2025年6月6日 23時19分
米雇用統計に株高・ドル高の反応 FRBは様子見姿勢を維持との見方が圧倒的
NY株式6日(NY時間10:18)(日本時間23:18)
ダウ平均 42825.66(+505.92 +1.20%)
ナスダック 19553.04(+254.59 +1.32%)
CME日経平均先物 38090(大証終比:+320 +0.84%)
USD/JPY 144.89 EUR/USD 1.1403 GBP/USD 1.3533
きょうのNY市場はリスク選好の雰囲気が広がっており、株高・ドル高の反応が見られている。ダウ平均は500ドル超の上げ幅となり、ドル円は145円を試す展開。
この日の5月の米雇用統計に安心感が広がっている模様。非農業部門雇用者数(NFP)が13.9万人増と予想を上回った。前回の下方修正分と併せると、雇用情勢の軟化を確認する内容ではあるが、失業率は4.2%と前回水準を維持し、平均時給は予想を上回る伸びを示すなど、米労働市場は底堅さを堅持している印象。
市場ではFRBの利下げ期待をやや後退させており、年内2回の利下げを完全に織り込んでいない。トランプ大統領はパウエル議長に1%ポイントの利下げを要求しているようだが、エコノミストからは「FRBの忍耐強い姿勢を変えない」「FRBに利下げ先送りの余地さらに与える」「FOMCは利下げに慎重であるべきだ」といったように、早期利下げには否定的な見解が相次いでいる。
FRBは今月の17、18日とFOMCを開催するが、FOMC委員は来週からFOMC終了まで、金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入る。来週以降、発言はしばらく無くなるが、恐らく追加利下げへの慎重姿勢に変化はなさそうだ。
短期的にはドルショートが積み上がっていることから、FOMCに向けてドルの買い戻しが出易いタイミングにはある。一方、直近の急騰で株ロングも急速に積み上がっているようで、テクニカル的にも「売り」サイン寸前まで過熱感が高まっているとの指摘も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 42825.66(+505.92 +1.20%)
ナスダック 19553.04(+254.59 +1.32%)
CME日経平均先物 38090(大証終比:+320 +0.84%)
USD/JPY 144.89 EUR/USD 1.1403 GBP/USD 1.3533
きょうのNY市場はリスク選好の雰囲気が広がっており、株高・ドル高の反応が見られている。ダウ平均は500ドル超の上げ幅となり、ドル円は145円を試す展開。
この日の5月の米雇用統計に安心感が広がっている模様。非農業部門雇用者数(NFP)が13.9万人増と予想を上回った。前回の下方修正分と併せると、雇用情勢の軟化を確認する内容ではあるが、失業率は4.2%と前回水準を維持し、平均時給は予想を上回る伸びを示すなど、米労働市場は底堅さを堅持している印象。
市場ではFRBの利下げ期待をやや後退させており、年内2回の利下げを完全に織り込んでいない。トランプ大統領はパウエル議長に1%ポイントの利下げを要求しているようだが、エコノミストからは「FRBの忍耐強い姿勢を変えない」「FRBに利下げ先送りの余地さらに与える」「FOMCは利下げに慎重であるべきだ」といったように、早期利下げには否定的な見解が相次いでいる。
FRBは今月の17、18日とFOMCを開催するが、FOMC委員は来週からFOMC終了まで、金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入る。来週以降、発言はしばらく無くなるが、恐らく追加利下げへの慎重姿勢に変化はなさそうだ。
短期的にはドルショートが積み上がっていることから、FOMCに向けてドルの買い戻しが出易いタイミングにはある。一方、直近の急騰で株ロングも急速に積み上がっているようで、テクニカル的にも「売り」サイン寸前まで過熱感が高まっているとの指摘も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース