１６日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比６８．４２ドル安の４万３１５３．１３ドルと４日ぶりに反落した。決算発表を行ったユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が大幅安となり、ＮＹダウを押し下げた。中国でのシェア低下が伝わったアップル<AAPL>も売られ、投資家心理を下向かせた。もっとも、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のウォラー理事が１２月の消費者物価指数の結果を踏まえ今年前半の利下げの可能性を示唆し、米長期金利が低下したことは、株式相場にはサポート要因となった。

　ウォルト・ディズニー<DIS>やマクドナルド<MCD>が下落したほか、サウスウエスト航空<LUV>やターゲット<TGT>が冴えない展開となった。一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>やキャタピラー<CAT>が堅調。ボーイング<BA>やハネウェル<HON>が買われ、モルガン・スタンレー<MS>が大幅高となった。また、ＵＰＳ<UPS>やフローサーブ<FLS>、デジタルオーシャン・ホールディングス<DOCN>が値を上げた。

　ナスダック総合株価指数は１７２．９４４ポイント安の１万９３３８．２９０と反落した。アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアルファベット<GOOG>、テスラ<TSLA>が下値を探り、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>が軟調推移。モービルアイ・グローバル<MBLY>が株価水準を切り下げた。半面、アプライド・マテリアルズ<AMAT>とラム・リサーチ<LRCX>が高く、シンボティック<SYM>が急伸した。

出所：MINKABU PRESS