（NY時間09:54）（日本時間22:54）
ベライゾン<VZ>　41.33（-2.37　-5.42%）

　ベライゾン<VZ>が下落。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。ワイヤレス機器の売上高が冴えなったことが響いた。ガイダンスも公表し、通期の１株利益は従来の見通しを据え置いている。

　携帯電話の加入者数は予想以上に増加し、ブロードバンド顧客数も当初の目標を達成した。これはストリーミングサービスと家庭用インターネットをワイヤレスと組み合わせる同社の取り組みが成果を上げていることを示唆している。固定無線加入者数は４２０万人近くとなり、当初目標を予定よりも１５カ月も早く達成した。

　ヴェストベリＣＥＯは「２０２５年末までに固定無線サービス加入者数を従来の４００万から５００万人に増やすことを目標にしている」と述べている。固定無線サービスには従来の無線サービスよりも遥かに多くの容量が必要となるため、同社は追加のスペクトルライセンスを積極購入している。先週、ＵＳセルラー<USM>のスペクトルライセンスの一部を１０億ドルで買収することで合意した。

（７－９月・第３四半期）
・１株利益（調整後）：1.19ドル（予想：1.18ドル）
・売上高：333.0億ドル（予想：334.5億ドル）
　　サービスおよびその他：280億ドル（予想：279億ドル）
　　ワイヤレス機器：53.0億ドル（予想：55.2億ドル）
・消費者向け売上：25.4億ドル（予想：25.5億ドル）
・企業向け売上：7.4億ドル（予想：7.4億ドル）
・ワイヤレス・サービス売上：198億ドル（予想：199億ドル）
・EBITDA（調整後）：12.5億ドル（予想：12.4億ドル）
・FIOSインターネット加入者数：4万3000人増（予想：3万9993人増）
・携帯電話加入者：23.9万人増（予想：22.2万人増）
・ブロードバンド加入者：38.9万人増
・固定無線加入者：36.3万人増

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：4.50～4.70ドルを維持（予想：4.58ドル）
・ワイヤレス・サービス売上高：2.0～3.5％増
・EBITDA（調整後）：1～3％増

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース