（NY時間10:18）（日本時間00:18）
セムテック<SMTC>　63.11（-6.90　-9.86%）

　半導体のセムテック<SMTC>が大幅安。前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。第４四半期のガイダンスも公表しており、予想範囲内の見通しを示している

　ただ、株価は冴えない反応。第４四半期の粗利益率の見通しが５１．２％と予想を下回り、第３四半期から低下していることが嫌気されている模様。

　アナリストからは「決算は力強いデータセンター需要を主に反映しているが、粗利益率の見通しが予想を下回り、半導体事業の粗利率は６０％超を維持しているにもかかわらず、来年の１株利益の上振れ余地を削ぐ可能性がある」と指摘。

　データセンター事業の加速が始まっていると評価する一方、粗利益率の低下は失望材料に映る投資家もいるだろう。主に非中核のＩｏＴ事業が要因だ」と説明している。

（８－１０月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：0.48ドル（予想：0.45ドル）
・売上高：2.67億ドル　13％増（予想：2.66億ドル）
・粗利益率（調整後）：53.0％（予想：53.0％）

（１１－１月・第４四半期見通し）
・１株利益（調整後）：0.40～0.46ドル（予想：0.43ドル）
・売上高：2.68～2.78億ドル（予想：2.71億ドル）
・粗利益率（調整後）：51.2％前後（予想：53.3％）

【企業概要】
　高性能アナログ・ミックスドシグナル半導体、IoTシステム、クラウド接続サービスを提供する。インフラ・産業用光データ通信と映像伝送製品、産業・医療・消費者市場向け特殊な無線周波数製品とセンシング製品、スマートフォンやその他幅広い用途向け高性能保護デバイス等の設計・開発・製造・販売を行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース