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    2025年2月5日 8時05分

    株価指数先物【寄り前】 3万9000円固めから25日線水準を意識

    大阪3月限ナイトセッション
    日経225先物 39110 +340 (+0.87%)
    TOPIX先物 2756.0 +20.0 (+0.73%)
    シカゴ日経平均先物 39110 +340
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     4日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米政権は4日から中国に対して10%の追加関税を発動。中国政府はこれに対抗し10日から米国に追加関税を課すと発表した。米中貿易戦争の再燃が警戒されて、NYダウは一時100ドル近く下げる場面もみられた。ただし、決算発表が本格化するなか、パランティア・テクノロジーズ<PLTR>が急伸し、センチメントを明るくさせた。人工知能(AI)サービスの需要拡大を追い風に、2024年10-12月期決算や収益見通しが市場予想を上回ったことが好感され、株価は24%近く上昇した。

     他のハイテク株にも買いが広がり、NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アップル<AAPL>、セールスフォース<CRM>、IBM<IBM>が買われた。

     また、12月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が760万件と、市場予想を下回った。週末に発表される1月米雇用統計に対する上振れ懸念が和らいだほか、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ休止が長期化するとの見方も後退し、買いにつながった。

     シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比340円高の3万9110円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中比50円高の3万8820円始まり、その後は軟化し3万8700円と下落に転じる場面もみられた。ただし、売り一巡後はリバウンド基調を継続し、米国市場の取引開始後に節目の3万9000円を回復。中盤にかけて3万9130円まで上げ幅を広げた。終盤にかけては3万9000円~3万9100円辺りで保ち合い、3万9110円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

     日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションでは開始直後に3万8700円まで売られたが、その後はボリンジャーバンドの-1σ(3万8780円)を上回って推移し、同水準が支持線として意識される形となった。その後のリバウンドで75日移動平均線(3万9030円)を上回ってきており、同線が支持線として機能するかを見極めたいところであろう。

     75日線水準での底堅さがみられるようだと、前日に上値を抑えられていた25日線(3万9310円)突破を試してくる可能性がありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万9000円を中心に、上下の権利行使価格である3万8625円から3万9375円辺りのレンジを想定する。3万9000円での攻防から軟化する局面では、-1σ水準を支持線とした押し目狙いのロング対応としたい。

     4日の米VIX指数は17.21(3日は18.62)に低下した。一時16.78まで下がり、25日線(16.87)を下回る場面もみられた。米中貿易摩擦の悪化懸念から楽観視はできないものの、再びボトム圏に接近してきたことで、ややリスク選好に向かわせそうである。

     昨日のNT倍率は先物中心限月で14.17倍に上昇した。自律反発の流れとなるなか、NTショートを巻き戻す動きが入り、14.22倍と上昇して始まった。ただし、寄り付きを高値にその後は低下しており、200日線(14.22倍)に抑えられる形となった。一時14.13倍と前日比変わらずの水準まで軟化する場面もみられており、200日線を明確に突破してくるまでは、NTショートでのスプレッド狙いに振れやすいだろう。

    株探ニュース