1ドルショップのダラー・ツリー<DLTR>が買われており最高値を更新。取引開始前に８－１０月期決算（第３四半期）を発表しており、ファミリーダラー部門が好調で既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想をやや上回った。ガイダンスも公表しており、通期の１株利益、売上高とも従来見通しからレンジを狭めたものの予想の範囲内ではある。

　決算はさほど買いを強めるような内容ではないものの、アナリストからは、大半の投資家は新たな大株主として浮上した投資会社マントル・リッジの存在と、１．２５ドルの価格帯の商品を２０００店舗で展開する計画の発表で、今回の決算をやり過ごしている面もあるとの解説も出ている。投資家はマントル・リッジが存在することで最終的に売上高と収益性が向上することを期待し続ける可能性があるという。

（８－１０月・第３四半期）
・既存店売上高：1.6％（予想：1.5％）
　　ファミリーダラー：2.7％（予想：2.5％）
　　ダラー・ツリー：0.6％（予想：1.6％）
・1株利益：0.96ドル（予想：0.95ドル）
・売上高：64.2億ドル（予想：64.4億ドル）
・粗利益率（調整後）：27.5％（予想：28.4％）
・店舗数：1万5966店

（１１－１月・第４四半期見通し）
・1株利益（調整後）：1.69～1.79ドル
・売上高：70.2～71.8億ドル（予想：70.6億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.48～5.58ドル（従来：5.40～5.60ドル）
・売上高：262.5～264.1億ドル（従来：261.9～264.4億ドル）（予想：263.7億ドル）

（NY時間13:30）
ダラー・ツリー<DLTR>　142.86（+10.30　+7.77%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美