（NY時間10:40）（日本時間23:40）
ブラックベリー<BB>　2.52（+0.31　+14.03%）

　セキュリティを手掛けるカナダのブラックベリー<BB>が大幅高。前日引け後に３－５月期決算（第１四半期）を発表し、売上高が予想を上回った。ＩｏＴ、サイバーセキュリティとも予想を上回る売上を示した。ただ、第２四半期および通期の売上高のガイダンスは予想を下回っている。

　ただ、アナリストは「第１四半期の結果は保守的なガイダンスに沿った結果だった」と指摘。一方、別のアナリストは「今回の決算は複雑なメッセージだ」と述べている。明確な前進の兆候を含む複雑なメッセージは、事業が予測不可能で不安定であることを思い起こさせるという。

（３－５月・第１四半期）
・1株損益（調整後）：-0.03ドル（予想：-0.04ドル）
・売上高：1.44億ドル　61％減（予想：1.35億ドル）
　　ＩｏＴ：5300万ドル（予想：4990万ドル）
　　サイバーセキュリティ：8500万ドル（予想：8010万ドル）
　　ライセンス・その他：600万ドル（予想：400万ドル）
・粗利益率（調整後）：67.4％、予想68.3％
・FCF：-1600万ドル（予想：-3440万ドル）

（６－８月・第２四半期見通し）
・売上高：1.36～1.44億ドル（予想：1.45億ドル）
　　ＩｏＴ：5000～5400万ドル（予想：5420万ドル）
　　サイバーセキュリティ：8200～8600万ドル（予想：8580万ドル）
　　ライセンスおよびその他の売上高：400万ドル、予想400万ドル

（２５年度通期見通し）
・1株損益：-0.03～-0.07ドル
・売上高：5.86～6.16億ドル（予想：6.10億ドル）
　　ＩｏＴ：2.20～2.35億ドル
　　サイバーセキュリティ：3.50～3.65億ドル

【企業概要】
　米国内外の政府機関・企業向けに、スマートフォン・パソコン・サーバー等のエンドポイントセキュリティに関するソフトウェアの開発・販売を行う。また、自動車製造業等向けのソフトウェアの開発・販売も行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース