2025年6月3日 21時49分
ダウ先物が小幅下落 本日も方向感が定まらない展開か=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:35)(日本時間21:35)
ダウ先物 42299(-75.00 -0.18%)
S&P500 5940.25(-7.00 -0.12%)
ナスダック100先物 21529.00(-5.50 -0.03%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅に下落。貿易戦争を巡る不透明感が引き続き広がる中、米国株先物は軟調に推移している。ただ、このところの米株式市場は方向感なく上下動を繰り返しており、前日も下げて始まったものの、終盤に戻す展開が見られていた。本日も方向感が定まらない展開となるか注目される。
トランプ大統領が包括的な関税措置を発表し、新たな貿易協定の締結を迫ってから2カ月が経過したが、中国やEUとの交渉に突破口の兆しはほとんど見られていない。ホワイトハウスはきのう、トランプ大統領と中国の習主席との電話会談の調整を急ぐ姿勢を示したが、中国側からの返答は確認できていない。一方、EUは米国との新たな貿易交渉ラウンドを準備しており、トランプ大統領が関税の威嚇を実行に移せば、報復措置を前倒しする可能性があると警告している状況。
トランプ政権は各国に対して、貿易交渉の最終提案を明日までに提出するよう要請しているとの報道も流れていた。
米経済は緩やかではあるが、減速の兆候を示している。OECDは本日、今年の世界経済の見通し下方修正した上で米国も1.6%成長に下方修正していた。
市場は今週の米経済指標に注目しているが、本日はこのあと日本時間23時に4月の米求人件数が発表される。企業が消費者の節約傾向をますます意識する中、求人数は2020年以来の低水準に減少すると予想されている。金曜日に発表予定の米雇用統計も雇用の増加ペースの減速を示す可能性が高いと見られているようだ。
一部からは、「米株式市場は4月2日の解放の日よりも高い水準で取引されているが、企業利益は下方修正され、世界経済の見通しも悪化している。いまの株価が示すように本当に状況は改善しているのか?その答えはノーだ」といったコメントも聞かれる。
一方、トランプ大統領は税制改革法案に反対する共和党議員の説得を試みているが、市場はこの法案による財政赤字拡大に懸念を示している面もある。
いずれにしろ、複雑な状況は当面変わりそうにないようだ。
宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。今回の見通し上方修正には、関税や経済環境を踏まえたうえでのコスト削減策も織り込まれている。
ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が決算を受け時間外で大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期見通しを上方修正した。
決済サービスのブロック<XYZ>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の58ドルから75ドルに引き上げた。
マッチングアプリを手掛けるバンブル<BMBL>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も5ドルとした。
衛星ブロードバンドのエコスター<SATS>が時間外で下落。6月2日に期限を迎える約1.83億ドルの利払いについて、 米連邦通信委員会(FCC)の審査に伴う不確実性を理由に延期することを決定した。
(NY時間08:45)(日本時間21:45)時間外
シグネット<SIG> 77.50(+10.69 +16.00%)
ダラー・ゼネラル<DG> 105.77(+8.60 +8.85%)
ブロック<XYZ> 63.80(+2.04 +3.30%)
バンブル<BMBL> 5.39(-0.35 -6.10%)
エコスター<SATS> 17.75(-0.46 -2.53%)
アップル<AAPL> 201.75(+0.05 +0.02%)
マイクロソフト<MSFT> 461.50(-0.47 -0.10%)
アマゾン<AMZN> 206.55(-0.10 -0.05%)
アルファベットC<GOOG> 167.30(-3.07 -1.80%)
アルファベットA<GOOGL> 165.98(-3.05 -1.80%)
テスラ<TSLA><TSLA> 343.63(+0.94 +0.27%)
メタ<META><META> 670.00(-0.90 -0.13%)
エヌビディア<NVDA> 137.89(+0.51 +0.37%)
AMD<AMD> 114.65(+0.02 +0.02%)
