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    2025年6月27日 3時41分

    アルティミュンが急落 臨床試験で有意な結果がなかったと発表=米国株個別

    (NY時間14:41)(日本時間03:41)
    アルティミュン<ALT> 3.57(-4.15 -53.76%)

     バイオ医薬品のアルティミュン<ALT>が急落。2017年2月以来の最大の下げとなっている。肝臓の脂肪性疾患に対する治験薬の臨床試験(フェーズ2b)で、繊維化の治療効果がプラセボと有意差がなかったと発表した。この臨床試験は、代謝異常関連脂肪性肝炎(MASH)という肝疾患に対する「ペムビデュタイド」の効果を評価する試験。

     ITT解析による繊維化改善(MASHの悪化なし)の割合は、1.2mg投与群で31.8%、1.8mg投与群で34.5%、プラセボ群で25.9%となった。平均体重減少は、1.2mg群で5.0%、1.8mg群で6.2%。重篤な有害事象(SAE)は報告されなかったとしている。

     アナリストは「ここで重要なのはGLP-1アナログはMASHの治療、特に繊維化への効果に関しては十分な解決策ではないという点。競合他社が強力なデータを示している中で、同社の薬剤が競争力を持つとは考えにくい」と述べている。

    【企業概要】
     肥満および肝疾患を対象とした治療薬を開発する臨床段階のバイオ医薬品会社。GLP-1/グルカゴン受容体アンタゴニストである主要製品候補のpemvidutideは、肥満症および非アルコール性脂肪性肝炎を対象に治験を進める。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース