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    2025年6月5日 22時53分

    プラネット・ラブズが決算受け急伸 欧州各国の国防費増額からの恩恵=米国株個別

    (NY時間09:51)(日本時間22:51)
    プラネット・ラブズ<PL> 5.79(+1.80 +45.11%)

     衛星画像のプラネット・ラブズ<PL>が急伸。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、EBITDAが予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正したほか、EBITDAの赤字も上方修正した。第2四半期についても予想を上回る売上高見通しを示している。

     米国が欧州から後退する中、欧州各国が国防費を増額しており、同社は恩恵を受けた。最新の衛星データは現代の戦争においてますます重要な役割を果たしている。同社は昨年に試験導入した欧州の防衛・情報機関との契約を年額8桁(1000万ドル以上)の本契約へと移行させたほか、ドイツおよびウェールズとの環境関連契約も拡大している。

     マーシャルCEOは「ウクライナ戦争が始まった当初よりも、現在の方が欧州における衛星データの需要は高まっている。米国との関係性が変化した中で、欧州はこうした能力を自前で持とうとしており、それを急いで進めている」と語った。

    (2-4月・第1四半期)
    ・1株損益:-0.04ドル(予想:-0.08ドル)
    ・売上高:6630万ドル 10%増(予想:6230万ドル)
    ・EBITDA(調整後):120万ドル(予想:-306万ドル)

    (5-7月・第2四半期見通し)
    ・売上高:6500~6700万ドル(予想:6540万ドル)
    ・粗利益率(調整後):56~57%
    ・EBITDA(調整後):約-200万ドル~-400万ドル(予想:-261万ドル)

    (通期見通し)
    ・売上高:2.65~2.80億ドル(従来:2.60~2.80億ドル)(予想:2.72億ドル)
    ・EBITDA(調整後):約-700万~-1200万ドル(従来:-700万~-1300万ドル)(予想:-929万ドル)
    ・粗利益率(調整後):55~57%を維持

    【企業概要】
     衛星コンステレーションの設計・構築・打ち上げを行い、高精度な地理空間データをオンラインプラットフォームで顧客に提供することに取り組む。日々世界を撮影し、地球の変化を可視化して、農業・地図作成・林業・金融・保険や、連邦・州・地方政府機関などの顧客にサービスを提供する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース