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    2023年6月1日 22時52分

    セールスフォースは好決算も下落 先行きの成長に対する懸念=米国株個別

     セールスフォース<CRM>が下落しており、ダウ平均を圧迫。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。重要な指標である現在の残存履行義務も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、第2四半期の1株利益の見通しも予想を上回った。第2四半期の利益が過去最高となり、通期でも過去最高益を更新するとの見通しを示している。

     しかし、株価は冴えない反応。同社は第2四半期の現在の残存履行義務の伸びを約10%増と見込んでおり、それが予想(11%増以上)を下回っていることが嫌気されている模様。また、通期の売上高を10%増の346億ドルに据え置いたことで、先行きの成長に対する懸念に繋がっているようだ。

     同社のベニオフCEOはレイオフやその他のコスト削減によって成長重視から利益拡大へと軸足を移している。同CEOは3カ月前に、長期的な売上高の伸びに対する懸念に対抗し、これまでの過去最高を35%超上回る記録的な年間売上高にコミットした。

     アナリストは「ベニオフCEOは、顧客企業の支出の見通しが悪化しているにもかかわらず、記録的な売上高にコミットしている」と指摘。同アナリストの調査によると、同社の顧客は今後2年間の支出計画について、より慎重なアプローチをとっており、同社との関係を維持または低下させる予定だと回答しているという。

    (2-4月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):1.69ドル(予想:1.61ドル)
    ・売上高:82.5億ドル(予想:81.8億ドル)
      サブスクリプション&サポート:76.4億ドル(予想:75.6億ドル)
      プロフェッショナルサービス・その他:6.05億ドル(予想:6.13億ドル)
    ・営業利益率:27.6%(予想:25.5%)
    ・現在の残存履行義務:241億ドル(予想:238.6億ドル)
    ・FCF:42.5億ドル(予想:33.9億ドル)

    (5-7月・第2四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):1.89~1.90ドル(予想:1.70ル)
    ・売上高:85.1~85.3億ドル(予想:84.9億ドル)
    ・現在の残存履行義務:+約10%(予想:+11%超)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):7.41~7.43ドル(従来:7.12~7.14ドル(予想:7.15ドル)
    ・売上高:345~347億ドル(予想:346.3億ドル)

    (NY時間09:41)
    セールスフォース<CRM> 213.24(-10.14 -4.54%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美