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    2024年3月28日 11時36分

    話題株ピックアップ【昼刊】:岩谷産、ソースネクス、東電HD

    ■岩谷産業 <8088>  8,296円  +391 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
     岩谷産業<8088>が大幅続伸し、上場来高値を更新した。日本経済新聞電子版が27日夜、「岩谷産業は2027年までに約500億円を投じ、川崎市と愛知県豊田市に液化水素の製造拠点を新設する」と報じた。中期的な事業成長を期待した買いが入ったようだ。報道によると、2拠点の新設により生産能力は約2倍に増えるという。また、岩谷産は28日、昨年12月に開示したコスモエネルギーホールディングス<5021>株式の追加取得に関し、その後の公正取引委員会の審査の結果、排除措置命令を行わないとの通知を受けたことから、3月27日に25万株の追加取得を実施し、コスモHDを持ち分法適用関連会社化したと発表している。

    ■ソースネクスト <4344>  253円  +11 円 (+4.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
     ソースネクスト<4344>が続伸。27日の取引終了後、子会社ポケトークが富士ソフト<9749>との間で、ソフトウェア開発や端末・ソフトウェアの販売展開で中長期的なパートナーシップを構築するため資本・業務提携すると発表。これが買い材料視されている。両社が提供する製品・サービスの品質向上や国内外の新たな市場の開拓、文教市場に特化したオリジナル端末の共同開発などを行う。資本面では、富士ソフトがポケトーク社の10億円の第三者割当増資を引き受ける。増資後、ソースネクスが保有するポケトーク社の持ち分は80.5%となる。

    ■東電HD <9501>  932.5円  +37.1 円 (+4.1%)  11:30現在
     東京電力ホールディングス<9501>が上げ幅を拡大している。この日、柏崎刈羽原発7号機の原子炉に核燃料を装填するため、原子力規制委員会に同社が申請を行うと国内メディアが相次いで報じている。原発の再稼働による収益押し上げ効果への思惑をもとにした買いを集める形となったようだ。報道によると、原子力規制委員会の承認を得たうえで、4月15日から作業を始める方針。再稼働時期については未定としているという。

    ■松屋 <8237>  1,080円  +35 円 (+3.4%)  11:30現在
     松屋<8237>が大幅高。27日の取引終了後、24年2月期の期末配当予想を5円から7円50銭に増額修正すると発表した。中間配当2円50銭とあわせ、年間配当は10円(前の期2円50銭)となる。積極的な株主還元姿勢を評価した買いが入っている。

    ■千代田インテグレ <6915>  2,786円  +72 円 (+2.7%)  11:30現在
     千代田インテグレ<6915>が高い。27日取引終了後に自社株買いを実施すると発表した。取得上限は50万株(自己株式を除く発行済み株数の4.7%)、または16億円。期間は3月28日から11月30日まで。これが好感されている。

    ■三菱地所 <8802>  2,775.5円  +27 円 (+1.0%)  11:30現在
     三菱地所<8802>が売り物をこなし3連騰で新値圏を走るほか、住友不動産<8830>は前日の大幅高に続き、きょうも一時4%を超える上昇で上場来高値を更新した。このほか不動産セクターは強い動きをみせる銘柄が多く、業種別騰落でも「不動産」は全体軟調相場で数少ない上昇業種となっている。国内でも資産価格のインフレが意識され、26日に開示された公示地価は全国平均(全用途)が前年比2.3%の上昇で約33年ぶりの高さとなったことが、マーケットの注目を集めた。金利上昇は有利子負債負担を増幅させ、資金調達コストの上昇につながるが、日銀の金融政策は当面緩和的な政策スタンスを続けるとの見方が支配的で株価にポジティブに働いている。きょう朝方に発表された3月開催分の日銀金融政策決定会合での「主な意見」では、マイナス金利解除などの政策枠組みの見直しが「金融引き締めへのレジーム転換ではなく、あくまで『物価安定の目標』の実現に向けた取り組みの一環である点を、各コミュニケーションによって明確に伝えていくことが重要」との指摘もなされており、拙速な利上げが行われる可能性は低いとの認識が広がった。

    ■ライト工業 <1926>  2,017円  +12 円 (+0.6%)  11:30現在
     ライト工業<1926>が高い。27日の取引終了後、2月8日から実施している自社株買いの上限を110万株(自己株式を除く発行済み株数の2.26%)から365万株(同7.60%)に引き上げると発表。これが好感されている。取得総額の上限も20億円から70億円に増額するほか、取得期限を5月31日から12月31日まで延長する。3月27日時点で取得済みの株式数は62万7400株。あわせて、5月31日付で376万株(発行済み株数の7.2%)の自社株を消却すると発表した。

    ■アイティメディア <2148>  1,788円  -196 円 (-9.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
     アイティメディア<2148>、三ツ星ベルト<5192>、PHCホールディングス<6523>など3月期決算企業で際立って配当利回りの高い銘柄の下げが目立つ。きょうは3月期末の配当権利落ち日にあたり、前日まで高配当利回りが着目され駆け込みで配当権利取りの動きがみられた銘柄は、きょうは配当落ちに伴う下げ圧力が株価に反映されている。ITメディアは時価予想配当利回りが6.3%台、三星ベは同5.2%台、PHCHDは同5.7%台といずれも非常に高い水準にある。このほか、極東証券<8706>や丸三証券<8613>など証券株の一角も高配当利回り銘柄が多く、権利落ちに伴う影響を受けている。ただ、過去の例で深押しは買い場となっているケースも多く、きょうも銘柄によっては売り一巡後に押し目買いの動きが顕在化している。

    ■アイチコーポレーション <6345>  1,073円  -77 円 (-6.7%)  11:30現在
     アイチコーポレーション<6345>は大幅安となっている。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の売上高予想は85億円減額し、525億円(前期比13.5%減)に修正。最終利益予想は14億円減額して46億円(同22.8%減)に見直した。最終利益は微増益の予想から一転、減益を見込む形となり、失望売りを促したようだ。トラックシャシーの認証が予想よりも大幅に遅れたことに伴い、シャシーの改修・登録業務において来期へのずれ込みが発生した。

    ■高砂香料工業 <4914>  3,505円  -165 円 (-4.5%)  11:30現在
     高砂香料工業<4914>が冴えない。同社は27日の取引終了後、2026年度までの3カ年の中期経営計画を発表した。同年度の売上高を2200億円(23年度見通しは2000億円)、営業利益率5%(同1%)に伸ばすことを目指す。配当性向は平均で30%以上を目標とする。ただ同社株は直近で上昇ピッチを強め、高値圏で推移していたこともあり、目先の利益を確定する目的の売りに押される展開となった。

    ■クレハ <4023>  2,702円  -106 円 (-3.8%)  11:30現在
     クレハ<4023>が3日ぶりに反落した。27日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の売上収益予想を30億円減額して1770億円(前期比7.5%減)、最終利益予想も30億円減額して75億円(同55.5%減)に引き下げており、嫌気されたようだ。中国においてフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製造設備の増強計画を中止する。業務用食品包装材部門では、熱収縮多層フィルム事業の撤退も決定した。これに伴い、関連する損失などを業績予想に織り込んだ。同社は21年に中国・常熟市でのPVDF製造設備の増強を決めたものの、現地での環境政策の変更に伴いスケジュールの遅延が発生。米国インフレ抑制法の成立で、リチウムイオン電池関連の市場環境にも変化が生じた。中国から米国への輸出が難しくなるなか、いわき事業所(福島県いわき市)における製造設備の増強で当面の需要に対応できると判断した。中国での既存のPVDF製造設備は、現地および欧州向けに生産を継続する。熱収縮多層フィルム事業に関しては、欧州でのインフレによるコストの増加などを背景に、事業の継続は困難と判断した。これらを受けた業績への影響は25年3月期にも出ると想定するが、中国での設備増強計画の中止に関する手続きや会社清算費用などで精査が必要だとして、金額は未定としている。

    ■ゼンリン <9474>  854円  -21 円 (-2.4%)  11:30現在
     ゼンリン<9474>が安い。27日の取引終了後、25日に開示していた投資有価証券の一部売却が完了したと発表した。C.E.INFO SYSTEMSの株式50万株を27日に約15億4400万円で売却した。これに伴い、投資有価証券売却益約14億8300万円が発生。24年3月期第4四半期(1~3月)に特別利益として計上する。通期の業績予想に及ぼす影響は、直近の業績動向を含め現在精査中であり、修正が必要な場合は速やかに開示するとした。ただ株価は直近で上値の重さが意識されており、発表を受けて買い上がる姿勢はみられなかった。更にこの日は配当落ちの影響が出て、チャート形状が悪化したことも売りを促す要因となったようだ。

    ■アドバンテスト <6857>  6,683円  -122 円 (-1.8%)  11:30現在
     アドバンテスト<6857>が売り買い交錯も4日ぶりに反落。前日の米国株市場は主力ハイテク株が総じて強い動きを示し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに切り返す展開となったが、そのなかAI・半導体関連の象徴株に位置付けられているエヌビディア<NVDA>は連日で下値模索の動きとなった。年初からの大幅な上昇で目先買い疲れ感が意識されており、エヌビディアの軟調な株価を受けて、同社と密接な取引関係があるアドテストもその影響を受けている。ただ、下値では出遅れた向きの押し目買いが入り、前日終値近辺で強弱観を対立させる状況にある。

    ■MHT <9218>  937円  +107 円 (+12.9%)  11:30現在
     メンタルヘルステクノロジーズ<9218>が急騰している。同社は27日の取引終了後、未定としていた24年12月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.2倍の58億1600万円と大幅増収を見込む。一方、経常利益は同31.8%減の3億3800万円を計画する。医療機関向け人材サービスを手掛けるタスクフォース(大阪市中央区)の子会社化に伴う業績への影響を精査するため、今期の業績予想については3月下旬に公表する方針を示していた。減益予想ながらもアク抜け感が意識されたようだ。今期はタスクフォース社が加わり売り上げが大幅に伸びる一方、買収関連費用がかさむ見込み。同社は27年12月期に連結売上高100億円、営業利益20~25億円(24年12月期見通しは4億円)に伸ばす中期経営計画も示しており、今後の事業成長を期待した買いも入ったとみられている。

    ■キユーソー流通システム <9369>  1,168円  +104 円 (+9.8%)  11:30現在
     キユーソー流通システム<9369>が地合い悪に抗して大きく買い優勢の展開となり、連日の昨年来高値更新。同社株の1100円台乗せは2022年10月以来約1年半ぶりとなる。キユーピー<2809>を筆頭株主とする食品物流大手で、冷凍冷蔵輸送で強みを発揮する。足もとの業績は料金適正化で利益率が改善し、コンビニエンスストアとの取引拡大などが収益を牽引している。27日取引終了後に発表した24年11月期第1四半期(23年12月~24年2月)決算は営業利益が前年同期比82%増の11億9100万円と大幅な伸びを達成、これを好感する買いが流入した。

    ●ストップ高銘柄
     ソラコム <147A>  2,038円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   11:30現在
     さくらケーシーエス <4761>  1,148円  +141 円 (+14.0%) ストップ高   11:30現在
     以上、2銘柄

    ●ストップ安銘柄
     ENECHANGE <4169>  757円  -150 円 (-16.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
     以上、1銘柄

    株探ニュース