先週末の米雇用統計は予想外の強い内容となり、ＦＲＢの利下げ期待も後退していたものの、米株式市場は大幅高で取引を終えていた。

　米大手証券のストラテジストは、現在の株高がＩＴ・ハイテク以外のセクターにも広がりつつあり、市場がより良好な経済成長を意識し始めている可能性があると指摘している。株式市場が、いわゆる「着陸しない」という見方を支持し始めたのではと述べている。

　一方、景気循環に敏感な銘柄やセクターがアウトパフォームし始めているが、クオリティは依然として重要な特性とも指摘。最近のコモディティ市場の強さは、エネルギーの相対的アウトパフォームの継続を示唆しているとも付け加えた。

　米国債利回りに対する株式の感応度は、今週水曜日の米消費者物価指数（ＣＰＩ）を控えた目先の値動きの焦点であるとしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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