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    2025年2月15日 3時33分

    中国への直接投資、過去最大の流出超

     中国への直接投資が2024年に過去最大の流出超となった。米国との貿易戦争が再開されたことで、資金流出は今後も続く可能性がある。ブルームバーグが伝えた。

     国家外為管理局(SAFE)が公表した昨年の対中直接投資(FDI)は1680億ドルの流出超となり、1990年にさかのぼる同データで最大となった。対中直接投資は21年には過去最大の3440億ドルを記録したが、ここ数年は落ち込んでいる。

     海外企業が資金を引き揚げる一方、中国企業も急激なペースで資金を海外に移している。中国勢の海外投資額は1730億ドルに上ったが、海外からの対中投資額は45億ドルと1992年以来の低水準に留まった。

     中国と米国が新たな貿易戦争を始め、巻き込まれる企業が増えるとみられる中、資金流出を止めるのは困難を伴う。トランプ大統領は中国からの全輸入品に10%の追加関税を賦課。中国は米国からの一部輸入品に報復関税を課したほか、グーグルに対する調査なども打ち出した。

     また、今月公表されたデータによれば、24年の日本企業による対中直接投資は純額ベースで、低水準だった23年とほぼ同規模。今後は一層落ち込む可能性もある。

     中国日本商会の最新調査によると、中国で事業活動を行う日本企業の半数近くが今年は投資額を減らす、ないし新規投資を行わない予定。これは日本企業による対米投資とは対照的。財務省のデータによれば、日本企業が昨年行った米国への新規投資は過去最大の11兆7000億円に上った。

    株探ニュース