（NY時間10:06）（日本時間23:06）
ワーナー<WBD>　10.70（+0.88　+8.96%）

　ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>は取引開始前に、税制上優遇される形で同社を２つの上場企業に分割する計画を発表した。新たに誕生する２社はストリーミング＆スタジオ事業とグローバル・ネットワークス事業。概要は以下の通り

◆ストリーミング＆スタジオ事業
　ワーナー・ブラザース・テレビジョン、ワーナー・ブラザース映画部門、ＤＣスタジオ、ＨＢＯおよびＨＢＯ Ｍａｘ・映画・テレビのライブラリ資産を統合したメディア制作・配信部門。ＣＥＯには現在のザスラフＣＥＯが就任。

◆グローバル・ネットワークス事業
　ＣＮＮや米ＴＮＴスポーツ、欧州の主要無料放送チャンネル
、ディスカバリーブランドのＴＶネットワーク、収益性のあるディスカバリー＋のようなデジタル製品、ブリーチャー・レポートなどが含まれる。ＣＥＯにはヴィーデンフェルスＣＦＯが就任。

　なお、グローバル・ネットワークスはストリーミング＆スタジオの最大２０％の持分を保有し、税効率の良い方法で売却することで、財務体質の改善を目指す。分社化の完了は２０２６年半ばを予定。

　また、同社は債務ポートフォリオ改善のための入札形式の買い戻し、および同意勧誘を開始。ＪＰモルガン<JPM>からコミット型ブリッジ・ファシリティで１７５億ドルの資金を一時調達する。この資金は分社化前に借り換えされる予定。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース