2024年8月30日 2時07分
ダウ平均は大幅反発 エヌビディアの影響が限定的で安心感広がる=米国株序盤
NY株式29日(NY時間12:56)(日本時間01:56)
ダウ平均 41543.52(+452.10 +1.10%)
ナスダック 17742.97(+186.94 +1.06%)
CME日経平均先物 38830(大証終比:+480 +1.24%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反発。前日引け後に注目のエヌビディア<NVDA>の決算が発表になっていたが、予想を上回る内容となっていた。しかし、エヌビディア株の反応は冴えない。
事前の期待がかなり高かっただけに8-10月期(第3四半期)の売上高見通しは物足りなかったようだ。これまでの爆発的な成長が鈍化しているのではとの懸念も台頭し、AI熱を冷ます恐れがあるとの指摘も出ていた。
ただ、いまのところは市場全体への波及は限定的で、エヌビディアへの失望は一時的なものとの指摘も出ている。この反応に市場も安心感を広めている模様。IT・ハイテク株はエヌビディア<NVDA>は下落しているものの、他の銘柄には買いが広がっている。
「業績が以前の報告ほど素晴らしいものではなかったことに市場は失望しているかもしれない。しかし、それは単なる短期的なノイズに過ぎない。成長鈍化は極めて難しい比較の結果に過ぎず、それは全世界が認識していたことだ」との言及も出ていた。
激動の8月相場もきょうを含めてあと2日間だが、FRBの金融政策の行方や米経済の健全性を測ろうとする中で、S&P500は8月を小幅高で終えそうな気配となっている。一方、一部の投資家はIT企業のAIへの多額の投資から得られる恩恵について懐疑的になっている。IT・ハイテク株は上値が重く、ナスダック100は7月に記録した最高値から約6%低い水準に留まっている状況。
「AIに対する根強い疑念、およびFRBの利下げ期待を受けてIT・ハイテク株から金利敏感セクターへのローテーションが起こっていることが、今後IT・ハイテク株を抑制する可能性がある」との声も聞こえる。
一方、システム戦略からの需要に後押しされて、短期的に株価は上昇との見方が出ている。秋の自社株買いの禁止期間と米大統領選による圧力を受ける前に株価は短期的に上昇が見込まれるという。
アファーム<AFRM>が決算を受け大幅高。同社はデジタル及びモバイルコマース向けに「buy・now・pay・later(後払い決済)」のシステムなど次世代プラットフォームを手掛ける。予想を上回る第1四半期の経常収益の見通しを示したほか、総取扱高の見通しも予想を上回った。
ディスカウントストアのダラーゼネラル<DG>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高も予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、見通しを全体的に下方修正している。
家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け大幅高。既存店売上高が予想ほどの減収を示さなかったほか、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け上昇。通期の見通しを下方修正したものの、世界中のコンピュータをクラッシュさせた同社のアップデート問題の直後で、懸念されていた割には修正幅は小さかったとの評価も出ていた。
クラウド・プラットフォーム開発のニュータニックス<NTNX>が決算を受け大幅高。顧客のサービス切り替えで恩恵を受けたようだ。
ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が決算を受け大幅安。好調な決算ではあったものの、第3四半期の進行中の残存パフォーマンス義務(cRPO)の見通しが失望感を強めた模様。
ダラー・ゼネラル<DG> 86.64(-37.20 -30.04%)
アファーム<AFRM> 41.56(+9.98 +31.60%)
ベスト・バイ<BBY> 100.83(+13.04 +14.85%)
クラウドストライク<CRWD> 278.00(+13.80 +5.22%)
ニュータニックス<NTNX> 62.89(+10.60 +20.27%)
オクタ<OKTA> 80.90(-15.65 -16.21%)
アップル<AAPL> 232.39(+5.90 +2.60%)
マイクロソフト<MSFT> 419.07(+8.47 +2.06%)
アマゾン<AMZN> 173.65(+2.85 +1.67%)
アルファベットC<GOOG> 166.22(+1.72 +1.05%)
テスラ<TSLA> 211.98(+6.23 +3.03%)
メタ<META> 523.66(+6.88 +1.33%)
AMD<AMD> 147.67(+1.31 +0.90%)
エヌビディア<NVDA> 120.60(-5.02 -3.99%)
イーライリリー<LLY> 948.50(-0.44 -0.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 41543.52(+452.10 +1.10%)
ナスダック 17742.97(+186.94 +1.06%)
CME日経平均先物 38830(大証終比:+480 +1.24%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反発。前日引け後に注目のエヌビディア<NVDA>の決算が発表になっていたが、予想を上回る内容となっていた。しかし、エヌビディア株の反応は冴えない。
事前の期待がかなり高かっただけに8-10月期(第3四半期)の売上高見通しは物足りなかったようだ。これまでの爆発的な成長が鈍化しているのではとの懸念も台頭し、AI熱を冷ます恐れがあるとの指摘も出ていた。
ただ、いまのところは市場全体への波及は限定的で、エヌビディアへの失望は一時的なものとの指摘も出ている。この反応に市場も安心感を広めている模様。IT・ハイテク株はエヌビディア<NVDA>は下落しているものの、他の銘柄には買いが広がっている。
「業績が以前の報告ほど素晴らしいものではなかったことに市場は失望しているかもしれない。しかし、それは単なる短期的なノイズに過ぎない。成長鈍化は極めて難しい比較の結果に過ぎず、それは全世界が認識していたことだ」との言及も出ていた。
激動の8月相場もきょうを含めてあと2日間だが、FRBの金融政策の行方や米経済の健全性を測ろうとする中で、S&P500は8月を小幅高で終えそうな気配となっている。一方、一部の投資家はIT企業のAIへの多額の投資から得られる恩恵について懐疑的になっている。IT・ハイテク株は上値が重く、ナスダック100は7月に記録した最高値から約6%低い水準に留まっている状況。
「AIに対する根強い疑念、およびFRBの利下げ期待を受けてIT・ハイテク株から金利敏感セクターへのローテーションが起こっていることが、今後IT・ハイテク株を抑制する可能性がある」との声も聞こえる。
一方、システム戦略からの需要に後押しされて、短期的に株価は上昇との見方が出ている。秋の自社株買いの禁止期間と米大統領選による圧力を受ける前に株価は短期的に上昇が見込まれるという。
アファーム<AFRM>が決算を受け大幅高。同社はデジタル及びモバイルコマース向けに「buy・now・pay・later(後払い決済)」のシステムなど次世代プラットフォームを手掛ける。予想を上回る第1四半期の経常収益の見通しを示したほか、総取扱高の見通しも予想を上回った。
ディスカウントストアのダラーゼネラル<DG>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高も予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、見通しを全体的に下方修正している。
家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け大幅高。既存店売上高が予想ほどの減収を示さなかったほか、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が決算を受け上昇。通期の見通しを下方修正したものの、世界中のコンピュータをクラッシュさせた同社のアップデート問題の直後で、懸念されていた割には修正幅は小さかったとの評価も出ていた。
クラウド・プラットフォーム開発のニュータニックス<NTNX>が決算を受け大幅高。顧客のサービス切り替えで恩恵を受けたようだ。
ユーザー管理や分析レポートのソフトウエア開発のオクタ<OKTA>が決算を受け大幅安。好調な決算ではあったものの、第3四半期の進行中の残存パフォーマンス義務(cRPO)の見通しが失望感を強めた模様。
ダラー・ゼネラル<DG> 86.64(-37.20 -30.04%)
アファーム<AFRM> 41.56(+9.98 +31.60%)
ベスト・バイ<BBY> 100.83(+13.04 +14.85%)
クラウドストライク<CRWD> 278.00(+13.80 +5.22%)
ニュータニックス<NTNX> 62.89(+10.60 +20.27%)
オクタ<OKTA> 80.90(-15.65 -16.21%)
アップル<AAPL> 232.39(+5.90 +2.60%)
マイクロソフト<MSFT> 419.07(+8.47 +2.06%)
アマゾン<AMZN> 173.65(+2.85 +1.67%)
アルファベットC<GOOG> 166.22(+1.72 +1.05%)
テスラ<TSLA> 211.98(+6.23 +3.03%)
メタ<META> 523.66(+6.88 +1.33%)
AMD<AMD> 147.67(+1.31 +0.90%)
エヌビディア<NVDA> 120.60(-5.02 -3.99%)
イーライリリー<LLY> 948.50(-0.44 -0.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美