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    2024年3月28日 15時14分

    話題株ピックアップ【夕刊】(2):クレハ、ゼンリン、アドテスト

    ■クレハ <4023>  2,724円  -84 円 (-3.0%)  本日終値
     クレハ<4023>が3日ぶりに反落した。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の売上収益予想を30億円減額して1770億円(前期比7.5%減)、最終利益予想も30億円減額して75億円(同55.5%減)に引き下げており、嫌気されたようだ。中国においてフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製造設備の増強計画を中止する。業務用食品包装材部門では、熱収縮多層フィルム事業の撤退も決定した。これに伴い、関連する損失などを業績予想に織り込んだ。同社は21年に中国・常熟市でのPVDF製造設備の増強を決めたものの、現地での環境政策の変更に伴いスケジュールの遅延が発生。米国インフレ抑制法の成立で、リチウムイオン電池関連の市場環境にも変化が生じた。中国から米国への輸出が難しくなるなか、いわき事業所(福島県いわき市)における製造設備の増強で当面の需要に対応できると判断した。中国での既存のPVDF製造設備は、現地および欧州向けに生産を継続する。熱収縮多層フィルム事業に関しては、欧州でのインフレによるコストの増加などを背景に、事業の継続は困難と判断した。これらを受けた業績への影響は25年3月期にも出ると想定するが、中国での設備増強計画の中止に関する手続きや会社清算費用などで精査が必要だとして、金額は未定としている。

    ■ゼンリン <9474>  851円  -24 円 (-2.7%)  本日終値
     ゼンリン<9474>が安い。27日の取引終了後、25日に開示していた投資有価証券の一部売却が完了したと発表した。C.E.INFO SYSTEMSの株式50万株を27日に約15億4400万円で売却した。これに伴い、投資有価証券売却益約14億8300万円が発生。24年3月期第4四半期(1~3月)に特別利益として計上する。通期の業績予想に及ぼす影響は、直近の業績動向を含め現在精査中であり、修正が必要な場合は速やかに開示するとした。ただ株価は直近で上値の重さが意識されており、発表を受けて買い上がる姿勢はみられなかった。更にこの日は配当落ちの影響が出て、チャート形状が悪化したことも売りを促す要因となったようだ。

    ■アドバンテスト <6857>  6,695円  -110 円 (-1.6%)  本日終値
     アドバンテスト<6857>が売り買い交錯も4日ぶりに反落。前日の米国株市場は主力ハイテク株が総じて強い動きを示し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに切り返す展開となったが、そのなかAI・半導体関連の象徴株に位置付けられているエヌビディア<NVDA>は連日で下値模索の動きとなった。年初からの大幅な上昇で目先買い疲れ感が意識されており、エヌビディアの軟調な株価を受けて、同社と密接な取引関係があるアドテストもその影響を受けている。ただ、下値では出遅れた向きの押し目買いが入り、前日終値近辺で強弱観を対立させる状況にある。

    ■MHT <9218>  951円  +121 円 (+14.6%)  本日終値
     メンタルヘルステクノロジーズ<9218>が急騰。同社は27日の取引終了後、未定としていた24年12月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.2倍の58億1600万円と大幅増収を見込む。一方、経常利益は同31.8%減の3億3800万円を計画する。医療機関向け人材サービスを手掛けるタスクフォース(大阪市中央区)の子会社化に伴う業績への影響を精査するため、今期の業績予想については3月下旬に公表する方針を示していた。減益予想ながらもアク抜け感が意識されたようだ。今期はタスクフォース社が加わり売り上げが大幅に伸びる一方、買収関連費用がかさむ見込み。同社は27年12月期に連結売上高100億円、営業利益20~25億円(24年12月期見通しは4億円)に伸ばす中期経営計画も示しており、今後の事業成長を期待した買いも入ったとみられている。

    ■セキチュー <9976>  1,433円  +152 円 (+11.9%)  本日終値
     セキチュー<9976>が大幅反発し、昨年来高値を更新した。27日の取引終了後、これまで20円の見通しとしていた24年2月期の期末一括配当について、特別配当10円を加えて30円とすると発表。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。前の期も特別配当10円を含めて30円だった。業況が順調に推移していることなどを踏まえた。

    ■マイクロ波化学 <9227>  1,114円  +102 円 (+10.1%)  本日終値
     マイクロ波化学<9227>が3日ぶりに反発した。東京証券取引所が27日の取引終了後、28日付で同社株を貸借銘柄に選定すると発表。株式の流動性向上を期待した買いが入ったようだ。日本証券金融も28日約定分からマイクロ波を貸借銘柄に追加した。

    ■キユーソー流通システム <9369>  1,160円  +96 円 (+9.0%)  本日終値
     キユーソー流通システム<9369>が地合い悪に抗して大きく買い優勢の展開となり、連日の昨年来高値更新。同社株の1100円台乗せは2022年10月以来約1年半ぶりとなる。キユーピー<2809>を筆頭株主とする食品物流大手で、冷凍冷蔵輸送で強みを発揮する。足もとの業績は料金適正化で利益率が改善し、コンビニエンスストアとの取引拡大などが収益を牽引している。27日取引終了後に発表した24年11月期第1四半期(23年12月~24年2月)決算は営業利益が前年同期比82%増の11億9100万円と大幅な伸びを達成、これを好感する買いが流入した。

    ■日本化学産業 <4094>  1,430円  +77 円 (+5.7%)  本日終値
     日本化学産業<4094>が大幅高で3日続伸し、昨年来高値を更新した。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した一方、期末配当予想を14円増額して30円に見直しており、株主還元姿勢を好感した買いが株価を支援したようだ。年間配当予想は46円(前期比14円増配)となる。今期の売上高予想は28億4000万円減額し224億円(同6.9%減)、最終利益予想は3億3000万円減額し17億1000万円(同23.5%減)に引き下げた。薬品事業において電子関連向け製品の在庫調整が長期化した。建材事業での売上高の伸び悩みと、原材料・エネルギー価格の高止まりの状況も響いた。

    ■グッドコムアセット <3475>  914円  +46 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
     グッドコムアセット<3475>が前日に続く大幅高で900円台を回復した。同社は都内で投資用マンションの企画・開発・販売を手掛け、法人向けで高水準のニーズを捉えており、24年10月期に売上高、営業利益ともに過去最高更新見通しにある。このほか都内中心にオフィスビルの投資事業を行うロードスターキャピタル<3482>や、中古マンションのリノベーションビジネスを展開するLAホールディングス<2986>など、不動産流動化ビジネスを展開する中小型株が軒並み物色人気に沸いている。日本国内でも公示地価の大幅上昇を背景にデフレ脱却からインフレへの転換が意識されており、不動産セクターへの買い攻勢がにわかに強まっている。そのなか、相対的にPERが割安圏に放置されていた中小型株の一角に投資資金が食指を動かしているもようだ。

    ■コラボス <3908>  345円  +17 円 (+5.2%)  本日終値
     コラボス<3908>が急動意。午前11時ごろ、統合CRMマーケティングシステム「GROWCE(グロウス)」について、三菱UFJニコスが運営する国や地方自治体の各種補助金や助成金の申請準備を支援するサービス「補助金アドバイザリー・サポートサービス」の受け付け業務に採用されたと発表。これが材料視された。

    株探ニュース