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    2024年3月26日 23時21分

    3月調査分の米消費者信頼感指数が予想外の低下

     日本時間23時に3月調査分のコンファレンスボード消費者信頼感指数が発表され104.7と予想外の低下となった。期待指数は73.8と10月以来の低水準となったが、現状判断指数は151まで上昇していた。

     ここ数ヶ月、消費者信頼感は概ね改善していたものの、依然として高い物価と借入コストの高騰が米消費者の購買力を圧迫している。さらに、労働市場が徐々に冷え込んでいることも、当面は楽観的な見方を制限する可能性がありそうだ。

     回答者はインフレの再加速や景気後退リスクはあまりないと見ているが、大統領選への懸念は強いようだ。別の調査でも、有権者が11月の選挙結果を待ちながら経済の方向性を探っているため、消費者心理はやや停滞気味であることが示唆された。

     発表元のコンファレンス・ボードは声明で「消費者は前月と比べ、米国の政治環境に懸念を示した。過去6カ月間、消費者信頼感は横ばい傾向にあり、所得別、年齢層別ともに上昇傾向も下降傾向も見られない」と述べた。

     年初にインフレが連続して高水準となったにもかかわらず、消費者は動揺していない。今後12カ月間の平均予想インフレは過去4年間での最低水準に近かった。

     消費者は労働市場については依然として明るい。現在、仕事が豊富にあると答えた消費者の割合は7月以来の高水準に上昇し、一方、仕事を得るのが難しいと答えた消費者の割合は約1年ぶりの低水準に低下した。

    *コンファレンスボード消費者信頼感指数(3月)23:00
    結果 104.7
    予想 106.9 前回 104.8(106.7から修正)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース