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    2021年7月21日 22時56分

    ネットフリックスが下落 有料会員の見通しが予想を大きく下回る=米国株個別

     ネットフリックス<NFLX>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益が予想を下回ったほか、売上高は予想範囲内だった。フリーキャッシュフロー(FCF)は予想外の赤字となっている。また、第3四半期のガイダンスも公表しており、有料会員数は350万人の純増を見込んでおり予想を大きく下回った。

     同社は決算発表後のコメントで、会員数はパンデミックで2020年に急増した反動で鈍化に見舞われているが、成長余地はまだ大きいと述べている。業界は伝統的なテレビからストリーミング配信への移行でまだ比較的初期の段階にあるとした。会員をつなぎとめるためゲームなど新たなサービスも提供する方針。

     ニューマンCFOはインタビューで、「全体的にみて事業は好調」と語っていた。下半期に配信される新シリーズはより強力なラインアップとなる予定で、新規会員獲得に寄与する可能性がある。パンデミック入りしてから最初の数カ月間で番組制作が遅れたこともあり、上期は大型番組が比較的少なかった。今後は人気番組の「ペーパー・ハウス」や「ウィッチャー」の新シリーズなどが配信される予定。

     今回の決算を受けて目標株価を引き下げるアナリストもいた。「1株利益の成長とFCFをさらに注目すると、年間の事業拡大をめぐる投資家の懸念は緩和される可能性が高い」と指摘する一方で、ゲームへの参入については、「つま先をプールに浸すようなもの」と位置づけている。目標株価の引き下げについては、自身の2022年の売上高見通しの下方修正により引き下げたと説明した。

     ただ、多くのアナリストは「買い」の投資判断と目標株価を維持している。

    (4-6月・第2四半期)
    ・1株利益:2.97ドル(予想:3.14ドル)
    ・売上高:73.4億ドル(予想:73.2億ドル)
    ・営業利益:18.5億ドル(予想:18.6億ドル)
    ・FCF:-1.75億ドル(予想:4.07億ドル)
    ・有料会員:+154万(予想:+112万)

    (7-9月・第3四半期見通し)
    ・1株利益:2.55ドル(予想:2.17ドル)
    ・売上高:74.8億ドル(予想:74.8億ドル)
    ・営業利益率:25.5%(予想:22.4%)
    ・有料会員:+350万(予想:+586万)

    (通期見通し)
    FCF:約0ドルに据え置き(予想:1.08億ドル)
    営業利益率:20%に据え置き(予想:20.7%)

    (NY時間09:42)
    ネットフリックス<NFLX> 516.49(-14.56 -2.74%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美