2021年7月20日 4時42分
ダウ平均は一時９００ドル超急落 リスク回避の雰囲気が続く＝米国株後半
NY株式19日（NY時間15:29）
ダウ平均 33809.69（-878.16 -2.53%）
ナスダック 14212.11（-215.13 -1.49%）
CME日経平均先物 27120（大証終比：-480 -1.77%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は下げを一服させているものの、本日安値圏での推移は続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。下げ幅は一時９００ドルを超え、先週末からの２日間で下げ幅は１２００ドルとなっている。各国でデルタ株の感染が再拡大しており、景気回復ペースへの懸念が強まっている。市場は楽観的な見方から最高値更新を続けていたが、その見方に修正も出ているようだ。旅行レジャーや産業、エネルギー、銀行など循環株に戻り売りが強まったほか、本日はＩＴ・ハイテク株へも売りが強まり、ほぼ全面安の様相を呈した。
一部からは、景気の進展ペースが既に制限速度に達し、新たな弱気シナリオを検討し始めているとの声も聞かれる。デルタ株感染が猛威を振るい、中央銀行がインフレを抑制に向け引き締めを既に協議する中、金融市場は楽観的になり過ぎていたという。一方、今秋には大規模な好景気が訪れるとの楽観的な見方も出ている。デルタ株が新たな都市封鎖につながることはないとの見方もあるようだ。
市場は反応薄だったが、先週の大手銀の決算は概ね良好だった。今週からＩＴ・ハイテク株の発表も加わって行く。本日は引け後にＩＢＭ<IBM>の発表が予定されており、ネットフリックス<NFLX>やＴＩ<TXN>、インテル<INTC>も週内に発表される。現在のところ、Ｓ＆Ｐ５００企業の１株利益は前年比で７２％の増益が見込まれており、前週から予想は上方修正されているようだ。ただ、市場が素直に反応するかは未知数。
ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。ボーイング<BA>やアメックス<AXP>、ダウ・インク<DOW>、ハネウェル<HON>が４％超の下落。
ナスダックも１．５％の大幅安。モデルナ<MRNA>などワクチン株の一角やエヌビディア<NVDA>などには買い戻しも出ているものの、主力株は総じて下落。
３Ｄ設計ソフトウェアなどを手掛けるオートデスク<ADSK>が、豪州のソフトウエアのアルティウムへの買収提案を終了したと伝わった。同社株は下落。
著名投資家のアックマン氏の特別買収目的会社（ＳＰＡＣ）のパーシング・スクエアトンティーン（ＰＳＴＨ）<PSTH>は、ユニバーサル・ミュージックグループ（ＵＭＧ）の１０％の株式取得計画を断念すると伝わった。アックマン氏は、ＳＰＡＣ経由ではなく、自らのヘッジファンドであるパーシング・スクエア<PSHZF>を通じて進めるという。
コンタクトセンター向けのクラウドソフトウェア開発を手掛けるファイブ９<FIVN>が逆行高。ズーム・ビデオ<ZM>が同社を買収することで合意した。
フィットネスバイクなどフィットネス機器のペロトン・インタラクティブ<PTON>が逆行高。ゲーム事業への参入を準備していると伝えられた。
ＴモバイルＵＳ<TMUS>が下落。ライバルのＡＴ＆Ｔ<T>が衛星放送のディッシュ・ネットワーク<DISH>のネットワークプロバイダーになったことが嫌気。これまでディッシュの携帯分野への参入はＴモバイルＵＳが支援していた。
オートデスク<ADSK> 285.81（-7.53 -2.57%）
パーシング・スクエアトンティーン<PSTH> 20.35（-0.29 -1.38%）
パーシング・スクエア<PSHZF> 35.07（-1.06 -2.92%）
ファイブ９<FIVN> 188.18（+10.58 +5.96%）
ズーム・ビデオ<ZM> 352.54（-9.43 -2.61%）
モデルナ<MRNA> 315.15（+28.72 +10.03%）
ノババックス<NVAX> 211.96（+25.31 +13.56%）
ペロトン <PTON>117.29（+6.75 +6.11%）
ＴモバイルＵＳ<TMUS> 144.12（-5.29 -3.54%）
ＡＴ＆Ｔ<T> 27.67（-0.67 -2.35%）
ディッシュ<DISH> 38.84（-0.61 -1.55%）
アルファベット（C）<GOOG> 2576.08（-60.83 -2.31%）
フェイスブック<FB> 335.28（-5.88 -1.72%）
ネットフリックス<NFLX> 529.32（-0.99 -0.19%）
テスラ<TSLA> 640.96（-3.26 -0.51%）
アマゾン<AMZN> 3514.56（-59.07 -1.65%）
エヌビディア<NVDA> 744.56（+18.12 +2.49%）
ＡＭＤ<AMD> 85.97（+0.08 +0.09%）
ツイッター<TWTR> 65.56（-0.85 -1.28%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 407.65（-12.05 -2.87%）
メルク<MRK> 76.55（-1.47 -1.88%）
マクドナルド<MCD> 227.74（-7.01 -2.99%）
マイクロソフト<MSFT> 276.20（-4.55 -1.62%）
ホームデポ<HD> 316.88（-4.66 -1.45%）
ボーイング<BA> 206.10（-11.64 -5.35%）
ベライゾン<VZ> 55.62（-0.84 -1.49%）
ビザ<V> 239.81（-8.31 -3.35%）
ハネウェル<HON> 220.90（-9.43 -4.09%）
ナイキ<NKE> 157.10（-2.76 -1.72%）
トラベラーズ<TRV> 150.70（-5.69 -3.64%）
ディズニー<DIS> 172.49（-6.83 -3.81%）
ダウ・インク<DOW> 57.34（-2.67 -4.45%）
セールスフォース<CRM> 236.23（-2.20 -0.92%）
シスコシステムズ<CSCO> 52.80（-0.90 -1.68%）
シェブロン<CVX> 95.43（-3.19 -3.23%）
コカ・コーラ<KO> 55.42（-0.98 -1.74%）
ゴールドマン<GS> 353.14（-11.66 -3.20%）
キャタピラー<CAT> 201.91（-4.93 -2.37%）
ウォルマート<WMT> 140.28（-1.28 -0.90%）
ウォルグリーン<WBA> 45.23（-0.79 -1.72%）
インテル<INTC> 54.32（-0.65 -1.18%）
アメックス<AXP> 162.08（-7.93 -4.66%）
アムジェン<AMGN> 245.42（-2.54 -1.02%）
アップル<AAPL> 141.97（-4.43 -3.02%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 139.58（-0.94 -0.67%）
ＪＰモルガン<JPM> 146.42（-5.49 -3.61%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 166.10（-2.00 -1.19%）
ＩＢＭ<IBM> 137.38（-1.52 -1.09%）
３Ｍ<MMM> 196.22（-3.15 -1.58%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33809.69（-878.16 -2.53%）
ナスダック 14212.11（-215.13 -1.49%）
CME日経平均先物 27120（大証終比：-480 -1.77%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は下げを一服させているものの、本日安値圏での推移は続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。下げ幅は一時９００ドルを超え、先週末からの２日間で下げ幅は１２００ドルとなっている。各国でデルタ株の感染が再拡大しており、景気回復ペースへの懸念が強まっている。市場は楽観的な見方から最高値更新を続けていたが、その見方に修正も出ているようだ。旅行レジャーや産業、エネルギー、銀行など循環株に戻り売りが強まったほか、本日はＩＴ・ハイテク株へも売りが強まり、ほぼ全面安の様相を呈した。
一部からは、景気の進展ペースが既に制限速度に達し、新たな弱気シナリオを検討し始めているとの声も聞かれる。デルタ株感染が猛威を振るい、中央銀行がインフレを抑制に向け引き締めを既に協議する中、金融市場は楽観的になり過ぎていたという。一方、今秋には大規模な好景気が訪れるとの楽観的な見方も出ている。デルタ株が新たな都市封鎖につながることはないとの見方もあるようだ。
市場は反応薄だったが、先週の大手銀の決算は概ね良好だった。今週からＩＴ・ハイテク株の発表も加わって行く。本日は引け後にＩＢＭ<IBM>の発表が予定されており、ネットフリックス<NFLX>やＴＩ<TXN>、インテル<INTC>も週内に発表される。現在のところ、Ｓ＆Ｐ５００企業の１株利益は前年比で７２％の増益が見込まれており、前週から予想は上方修正されているようだ。ただ、市場が素直に反応するかは未知数。
ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。ボーイング<BA>やアメックス<AXP>、ダウ・インク<DOW>、ハネウェル<HON>が４％超の下落。
ナスダックも１．５％の大幅安。モデルナ<MRNA>などワクチン株の一角やエヌビディア<NVDA>などには買い戻しも出ているものの、主力株は総じて下落。
３Ｄ設計ソフトウェアなどを手掛けるオートデスク<ADSK>が、豪州のソフトウエアのアルティウムへの買収提案を終了したと伝わった。同社株は下落。
著名投資家のアックマン氏の特別買収目的会社（ＳＰＡＣ）のパーシング・スクエアトンティーン（ＰＳＴＨ）<PSTH>は、ユニバーサル・ミュージックグループ（ＵＭＧ）の１０％の株式取得計画を断念すると伝わった。アックマン氏は、ＳＰＡＣ経由ではなく、自らのヘッジファンドであるパーシング・スクエア<PSHZF>を通じて進めるという。
コンタクトセンター向けのクラウドソフトウェア開発を手掛けるファイブ９<FIVN>が逆行高。ズーム・ビデオ<ZM>が同社を買収することで合意した。
フィットネスバイクなどフィットネス機器のペロトン・インタラクティブ<PTON>が逆行高。ゲーム事業への参入を準備していると伝えられた。
ＴモバイルＵＳ<TMUS>が下落。ライバルのＡＴ＆Ｔ<T>が衛星放送のディッシュ・ネットワーク<DISH>のネットワークプロバイダーになったことが嫌気。これまでディッシュの携帯分野への参入はＴモバイルＵＳが支援していた。
オートデスク<ADSK> 285.81（-7.53 -2.57%）
パーシング・スクエアトンティーン<PSTH> 20.35（-0.29 -1.38%）
パーシング・スクエア<PSHZF> 35.07（-1.06 -2.92%）
ファイブ９<FIVN> 188.18（+10.58 +5.96%）
ズーム・ビデオ<ZM> 352.54（-9.43 -2.61%）
モデルナ<MRNA> 315.15（+28.72 +10.03%）
ノババックス<NVAX> 211.96（+25.31 +13.56%）
ペロトン <PTON>117.29（+6.75 +6.11%）
ＴモバイルＵＳ<TMUS> 144.12（-5.29 -3.54%）
ＡＴ＆Ｔ<T> 27.67（-0.67 -2.35%）
ディッシュ<DISH> 38.84（-0.61 -1.55%）
アルファベット（C）<GOOG> 2576.08（-60.83 -2.31%）
フェイスブック<FB> 335.28（-5.88 -1.72%）
ネットフリックス<NFLX> 529.32（-0.99 -0.19%）
テスラ<TSLA> 640.96（-3.26 -0.51%）
アマゾン<AMZN> 3514.56（-59.07 -1.65%）
エヌビディア<NVDA> 744.56（+18.12 +2.49%）
ＡＭＤ<AMD> 85.97（+0.08 +0.09%）
ツイッター<TWTR> 65.56（-0.85 -1.28%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 407.65（-12.05 -2.87%）
メルク<MRK> 76.55（-1.47 -1.88%）
マクドナルド<MCD> 227.74（-7.01 -2.99%）
マイクロソフト<MSFT> 276.20（-4.55 -1.62%）
ホームデポ<HD> 316.88（-4.66 -1.45%）
ボーイング<BA> 206.10（-11.64 -5.35%）
ベライゾン<VZ> 55.62（-0.84 -1.49%）
ビザ<V> 239.81（-8.31 -3.35%）
ハネウェル<HON> 220.90（-9.43 -4.09%）
ナイキ<NKE> 157.10（-2.76 -1.72%）
トラベラーズ<TRV> 150.70（-5.69 -3.64%）
ディズニー<DIS> 172.49（-6.83 -3.81%）
ダウ・インク<DOW> 57.34（-2.67 -4.45%）
セールスフォース<CRM> 236.23（-2.20 -0.92%）
シスコシステムズ<CSCO> 52.80（-0.90 -1.68%）
シェブロン<CVX> 95.43（-3.19 -3.23%）
コカ・コーラ<KO> 55.42（-0.98 -1.74%）
ゴールドマン<GS> 353.14（-11.66 -3.20%）
キャタピラー<CAT> 201.91（-4.93 -2.37%）
ウォルマート<WMT> 140.28（-1.28 -0.90%）
ウォルグリーン<WBA> 45.23（-0.79 -1.72%）
インテル<INTC> 54.32（-0.65 -1.18%）
アメックス<AXP> 162.08（-7.93 -4.66%）
アムジェン<AMGN> 245.42（-2.54 -1.02%）
アップル<AAPL> 141.97（-4.43 -3.02%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 139.58（-0.94 -0.67%）
ＪＰモルガン<JPM> 146.42（-5.49 -3.61%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 166.10（-2.00 -1.19%）
ＩＢＭ<IBM> 137.38（-1.52 -1.09%）
３Ｍ<MMM> 196.22（-3.15 -1.58%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美