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    2025年4月3日 23時35分

    コナグラ・ブランズ、弱い決算も上昇 関税の影響は限定的との見解=米国株個別

    (NY時間10:32)(日本時間23:32)
    コナグラ・ブランズ<CAG> 26.77(+0.39 +1.48%)

     スタック、冷凍食品などの加工食品を手掛けるコナグラ・ブランズ<CAG>が上昇。取引開始前に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、予想を下回る1株利益および既存事業売上高の見通しを示している。

     ただ、本日の全面安の状況の中で株価は堅調。同社は声明で「以前発表の鉄鋼・アルミニウム関税および中国からの輸入品に対する関税が業績に与える影響は限定的と見ている」と述べたが心強かったようだ。「2月に発表したサプライチェーンの制約により、出荷が消費に大きく遅れを取ったが、在庫の回復と顧客サービスレベルの改善は着実に進んでる」とも述べていた。

     同社は2月に、冷凍食品用のチキンを製造する施設での製造上の問題や予想外の高需要による冷凍野菜の再仕入れの難しさなどが、今年度の業績に影響を及ぼすだろうと述べていたが、今回もその見通しを繰り返している。

     なお、見通しにはトランプ関税の影響は反映させていない。

    (12-2月・第3四半期)
    ・1株利益(調整後):0.51ドル(予想:0.53ドル)
    ・売上高:28.4億ドル 6.3%減(予想:29.0億ドル)
      食料品・スナック:12.5億ドル(予想:12.8億ドル)
      冷蔵・冷凍食品:11.2億ドル(予想:11.1億ドル)
      国際部門:2.24億ドル(予想:2.44億ドル)
      フードサービス:2.56億ドル(予想:2.74億ドル)
    ・既存事業売上高:5.2%減(予想:4.1%減)
    ・営業利益率(調整後):12.7%(予想:13.5%)

    (26年通期見通し)
    ・1株利益(調整後):2.35ドル(予想:2.36ドル)
    ・既存事業売上高:2.0%減(予想:1.8%減)
    ・営業利益率(調整後):14.4%

    【企業概要】
     米国内外で、食品小売およびフードサービス事業者にブランド化された食品を提供する。長期保存可能な食品やスナック、温度管理された冷蔵・冷凍食品、レストランやその他のフードサービス施設に販売するためにパッケージ化された食事・前菜・ソース・およびカスタマイズされた食品などを手掛ける。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース