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    2023年9月22日 5時20分

    前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

    ■神戸物産 <3038>  3,500円 (-148円、-4.1%)

     神戸物産 <3038> [東証P]が大幅安。20日の取引終了後、8月度の単体業績を発表した。売上高は前年同月比16.7%増の402億8500万円と増収基調を継続した一方、経常利益は同28.9%減の21億7000万円となった。経常減益となるのは6月以来2ヵ月ぶりで、ネガティブ視されたようだ。8月度は新たに5店舗出店し、退店数は2店舗だった。冷凍野菜や飲料をはじめとした夏物商材や、夏祭りに向けたイベント商材が好調だった。もっとも為替変動のリスクヘッジを目的とした為替予約に関し、前年同月は時価評価益を計上した半面、今月は時価評価損が発生し、経常利益を押し下げる要因となった。

    ■ツルハHD <3391>  9,933円 (-367円、-3.6%)

     ツルハホールディングス <3391> [東証P]が大幅安で3日続落。20日の取引終了後に発表した24年5月期第1四半期(5月16日-8月15日)の決算は、売上高が前年同期比6.8%増の2598億2700万円、営業利益が同5.9%増の141億300万円だった。良好な内容だったものの、通期予想に対する進捗で大きなサプライズ感がなく、目先材料出尽くしの売りが優勢となっている。出店精度の向上や改装の推進、自社決済サービスの導入など各種施策を進めたほか、収益性改善や販管費の低減に取り組んだ。通期の増収増益見通しに変更はない。

    ■SBG <9984>  6,257円 (-205円、-3.2%)

     ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が大幅安で3日続落。前日20日の米国株市場では、米長期金利の上昇を嫌気してハイテク株中心に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株には向かい風となっている。また、前週14日に新規上場した傘下の英半導体設計大手アーム <ARM> がセカンダリーは不調で、ここまで終値ベースで一度も上昇することなく4日続落となっていることも、ソフトバンクGの株価にネガティブに作用したようだ。21日は一時6200円台まで売られ、8月中旬と9月上旬に形成したダブルボトムの6300円ラインを下回ってきたことで、テクニカル的にも警戒感が高まったようだ。

    ■INPEX <1605>  2,224.5円 (-42円、-1.9%)

     INPEX <1605> [東証P]が続落。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]が安かった。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日19日比0.92ドル安の1バレル=90.28ドルに下落した。20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、米政策金利は据え置かれたが、「年内あと1回の利上げ」の可能性が示唆されたほか、24年末の金利見通しの予想中央値は従来に比べ引き上げられた。今回のFOMCは金融引き締めに前向きなタカ派的な内容だったとみる声が多かった。これを受け、米景気減速による石油需要減少が警戒され、原油相場は軟調な動きとなった。

    ■サンフロ不 <8934>  1,507円 (-18円、-1.2%)

     サンフロンティア不動産 <8934> [東証P]が続落。同社は20日取引終了後に、アドバンテッジアドバイザーズ(東京都港区)と事業提携すると発表。同時にアドバンテッジアドバイザーズがサービスを提供するファンドを割当先とする第三者割当による第1回無担保転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行することを明らかにした。21日はCBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念されている格好だ。サンフロ不はアドバンテッジアドバイザーズから、各種取り組みへのノウハウ提供や、M&A候補先の捜索、販売網の拡大などの支援を受ける予定だ。サンフロ不が発行するCBによる調達金額は約100億円で償還日は2028年10月の5年債。転換価格は1554円で最大希薄化率は13.2%。調達資金は新規ホテル開発に伴う用地取得や建設工事資金、ホテル開発事業と建設事業を主としたM&A資金などに充てる。

    ■塩野義 <4507>  6,664円 (-77円、-1.1%)

     塩野義製薬 <4507> [東証P]が3日続落。20日の取引終了後、HIV感染予防における長時間作用型製剤「Apretude(カボテグラビル)」の欧州での承認取得について、同社が資本参加する英ヴィーブが発表したと開示した。これを手掛かり視した買いが朝方に入ったものの、上値を追う姿勢は限られた。全体相場が調整色を強めるなか、次第に利益確定目的の売りが膨らんだ。カボテグラビルは年間6回の投与で、毎日服薬が必要なエムトリシタビン/テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩と比べ、高い予防効果があることが示されていた。すでに米国やオーストラリア、南アフリカなどで承認されており、現在もそれ以外の国々でヴィーブによる新薬承認申請が実施されているという。

    ■東エレク <8035>  20,500円 (-225円、-1.1%)

     東京エレクトロン <8035> [東証P]が3日続落。前日20日の米国株市場でインテル <INTC> やエヌビディア <NVDA> など半導体関連株に売りがかさみ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.7%強の下落でナスダック総合株価指数の下落率を上回った。これを受けて同社株をはじめ半導体セクターの主力銘柄はリスク回避目的の売りに晒された。半導体製造装置関連株のなかで同社株は相対的に強さを発揮し、前週末15日には2万2000円近辺まで上値を伸ばし、年初来高値に急接近する場面があったが、その後は下値を模索する展開に変わった。また、株価は前日20日時点で中期波動の分水嶺である75日移動平均線とほぼ同じ位置まで水準を切り下げていたが、仮に21日終値で割り込むと約4ヵ月半ぶりとなる。同移動平均線を明確に下抜けると下降トレンド転換を示唆する。

    ※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

    株探ニュース