イーライリリー<LLY> 745.25(-1.87 -0.25%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 42299(-75.00 -0.18%)
S&P500 5940.25(-7.00 -0.12%)
ナスダック100先物 21529.00(-5.50 -0.03%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅に下落。貿易戦争を巡る不透明感が引き続き広がる中、米国株先物は軟調に推移している。ただ、このところの米株式市場は方向感なく上下動を繰り返しており、前日も下げて始まったものの、終盤に戻す展開が見られていた。本日も方向感が定まらない展開となるか注目される。
トランプ大統領が包括的な関税措置を発表し、新たな貿易協定の締結を迫ってから2カ月が経過したが、中国やEUとの交渉に突破口の兆しはほとんど見られていない。ホワイトハウスはきのう、トランプ大統領と中国の習主席との電話会談の調整を急ぐ姿勢を示したが、中国側からの返答は確認できていない。一方、EUは米国との新たな貿易交渉ラウンドを準備しており、トランプ大統領が関税の威嚇を実行に移せば、報復措置を前倒しする可能性があると警告している状況。
トランプ政権は各国に対して、貿易交渉の最終提案を明日までに提出するよう要請しているとの報道も流れていた。
米経済は緩やかではあるが、減速の兆候を示している。OECDは本日、今年の世界経済の見通し下方修正した上で米国も1.6%成長に下方修正していた。
市場は今週の米経済指標に注目しているが、本日はこのあと日本時間23時に4月の米求人件数が発表される。企業が消費者の節約傾向をますます意識する中、求人数は2020年以来の低水準に減少すると予想されている。金曜日に発表予定の米雇用統計も雇用の増加ペースの減速を示す可能性が高いと見られているようだ。
一部からは、「米株式市場は4月2日の解放の日よりも高い水準で取引されているが、企業利益は下方修正され、世界経済の見通しも悪化している。いまの株価が示すように本当に状況は改善しているのか?その答えはノーだ」といったコメントも聞かれる。
一方、トランプ大統領は税制改革法案に反対する共和党議員の説得を試みているが、市場はこの法案による財政赤字拡大に懸念を示している面もある。
いずれにしろ、複雑な状況は当面変わりそうにないようだ。
宝飾品販売のシグネット・ジュエラーズ<SIG>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。今回の見通し上方修正には、関税や経済環境を踏まえたうえでのコスト削減策も織り込まれている。
ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が決算を受け時間外で大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期見通しを上方修正した。
決済サービスのブロック<XYZ>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の58ドルから75ドルに引き上げた。
マッチングアプリを手掛けるバンブル<BMBL>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も5ドルとした。
衛星ブロードバンドのエコスター<SATS>が時間外で下落。6月2日に期限を迎える約1.83億ドルの利払いについて、 米連邦通信委員会(FCC)の審査に伴う不確実性を理由に延期することを決定した。
(NY時間08:45)(日本時間21:45)時間外
シグネット<SIG> 77.50(+10.69 +16.00%)
ダラー・ゼネラル<DG> 105.77(+8.60 +8.85%)
ブロック<XYZ> 63.80(+2.04 +3.30%)
バンブル<BMBL> 5.39(-0.35 -6.10%)
エコスター<SATS> 17.75(-0.46 -2.53%)
アップル<AAPL> 201.75(+0.05 +0.02%)
マイクロソフト<MSFT> 461.50(-0.47 -0.10%)
アマゾン<AMZN> 206.55(-0.10 -0.05%)
アルファベットC<GOOG> 167.30(-3.07 -1.80%)
アルファベットA<GOOGL> 165.98(-3.05 -1.80%)
テスラ<TSLA><TSLA> 343.63(+0.94 +0.27%)
メタ<META><META> 670.00(-0.90 -0.13%)
エヌビディア<NVDA> 137.89(+0.51 +0.37%)
AMD<AMD> 114.65(+0.02 +0.02%)
イーライリリー<LLY> 745.25(-1.87 -0.25%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース