の順位
株探ニュース
1.日経平均は2週ぶり大幅反発、4万円台が視野
2.エヌビディア急落、ナスダック指数は3日続落
3.国内半導体株に売り、バリュー株には資金流入
4.TOPIXは一時年初来高値、34年ぶり高値圏浮上
5.1ドル=161円突破、輸出セクター中心に追い風
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比986円(2.6%)高の3万9583円と、2週ぶりに上昇した。
今週は比較的強い地合いだった。米ハイテク株安を受けて半導体株に逆風が吹く場面もあったが、バリュー株に買いが入り全体相場は上昇基調を維持。その後半導体株が回復し、株高に弾みがついた。日経平均は4万円の大台が視野に入った。
週明け24日(月)の東京株式市場は前週末から反発。朝方は前週末の欧米株市場を引き継ぐ形で日経平均は軟調にスタートしたが、下値は固かった。為替市場で進む円安を追い風に輸出セクターを中心に買い戻しの動きが徐々に強まり、プラス圏に切り返した。25日(火)も上昇。日経平均は終値で3万9000円台を回復した。前日の米国株市場では米エヌビディア<NVDA>が急落するなど半導体関連株の下げがきつく、ナスダック総合株価指数は3日続落した。これを受けて東京市場もリスク回避ムードが高まるかに思われたが、日本株は強い動きに。半導体セクターは売られたが、銀行や自動車、エネルギー関連といったバリュー株に投資資金が流入し全体相場を押し上げた。26日(水)も上昇が続いた。エヌビディアを含む米ハイテク株がひとまず反発したことで投資家心理が改善。ディスコ <6146> [東証P]など値がさ半導体株が上昇に転じ、日経平均は3万9000円台後半まで上値を伸ばした。一転して27日(木)は下落。前日までの上昇の反動で利益確定売りが広がったが、下値では押し目買いの動きもみられた。28日(金)は再び上昇。半導体や金融など幅広いセクターに買いが入った。TOPIXは一時年初来高値を上回り、約34年ぶりの高値圏に浮上する場面があった。為替市場では円安が一段と進み、ドル円相場は1ドル=161円を突破した。
■来週のポイント
来週はTOPIXの最高値更新が達成されるかに注目したい。内需・バリュー株比率の高いTOPIXは国内の金利や為替動向の影響が大きく、その意味で7月1日に発表される日銀短観は一つのポイントとなりそうだ。
重要イベントとしては、国内では前述した日銀短観のほか、5日に発表される5月景気動向指数、7日に投開票が行われる東京都知事選が注目される。海外では1日に発表される中国6月財新製造業PMI、米国6月ISM製造業景気指数、3日に発表される中国6月財新サービス業PMI、米国6月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数、5日に発表される米国6月雇用統計に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月24日~6月28日)
【↑】 6月24日(月)―― 反発、円安進行で輸出株を中心に買い優勢
日経平均 38804.65( +208.18) 売買高13億8644万株 売買代金 3兆4666億円
【↑】 6月25日(火)―― 続伸、バリュー株中心に買われ3万9000円台回復
日経平均 39173.15( +368.50) 売買高15億4831万株 売買代金 3兆9594億円
【↑】 6月26日(水)―― 3日続伸、米ハイテク株高を受け買い優勢
日経平均 39667.07( +493.92) 売買高15億7703万株 売買代金 4兆2538億円
【↓】 6月27日(木)―― 4日ぶり反落、半導体株中心に利益確定売りが優勢
日経平均 39341.54( -325.53) 売買高16億2759万株 売買代金 3兆9859億円
【↑】 6月28日(金)―― 反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢
日経平均 39583.08( +241.54) 売買高17億1853万株 売買代金 4兆2833億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が値上がり
(2)東京海上 <8766> など保険が上昇率断トツ、次いで三菱UFJ <8306> など銀行と金融株が大きく買われた
(3)トヨタ <7203> など自動車、ソニーG <6758> など電機、オリンパス <7733> など精密機器といった輸出株も高い
(4)NTT <9432> など 情報・通信、JR東日本 <9020> など陸運、三井不 <8801> など不動産といった内需株も上昇
(5)伊藤忠 <8001> など卸売、ENEOS <5020> など石油、K&Oエナジ <1663> など鉱業といった資源株も堅調
(6)唯一の値下がりはブリヂストン <5108> などゴム製品
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) データセンター
2(3) 半導体
3(5) 人工知能
4(33) グローバルニッチ ── 不安定相場でも抜群の戦略商品を持つ企業は強い
5(2) ペロブスカイト太陽電池
※カッコは前週の順位
株探ニュース