ＩＭＦはＯＰＥＣプラスが７月から増産し始めると予想している。現在の減産体制からのシフトは、サウジを世界有数の急成長経済に押し上げる見通しだという。ＩＭＦのサウジ担当のマティ氏は「２０２５年初めにも減産の完全反転が起きるとわれわれは想定している」と述べた。

　サウジは昨年にロシアと伴にＯＰＥＣプラスの減産を率い、経済は縮小した。２０２２年に過去最大の産油量を記録し、Ｇ２０の中で最高の経済成長を達成した。

　ＩＭＦによれば、サウジの生産量は２０２５年初期に日量１０００万バレルに達する見通しで、ほぼ３年ぶり低水準である現在の９００万バレルを上回るという。サウジは現在の生産能力をおよそ日量１２００万バレルとしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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