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    2025年11月5日 21時47分

    株式市場、今後も「懸念の壁」を登り続ける展開

     ストラテジストは、株式市場の直近の調整は健全な動きで、年初来の上昇後もなお年末にかけて堅調な展開が期待できると分析している。FRBの緩和的シグナル、AI分野の強いモメンタム、および地政学リスクの限定性が市場センチメントを下支えしているという。

     その上で、株価下落局面では押し目買いが入りやすい環境にあると指摘。ポジショニングは高水準ながら極端ではなく、システマティックファンドはすでにリスクを落とし、個人投資家の資金流入が続く中でも、機関投資家の余力資金は依然潤沢だという。さらに、季節要因も好調期入りし、自社株買いも再開しているとした。

     マクロ環境についても支援的と見ており、活動指標は予想を上回り、欧州でもGDP見通しが上方修正されている。また、FRBは流動性ひっ迫への対応として、先週の量的引き締め(QT)終了に加え、追加利下げに踏み切る可能性があると指摘した。

     一方、AI関連以外の設備投資や個人消費については、依然低調だが、今後の回復余地があるとしている。

     ポートフォリオ戦略としては、景気循環株の「バーベル型」構成を維持。国内要因に強い銀行・航空宇宙・防衛に加え、輸出関連の高級ブランド、資本財、ヘルスケア、テクノロジーを選好しているという。

     結果として同ストラテジストは、株式市場は今後も「ウォール・オブ・ウォーリー(懸念の壁)」を登り続ける展開が続くと予想している。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース