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    2026年5月24日 9時30分

    【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 社会インフラへと進化するAI・半導体!ブームを超えて新たなステージに

    「社会インフラへと進化するAI・半導体!ブームを超えて新たなステージに」

    ●AI・半導体の調整は次の相場に備える踊り場に

     二極分化という言葉がある。株式市場ではよく使われる表現だ。ところが、いまの東京市場はその段階を超えつつある。「一極集中」 だ。投資家の関心も資金も、AI(人工知能) 半導体とその周辺分野へ猛烈な勢いで流れ込んでいる。実際、直近も半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス <285A> [東証P]が5万円を超える“超値がさ株”でありながら、軽々と上場来高値を更新した。他にも新値に進んだAI・半導体株は多数ある。このような熱狂ぶりは、はっきり言って異常ともいえるレベルに達している。

     もちろん、例外はある。日機装 <6376> [東証P]のように、AI・半導体関連ではないのに独自材料で上昇する銘柄もある。しかし、市場全体を見ると、資金の流れは明らかに偏っている。こうなると当然、「AI・半導体相場はいずれ崩壊するのではないか」との不安が生じてくる。実際、米国市場ではインフレ再燃懸念から長期金利が上昇。米30年物国債の利回りは5%台に乗せ、ナスダック総合指数は軟調となった。金利上昇は高PER(株価収益率)のハイテク株には逆風となるため、AI関連株への利益確定売りが増えるのも自然な流れだ。

     しかし、だからといって現段階で「AI・半導体相場は終わった」と判断するのは早計だろう。むしろ、現在は急騰しすぎた銘柄群がいったん熱を冷まし、次の上昇に向けてエネルギーを蓄えている局面と見るのが自然である。なにしろ、AI市場そのものはなお拡大中なのだ。

     (1)マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、グーグル(アルファベット<GOOG>傘下)はデータセンター投資を継続
     (2)エヌビディア<NVDA>製GPU(画像処理半導体)は依然として需給が逼迫
     (3)生成AI半導体市場は年率20?30%の成長予想
     (4)ヒューマノイド(ヒト型ロボット)フィジカルAI分野はまだ導入の初期段階

     こうした現実を見る限り、AI需要そのものが崩れる気配はまだうかがえない。特に重要であるのは、AIが「画面の中の知能」から「現実世界で動く知能」へと進化し始めている点だ。ヒューマノイドや自動運転、工場自動化、物流ロボットなどは膨大な演算能力を必要とする。そのため。AI・半導体需要は単なる一過性のブームではなく、社会インフラ化し始めている、と見るのが自然だ。

    ●AI・半導体需要の実態を見極める!

     以上を踏まえると、われわれ投資家にとって重要なのは、「AI・半導体相場はそろそろ終わるのでは」という感覚的な推測ではなく、その需要の実体を見極めることとなる。今後も時折訪れる軟調局面は恐れるものではなく、次の上昇波動に向けて備えている局面と見てよいのではないか。

     そこで注目したいのは、まずはパワー半導体に強いローム <6963> [東証P]だ。デンソー <6902> [東証P]の買収提案を断った時には正直驚いた。トヨタ自動車 <7203> [東証P]系の自動車部品最大手からの申し出を断るとは思ってもみなかったからだ。デンソーの子会社となれば、自動車用半導体の製造でオンリー企業となる。もっと製造の領域を広げたいとの願いから断ったとみてよく、評価できる。株価は新値水準にあるものの、目先小反落はあっても基本的には続伸すると見ている。

     5月14日、業績の上方修正を好感して株価が急騰したまでは良かったものの、その後下落に転じてしまった日本マイクロニクス <6871> [東証P]の現在水準は魅力的だ。上方修正の要因は、主力製品の半導体検査用器具「プローブカード」がメモリー向けに需要好調だったことによるもの。それにも関わらず株価は大きく反落したのだから、いますぐとはいわないが、復調は堅い。

     同じく調整中であるのが東洋合成工業 <4970> [東証S]。半導体や液晶用のフォトレジスト用感光性材料に強い企業で、生成AI向けに旺盛な需要が続いている。しかし、株価は5月14日をピークに失速してしまった。前期は新工場の償却負担が大きく営業利益が減益となったものの、今期は36.3%増益が見込まれている。株価は次第に蘇生へと向かうだろう。

     半導体製造に欠かせない超純水関連銘柄にも目を向けておこう。銘柄は野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]だ。超純水装置の大手で、台湾、韓国半導体メーカー向けの販売に強いことで知られる。両国とも世界有数の半導体製造拠点であるだけに、この会社の製品の需要も好調だ。それに純水製造装置はメンテナンス需要もあり、これまた好調ながら、株価は15日に高値をつけて失速した。いまは早くも反発中なのでしっかり付いていきたい。

     最後に、栗田工業 <6370> [東証P]を。同社は総合水処理最大手。超純水装置も製造販売しているが、同時に超純水の給水事業も展開している。半導体メーカーの敷地内に製造装置を設置し、それにより製造した超純水を販売する事業モデルだ。企業の給湯給水コーナーにはミネラルウォーターなどを提供するウォーターサーバーがある。その超純水タイプということになる(ただし、超純水は飲めない)。株価は2進1退で新値に向かうと見てよいだろう。

    2026年5月22日 記

    株探ニュース